今月の10曲
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◆今月も引き続き夏休みスペシャル&浴衣特典!

「PREMIUM CUTS2007」にクボタタケシ氏、「BLUE CAFE」に中塚武氏を招いて盛大にお贈りした7月に引き続き、今月も夏休みスペシャル。8月24日(金)の「BLUE CAFE」で猫沢エミさんのアコースティック・ライブが実現します!詳細は次ページにアップしますが、オルガンバーでのライブ自体、数年ぶりとなる貴重な機会です。さらにさらに夏休み特典として、当日は浴衣で24時までにお越しの方はエントランス1000円でご入場いただけます!ぜひお楽しみに!
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◆ビストロジャズ第3弾リリースです!

おかげさまで前作もSOLD OUTとなりましたMIX CD『ビストロジャズ』。その第3弾がこの8月25日に発売となります。郷ひろみの元ネタR.マーティンの「リヴィン・ラ・ヴィーダ」やモッド・クラシックス「ライト・ナウ」、H.ヒューストンの代表的名バラッド「すべてをあなたに」、M.ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」などなど、今回も新鮮カヴァー盛りだくさん。ごきげんなショウビズ・スウィングからパンク・ジャズ、激レア・ハードバップまで全27曲80分のお楽しみフルコースになっています。ぜひご賞味ください!
ビストロジャズ -OOH AH YEA !- Mixed by Masanori Suzuki (April Set)
CSMP-0009 8/25 ON SALE 希望小売価格1,890円 (税込)
※お買い求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、ヴィレッジヴァンガード、
ヴァージン・メガストア、チクロ・マーケット、ディスクデシネなど
各レコードショップならびにオルガンバー・キャッシャーなどで。
PREMIUM CUTS 2007 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2007】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様に鈴木雅尭によるオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

9/5 wed. -PREMIUM CUTS#05 リリースPARTY 後編-
ゲストDJ:クボタタケシ
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

10/3 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

毎月第3木曜日【Premium Cuts presents ビストロジャズ】
8/16 thu.  9/20 thu. 10/18 thu. チャージ 1,000yen
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 神谷直明(BOOT BEAT), 藤澤志保(GROOVY SAUCE), 遊民, 渡会英文, 藤本曜
TWISTE ET CHANTE
APRIL SET / CARNIVAL EP APRIL SET / CARNIVAL EP
(BLUE CAFE) 12"

おかげさまで7月末にリリースされました。確か今年春頃にリリースを予告してからずいぶん日が経ってしまいましたが(テストプレスが出たのは今年の年初だったですし)、やっとというかついにというか、リリースすることが出来ました。全体にトラックダウンを見直してパーカスなども補強した2007MIX版ですが、のんびりしていたらあやうく年遅れのヴァージョンになってしまうところでした(笑)。ともあれ、とても愛着のある作品で、仕上りには泉ちゃんフィーチャーのフロアVerもYUIABEちゃんフィーチャーのラウンジVerとも満足しています。よろしくお願いいたします。
原信夫とシャープス&フラッツ / ビッグバンド大作戦 原信夫とシャープス&フラッツ / ビッグバンド大作戦
(KING) LP

ジャケ写とタイトルが最高ですね。中身も最高の一枚です。キング・レコードの<スーパー・ダイナミック・サウンド・シリーズ>の第2弾(第1弾は東京キューバン・ボーイズ)として61年に録音されたアルバム。日本有数のビッグバンドに、ドラムスで白木秀雄、ギターで沢田駿吾が参加するという豪華メンバー。当時のステレオ録音技術の粋を集めたそのサウンドは迫力に溢れていますが、特に素晴らしいのが白木の雷鳴のようなドラムロールからはじまるラテンジャズ「チュニジアの夜」。『PLAYS BOSSA NOVA』の続編を聴いているような至福の3分23秒です。
ALIX JACQUES & COLE COLE BAND / SYMPHONIE INACHEVEE ALIX JACQUES & COLE COLE BAND / SYMPHONIE INACHEVEE
(MINI RECORDS) LP

ハイチ系ジャズ・ベーシストALIX JACQUES率いるCOLE COLE BANDが80年にニューヨークのローカル・レーベルからリリースした(おそらく)ファースト・アルバム。ハイチアン、カリビアン、サルサ、ジャズなどのさまざまなニュアンスが感じられるミクスチャー・ラテン・ジャズ的な一枚です。女性ボーカルをフィーチャーした「HALLELUIAH」は、タイトルから見ても敬虔な祈りの曲なのでしょうが、かなり腰に来るごきげんなファンキーTUNE。インスト「MY ANGEL'S SMILE」も、ピアノのモントゥーノ・フレーズがぐいぐいと引っ張る軽快なラテン・ジャズ。
COUNT BASIE / BASIE ON THE BEATLES COUNT BASIE / BASIE ON THE BEATLES
(HAPPY TIGER) LP

