今月の10曲
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【クリスマスウィングな、『ビストロジャズ -NOEL A GO GO-』リリースです!】

◆たぶんこの原稿がUPされているころには発売になっていると思います、MIX CDビストロジャズの最新作『NOEL A GO GO』。いままでいくつものMIX TAPEやMIX CD、コンピCDをリリースしてきましたが、本作は初の、そして腕にヨリをかけたクリスマス編となります。

◆スウィング全開の「ハイホー」「アラウンド・ザ・ワールド」「ムーンリヴァー」から「クリスマス・ブギー」「ハイスクールはダンステリア」のロカ・カヴァーへ。ジャジーな「ルパン三世」から「キユーピー3分クッキング」のごきげんスウィングを経て超キュートな「ハッピー・トーク」「チキ・チキ・バン・バン」へ。。。冒頭の「JOY TO THE WORLD〜賛美歌106番」から全78分、スウィング、ボッサ、ソフトロックのクリスマス・ソング、ハッピー・ソングがノンストップで展開します。

◆そしてかつて僕の参加したモノプリのクリスマス・スキャット・ブレイク「ノエル・ア・ゴーゴー」や、エイプリル・セットによる未発表ロシュフォール・メガミックス「双子姉妹のメガミックス」なども飛び出す、華麗なスキャット、キッズものも満載のまさにオモチャ箱状態の全31曲です。ジャケットもクリスマス・ギフトにもぴったりの可愛いデザインになっています。ぜひお試しください!

◆GROOVE誌、REMIX誌の各次回号にて、本作にまつわるインタビュー記事が掲載されますので、併せてご覧ください。
PREMIUM CUTS presents ビストロジャズ -NOEL A GO GO-
Mixed by Masanori Suzuki
CSMP-0010 78分 11月15日発売 1,890円(税込)
01. INTRO...TIJUANA VOICES / ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH
02. THE RAMSEY LEWIS TRIO / PLUM PUDDIN'
03. BIG JORDAN & HIS ORCHESTRA / MOVING BABY
04. BARRY SISTERS / AROUND THE WORLD
05. ARETHA FRANKLIN / MOON RIVER
06. DICK SHAWN / A SHINE ON YOUR SHOES
07. BARNSTOMPERS / CHRISTMAS BOOGIE
08. 5 IN LOVE / GIRLS JUS WANT TO HAVE FUN
09. INTERLUDE...ITALIAN VOCAL JAZZ ENSEMBLE / FOR ONCE IN MY LIFE
10. THE SHINY STOCKINGS / SOMEBODY LOVES ME
11. BUGS BROWER ORCHESTRA & CHORUS / IF THIS ISN'T CRAZY
12. COUNT BUFFALOS / THEME FROM LUPIN 3
13. LARRY CLINTON / PARADE OF THE WOODEN SOLDIERS
14. YUKIKO / HAPPY TALK
15. PERCY FAITH / CHITTY CHITTY BANG BANG
16. INTERLUDE...MONOPRIX / NOEL A GO GO
17. CHICO ARNEZ & HIS CUBANA BRASS / ROSETTA
18. LENA ZAVARONI / CROSS MY HEART
19. THE LITTLE PEOPLE / TOP OF THE WORLD
20. MINI POPS / CHRISTMAS MEDLEY
21. JACKSON 5 / SOMEDAY AT CHRISTMAS
22. JAN GASSMAN & 40 KIDS / JOY TO THE WORLD
23. INTERLUDE...APRIL SET / MEGAMIX DES JUMELLES
24. ITS / LOVE FOR SALE
25. ESKO LINNAVALLIN ORKESTERI / SLEIGHRIDE
26. THE BUTTERFLIES / COME ON, SING ALONG
27. GRETHE & JORGEN INGMANN / FRESH AIR
28. MARIE MYRIAM / LE CHANSON DE JULIE
29. LES TOUISTITIS / HEIGH HO
30. THE SINGERS UNLIMITED / DECK THE HALLS
31. JOHN FAHEY / THE FIRST NOEL

※お買い求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、ヴィレッジヴァンガード、
ヴァージン・メガストア、チクロ・マーケット、ディスクデシネなど
各レコードショップならびにオルガンバー・キャッシャーなどで。
PREMIUM CUTS 2007-2008 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2007】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2007オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

12/5 wed. -PREMIUM CUTS#05 リリースPARTY 後編-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFEスタジオ), 植原良太, 仲山慶, ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland

