今月の10曲
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◆ブルーカフェは今月から毎月第4金曜日開催へ!

いままで毎月第4金曜日にお贈りしていましたブルーカフェ@オルガンバーは、今月(23日)から毎月第4土曜日に移動になります。BLUE CAFE 12"収録の「Le Theme de Blue Cafe pt.1」の歌詞にもありますように、もともとは最終土曜日だったのですが、もろもろ他イベントとの調整などもあって現在の第4金曜に移動。しかし、ブルーカフェの場合は東京以外のお客さんも多くて、そういった方たちには金曜日開催は参加がちょっと難しくてご迷惑をおかけしちゃってました。これでまたますますたくさんの人たちとブルーカフェを一緒に楽しめます。今年はリリース関係でもさまざまな企画を進行中です。ぜひお楽しみに!
BLUE CAFEの臨場感をダイレクトに伝える、
東 里起、三谷昌平、鈴木雅尭によるオムニバスMIX CD
『BLUE CAFE SHOW CASE N°1』は3月末頃発売予定です!
土曜日移動第一回目の2/23はスペシャルLIVEゲストに
BEBE + REI (IMMIGRANRS BOSSA BAND)のBEBETECKを迎えて開催!
PREMIUM CUTS 2008 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2008】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2008オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

2/6 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFEスタジオ), 植原良太, 仲山慶, ZOO-KA, tomomieland

3/5 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFEスタジオ), 植原良太, 仲山慶, ZOO-KA, tomomieland


毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

2/23 sat. -BLUE CAFE-
LIVE GUEST:BEBETECK (BEBE + REI)
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平(NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ

3/22 sat. -BLUE CAFE-
LIVE GUEST:eico
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平(NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ
TWISTE ET CHANTE
BENNY GOLSON & CURTIS FULLER / ARABIA BENNY GOLSON & CURTIS FULLER / ARABIA
(BYG) LP

トロンボーンのC.フラーとテナーのB.ゴルソンという2大巨頭が、58年にニューヨークで録音した傑作。ハードバップ佳曲が居並ぶ中、やはりハイライトはアルバム・タイトル・チューン「ARABIA」。ベース・リフにライド・ショットの効いたドラムが乗ってくるイントロからしてぞくぞくするような緊張感。そして二人の阿吽のコンビネーションが絶品のメロディを刻んでいく至福のアフロキューバンです。決して激レアPRICEではないけど、仮に高額盤だと言われても納得してしまうような、まさにプレミアムカッツなテイク。59年のLP『JAZZTET』での同タッグによる再演より断然フロアライクです。
ERROLL GARNER / A NEW KIND OF LOVE ERROLL GARNER / A NEW KIND OF LOVE
(MERCURY) LP

50年代を中心に活躍し数多くの傑作を遺した黒人ジャズ・ピアニスト、E.ガーナー。アタッキーに刻まれる左手と“タメ”をつくって独特のグルーヴを作り出す彼独特のスタイル。ポール・ニューマン主演の62年の映画『パリが恋するとき』の楽曲をカヴァーした本作でもその存在感たっぷりのピアノタッチは健在です。特にAラスの「PARIS MIST」は華麗なストリングス&ホーンとガーナーのピアノが一度聴いたら忘れられない哀切のメロディーを奏でるオーケストラル・ジャズボッサの名作。これも廉価だからお奨めというレベルではなくて、もし高額盤だったとしても自信を持って僕はお奨めしていると思います。
FORD & ANGEL / THE MUSIC SIDE OF FORD & ANGEL / THE MUSIC SIDE OF
(BALDWIN) LP

僕はこのジャズ・ヴォーカル・デュオのことはもともと全然知らなかったのですが、これを買った際のコメントによると“アメリカ版MORGAN JAMES DUOと誉れの高い”ということです。確かに男気あふれるハモっぷりはモーガン・ジェームス・デュオやペドラーズあたりを彷彿させます。74年リリースの本作の目玉は「SING」の快速スウィング・カヴァー。歯切れのいいホーン隊のサポートに煽られて、ノリノリのヴァージョンになっています。これは踊れる。そういえばバッキングのオルガンもペドラーズっぽい。ほかに伊語も飛び出すバカラック「雨にぬれても」のミッド・スウィング・カヴァーもご機嫌です。
ORCHESTRE QUARTET MODERN JAZZ / UNE SOIREE A L FONT DES HORTS ORCHESTRE QUARTET MODERN JAZZ / UNE SOIREE A L FONT DES HORTS
(CNRO) LP

詳細はまったく分からないのですが、南仏のサントロペにもほど近いリゾート地イェールのホテルのアニバーサリー記念ガラ・コンサート様子を収めたレコードみたいです。A面がジャズでB面がクラシック。アフロキューバン・ジャズ・スタイルのC.ポーター「ナイト・アンド・デイ」や快速ボッサな「イパネマの娘」、TONY LANDIの歌う「L-O-V-E」など、DJのツボを突くごきげんなカヴァーが並びます。演奏はおそらくこのハコ付きのジャズ・バンドなのでしょう。そして、サンプリング心をくすぐる曲間の女性&男性MCによる流暢なトーク。音圧低めの録音状態ゆえ、ラウンジプレイに向いていそうです。
HENRI SALVADOR / SAME HENRI SALVADOR / SAME
(BARCLAY) LP