スウィングジャズ、ビッグバンドジャズの開祖として数々のアーティストと共演を果たし、数々の傑作を遺しているカウント・ベイシー。なんていう知識はここで書くまでもなく広く知られていると思いますが、本作は彼とその楽団がタイトル通りビートルズの名曲をビッグバンド・アレンジで料理した69年のアルバム。活動後期の一枚ですね。いきなり冒頭の「NOWEGIAN WOOD」からそのGROOVYさ加減にやられます。3拍子から4ビートへのスムーズな転換。有無を言わせぬノリのよさを「YESTERDAY」「ELEANOR ROGBY」など全編を通じて存分に楽しめます。
LOUIS PRIMA & KEELY SMITH / RETURN OF THE WILDEST LOUIS PRIMA & KEELY SMITH / RETURN OF THE WILDEST
(DOT) LP

「ジャングルブック」などディズニー作品でもおなじみのルイ・プリマとキーリー・スミスのおしどりジャイブ・コンビが、気心の知れたサム・バテラのバンドTHE WITNESSESをバックに55年に録音したアルバム。例によってごきげんなジャイブ・ナンバーがぎっしりですが、サム・バテラ作の「THE GRASSHOPPER (LET HIM HOP)」がイチオシ曲。日本では“おたまじゃくしはカエルの子〜♪”の歌詞でおなじみのアメリカ民謡「リパブリック賛歌」をベースにした耳に馴染みのメロディーで、無条件でココロが浮き立ちます。『ビストロジャズ』新作にも収録しています。
RUACAN / SAME RUACAN / SAME
(ONE NUMARA) LP

トルコの美人シンガーNUKHET RUACANの、たぶん70年代くらいのアルバム。紹介されている数少ないWEBサイトも全然読めず、情報が少なくてすいません。アルバムはトルコ語一曲、スキャット一曲、その他はすべて英語で歌われていて、普通にイメージしがちな“中東っぽさ”みたいなものはほとんど感じられない、欧米的感覚のジャズ・ポップス作品になっています。白眉は軽快なブラジリアン・ビートに乗る「OBA OBA」のカヴァー。可憐な歌声が最高です。他にも先述のスキャット・ボッサ「GOLGE」やファンキーな「LOOK THROUGH MY EYES」など聴きどころ満載です。
LITTLE JOE & THE CALYPSONIANS / AT THE ROYAL VICTORIA LITTLE JOE & THE CALYPSONIANS / AT THE ROYAL VICTORIA
(ELITE) LP

夏向けの作品をもう一枚紹介します。リトル・ジョーってサルサの人にもいたような気がしますが、たぶん愛称としてはとてもポピュラーなんでしょうね。こちらは上のアルバム同様スチールパンにヴォーカルもフィーチャーした67年リリースのカリビアン・アルバム。本場バハマのレーベルです。僕がDJで使うのは「WHAT NOW MY LOVE」と「DO RE MI」の2曲のスタンダード・カヴァー曲。テンポのいい早めのカリプソ・リズムに乗せてスチールパンが夏の風を運びます。さすがに秋冬にはどうかと思うけど、こういう、旬の季節がはっきりしているレコードもいいですね。
NEW MINSTRELS / ONE NEW MINSTRELS / ONE
(VILER) LP

男女混声ヴォーカルをフィーチャーしたフィリピンのショウビズ・バンドのファースト・アルバムで、ステージで鍛えた広角度のレパートリーと確かなパフォーマンスをうかがい知ることが出来ます。絶妙なギター・シャッフルではじまる「ROCK STEADY」はジャクソン・シスターズもカヴァーしたアレサ・フランクリンのファンキーTUNE。ビリー・プレストンの「SHOULD HAVE KNOWN BETTER」はもっと粘り気のあるレアグルーヴィーなカヴァー。グレン・ミラーの「OPUS ONE」はドゥビドゥビ・スキャットも華やかなハッピー・ジャイブに。と、とても濃い内容の一枚です。
NONOY ZUNIGA / LIVE FOR LOVE NONOY ZUNIGA / LIVE FOR LOVE
(JEM) LP

こちらもフィリピンのアーティストで、84年リリースのアルバムです。この人はバラードがお得意らしく、ほぼ全編、切々と歌い上げるスロー・ナンバーなのですが、一曲だけとびきりGROOVYな収録されていて、その「FRIENDS OR LOVERS」がただ踊れるというだけでなく、哀愁系の美メロで本当にいい曲。これはタガログ語じゃなくて英語だからとっつきやすいし。同名の曲はいろいろあるけど、この曲の他のバージョンは見つかりません。この人のこんなアップなナンバーをもっと聴いてみたいです。拙作MIX CD『PREMIUM CUTS』次回作に収録する予定です。
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