(1月はオルガンバー年始休暇のため、おやすみです)

2/6 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFEスタジオ), 植原良太, 仲山慶, ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland

毎月第3木曜日【Premium Cuts presents ビストロジャズ】
11/22 thu 12/20 (X'MAS SPECIAL) チャージ 1,000yen
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 神谷直明(BOOT BEAT), 藤澤志保(GROOVY SAUCE), 遊民, 渡会英文, 藤本曜
TWISTE ET CHANTE
V.A. / REMEMBARING CHRISTMAS WITH BIG BANDS V.A. / REMEMBARING CHRISTMAS WITH BIG BANDS
(RCA) LP

タイトルの通り、ビッグバンドの演奏によるクリスマス・ナンバーを集めたナイス・コンピ。30年代から60年代のものまで、まるでUSビッグバンドの歴史を紐解くかのような貴重な音源が並んでいますが、こうしたクラシックな香りもまたクリスマスにはなんとなくぴったりの気分です。特に僕のイチオシはラリー・クリントン・オーケストラによる「PARADE OF WOODEN SOLDIERS」。TV「キユーピー3分クッキング」のテーマと言った方が分かりやすいですね。味アリのヴォーカルが歌うおなじみのメロディーに心浮き立ちます。『NOEL A GO GO』収録です。
TIJUANA VOICES WITH BRASS / SING MERRY CHRISTMAS ! TIJUANA VOICES WITH BRASS / SING MERRY CHRISTMAS !
(PICKWICK) LP

タイトルやジャケの雰囲気から、メキシカンなティワナ・サウンドや、それとソフトロックとのハイブリッドであるハーブ・アルパートなどの一部A&M系サウンドを想像すると、洗練されたスウィング度合いに驚かされる一枚。垢抜けた混声コーラスも魅力満点で、「JOY TO THE WORLD」「賛美歌106番」「ひいらぎかざろう」「WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS」「JINGLE BELLS」などなど、全編使い勝手のいいごきげんなナンバーが並びます。ろくに制作クレジットも表記されない企画盤の」体裁ですが、完成度、珠玉度かなり高いです。『NOEL A GO GO』 に収録。
JAN & CLARK GASSMAN / SUNSHINE AND SNOWFLAKES JAN & CLARK GASSMAN / SUNSHINE AND SNOWFLAKES
(LIGHT) LP

ナンシー・シナトラなどショウビズ系のトップアーティストの作品を手がけたこのジャン&クラークのファミリー(兄弟?)チームは、その後、本作もそうですがクリスチャン音楽(CCM)の世界に行ったため、力量の割に知名度はイマイチのようです。本作は「40 KIDS SINGIN' AT CHRISTMAS」というサブタイトルがついている通り大人数のチルドレン・コーラスによるクリスマス・ソング集。CCM系とはいえ敬虔一辺倒ではなく、存分に跳ねたナンバーも数多く収録しています。その最右翼がかなりロック度の高い「JOY TO THE WORLD」。ピークタイム・キラーです。
'BUGS' BOWER ORCHESTRA & CHORUS / FINIAN'S RAINBOW 'BUGS' BOWER ORCHESTRA & CHORUS / FINIAN'S RAINBOW
(HALLMARK) LP

1947年にブロードウェイで初演され、その後1968年、若き日のフランシス・フォ−ド・コッポラ監督によって映画化もされたミュージカル『フィニアンの虹』。本作はその映画公開年にリリースされたサウンドトラック・アルバムで、ロン・マーシャル・シンガーズをゲストに迎え、マイク・サムズ・シンガーズやエディー・トーマス・シンガーズなどが好きな人には超ストライクなスウィング・コーラス盤に仕上っています。アフロキューバン・ビートがうれしい「OLD DEVIL MOON」や軽快に飛ばす「IF THIS ISN'T LOVE」などなど。「IF〜」を『NOEL A GO GO』に収録。
PAUL GONSALVES & TUBBY HAYES / JUST FRIENDS PAUL GONSALVES & TUBBY HAYES / JUST FRIENDS
(COLUMBIA/EMI) LP