このコーナーでも何回か紹介させてもらい、かつ現場でもよく使わせてもらっているフランス人エンターテイナー、アンリ・サルヴァドール。彼の作品はイエイエでもジャズ・タッチのものでも常に“笑い”が重要なテーマになっていて、「人生笑い飛ばして楽しまないと!」的なメッセージを強く感じますが、ときにその躁っぷり、例えば歌をどんどん逸脱してフリーキーな叫びになっていったりとか、そういう曲にはちょっと気後れを感じたりもします。そんな中でここに収録された「CA PINCE」「JE PEUX PAS TRAVEILLER」の2曲は安心して聴ける(笑)ナイス・カリプソ・ナンバー。ベストCDにも収録されています。
GRETHE INGMANN / GI' MIG ET SMIL GRETHE INGMANN / GI' MIG ET SMIL
(METRONOME) LP

以前にご主人のJ. INGMANNとの共作アルバムを紹介したことがあります、デンマーク出身の女性シンガーの、これは76年の作品。A面一曲目、ジミー・ジェームスやティナ・チャールズのヴァージョンで人気の必殺ディスコ・フリーソウル「I'LL GO WHERE YOUR MUSIC TAKES ME」の爽快感あふれるカヴァーにノック・アウト。B面にもD.モドゥーノ作のイタリアン・ディスコ「CHAO CHAO BAMBINO」や、やはりティナ・チャールズの代表曲の「I LOVE TO LOVE」といったおいしいカヴァーが並ぶうれしいアルバム。特に「I'LL GO〜」は大好きな曲の割に上記以外他のヴァージョンをあまり知らなかったので大助かりです。
DICK SIEGEL / SNAP ! DICK SIEGEL / SNAP !
(BOO KAY RECORDS) LP

ディック・シーゲルはデトロイト出身で、モダン・フォーク、ルーツ・ミュージック、ブルース、ジャズなどをバックボーンにする、現在も活躍中のシンガー。80年リリースのこのデビュー・アルバムには、「DOWNSIZE BLUES」「WHAT WOULD BRANDO DO?」「CHICAGO(CAST OFF ALONE)」といったスウィング・ナンバーを収録しています。特に「WHAT WOULD〜」はハンド・クラップやコーラス隊とのかけあいもいかしてるパーティー・スウィング・チューン。ごきげんです。声の雰囲気はUKジャズ・シンガー ジャクソン・スローンあたりに似てるかも。彼の曲はマイ・スペースで聴くことも出来ます。
BEN WILD & THE WILD BAND / MY BABY SAY NO BEN WILD & THE WILD BAND / MY BABY SAY NO
(WILD-BAND) CD

以前にもこのコーナーで「WALK THIS WAY」のをロカ・カヴァーしていたDICK BRAVEを紹介しましたが、こちらも同じくドイツのネオロカ・バンド。昨年発売の本作は、ニルヴァーナ「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」、プリンス「KISS」、ブリトニー・スピアーズ「BABY ONE MORE TIME」、オアシス「WONDERWALL」、チャカ・カーン「AIN'T NOBODY」などなど反則カヴァーを連発したキラー・アルバムになっていて、演奏力も確かでミキシングも素晴らしく、そのクオリティはとっても自主制作盤とは思えません。途中のギター・パートでで007のフレーズが飛び出す「SMELLS LIKE〜」なんて、たまりません。燃えます!
EXPLAINED EMMA / WHEN MY HEART RINGS EXPLAINED EMMA / WHEN MY HEART RINGS
(FASTCUT ECORDS) 7"

80年代を中心にロンドン、マンチェスター、リヴァプールを中心にレコーディング、ライブ活動を精力的におこなっていたネオアコ〜フェイク・ジャズ・バンド、EXPLAINED EMMA。その彼らが残した未発表音源がすごくいい音で7インチCUTされました。このバンドは作品によってはNWっぽかったりもするけど、この7インチの2曲(B面は「THE GAME IS MINE」)は甲乙つけがたい、スウィングの醍醐味にあふれた爽快なナンバーで、ジャッキー・トレントの「I MUST KNOW」やヴィンス・アンドリュースの「LOVE, OH LOVE」なんかも思い起こさせるようなまさにダブル・サイダー。ビストロジャズ直球ど真ん中です。
吉田美奈子 / 恋は流星(pt.1 pt.2) 吉田美奈子 / 恋は流星(pt.1 pt.2)
(RCA) 7"

いまさら紹介するのも気が引けるくらいJ GROOVEクラシックスとして有名な7インチなんですが、実はSCOF東君のヘヴィー・ローテでブルーカフェ・クラシックスにもなっていて、僕も最近やっと手に入れることが出来たので(笑)。全編にMELLOWなムードが漂う吉田美奈子の77年の傑作アルバム「TWILIGHT ZONE」からのシングル・カットですが、B面の「pt.2」が村上ポンタのドラム・ブレイクから始まる、フロア・キラーにして最高のフリーソウル・ヴァージョン。プロデュースは山下達郎。数年前にVIVIDから再発もされました。そういえばポンタさんはミシェル・ルグランの来日公演でもドラムを叩いていましたね。
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