UKジャズの重要人物、P.ゴンザルヴェス(テナー)とT.ヘイズ(アルト)が共演した1965年の傑作。ピアノは個人的に大好きなスタン・トレイシーだし、バリトン、ペット、トロンボーンのバックアップも完璧で文句ナシ。やはり最大の聴きどころは最も人気の高い、二人の共作によるアフロキューバン・ビートの「TUPA」でしょうか。こういうスリリングで印象的なテーマを絶妙のアンサンブルでプレイされたら思わずヨダレが出てしまうのは、僕だけではないと思います。ハードボイルドなランニングベースで始まるハードバップ・ナンバー「MINI MINOR」も絶品の味わいです。
DUSKO GOYKOVICH & ROLAND KOVAC / WUNDERHORN DUSKO GOYKOVICH & ROLAND KOVAC / WUNDERHORN
(SELECTED SOUND) LP

ドイツの有名なライブラリーの60番、ユーゴの巨人D.ゴイコヴィッチと『A TRIP TO MARS』などでもおなじみのアレンジャー、R.コヴァックの共演盤です。このシリーズは一流ミュージシャンの参加も多く、侮れない完成度のものも多数存在します。そして本作の最大の目玉はゴイコヴィッチ作「ANTILOPE」。これ実は、彼の代表曲に数えられる「QUA VADIS SAMBA」のセルフ・カヴァー。ストリングスを配したスウィートなアレンジは硬派なジャズ・ファンの食指を動かすかどうか解りませんが、こうしたロマンチックな一面もゴイコヴィッチの持ち味であることは間違いのないところです。
猪俣猛&ヒズ・フレンズ / GET HAPPY 猪俣猛&ヒズ・フレンズ / GET HAPPY
(AUDIO LAB) LP

白木秀雄、ジョージ川口とともに三大ジャズ・ドラマーに数えられる猪俣猛の75年録音盤。もちろん皆さん甲乙つけるのもおこがましい最高のドラマーですが、強いて言えば一番ファンキー度の高いのがこの人ではないでしょうか。実際ロック寄りのアルバムも数多くリリースしていて、本作でも「UPTIGHT」といったGROOVYなナンバーでも存分にその腕力を発揮しています。もちろん「CARAVAN」「WITCH DOCTOR」などのジャズ・スタンダードでも見事に曲に躍動感を持たせています。特にアフロキューバン・ナンバー「WITCH DOCTOR」はしびれるほどのかっこよさです。
AL GRINGO & THE ORIGINAL PSYCHOBILLY KRAUTBOYS / NEW KIDS ON THE RANCH AL GRINGO & THE ORIGINAL PSYCHOBILLY KRAUTBOYS / NEW KIDS ON THE RANCH
(PARACHUTE) LP

ドイツのラスティック系バンドの91年のアルバム。サイコビリーと名乗る割にはそれほどパンキッシュだったりアナーキーだったりという要素はさほど感じられません。AL GRINGOの微妙にしわがれて愁いを感じるヴォーカルも、手練れのバンドもメロディアスなナンバーをきちんとメロディアスに演っていて気分よく聴けます。本作はカヴァーが中心ですが、僕は「STAND BY ME」のミディアム・テンポのカヴァーとマドンナでもおなじみ「LA ISLA BONITA」のハイテンポ・カヴァーがお気に入りです。ミッド・スローの「DON'T WORRY, BE HAPPY」はしみじみ沁みます。
HOUSEMARTINS / LONDON O HULL 4 HOUSEMARTINS / LONDON O HULL 4
(CHRYSALIS) LP

FATBOY SLIMノーマン・クックがベースで参加し、BEAUTIFUL SOUTHの前身にもなったUKギター・ポップ・バンドの86年のアルバム。全編楽しくロカ、スウィングしていて、ビストロジャズ的にもかなりおいしい一枚です。僕が決まって使うのは中でもとびきり軽快な「WE'RE NOT DEEP」というナンバー。パパパ・コーラスやベースのブレイクも決まってて爽快度200パーセント。ちなみにYOUTUBEにもメンバーが草サッカーしているこの曲のPV(?)がアップされていて、ほのぼの和めます。
TUOMO / MY THING TUOMO / MY THING
(JUPITER) LP

フィンランドのシンガー・ソング・ライターTUOMO PRATTALAのデビュー・ソロアルバム、ジャミロクワイとか、ドクター・ロバートとか、エドウィン・モーゼスとか、あるいはスタカンとか、そういういわゆるヤング・ソウル、ネオ・ソウルの決定打とさえ言いたくなってしまうほど魅力にあふれています。先行シングルの「DON'T TAKE IT TOO HARD」をはじめ、パーカッションがぐいぐい牽引する「MY THING」、クラップもごきげんなスウィングビートの「I WON'T WORRY」などなど。スケールが大きく多彩なサウンドプロダクションも申し分ありません。
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