今月の10曲
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【夏休みは豪華ゲスト連発!】

◆7月・8月のPREMIUM CUTS2007とBLUE CAFEは夏休みスペシャルとして、豪華ゲスト連発でお贈りします。見逃し厳禁の夏のプレカツとブルーカフェ。ぜひお楽しみに!もちろんその日だけのフルボリューム・オリジナルMIX CDプレゼントもあります!

◆まず7月28日(金)のBLUE CAFEはゲストDJ、マエストロ中塚武(以下敬称略)。詳しいプロフは次ページのBLUE CAFEコーナーで紹介するとして、オリジナル曲からリミックス、TVCM曲、ドラマ・サントラまでその活躍はとどまることを知らず、もちろんそのPOPできらめき感あふれる作風を反映したDJプレイも絶好調。ハーロマナイト@青山faiでの朝方の僕と武君のバックtoバックはいまやハーロマ名物となる盛り上がりで、この日もその再現を画策します!楽しさ保証!

◆そして8月1日(水)のPREMIUM CUTS2007はゲストDJ、クボタタケシ。もちろんこのコーナーを観てもらっているみなさんには説明の必要もないと思いますが、伝説のラップグループ「キミドリ」のラッパー/サウンドクリエイターとしての活動を経て数々のリミックス、プロデュース、そしてDJとして活躍中の泣く子も黙るキング・オブ・ジャンルレスDJ。今後はミックステープ『CLASSICS- 5』、CD『NEO CLASSICS-2』リリースを控えて限りなく深化を続けるそのDJプレイに乞うご期待!

◆さて、夏休み終盤の8月24日(金)のBLUE CAFEでは猫沢エミのライブが実現!パリと東京を拠点に、シンガー、ミュージシャン、エッセイスト、エディターなど多彩なジャンルで活躍する彼女も、オルガンバーでのライブは実に久しぶり。しかも今回はカラオケライブではなく、ギター&パーカッションを従えての生ライブです!現在、彼女のヴォーカルをフィーチャーしたAPRIL SETの新曲を制作中なので、トラックが間に合えばボーナスとしてそれも初披露してもらおうと思っています!
http://www.nakatsukatakeshi.com
http://www.skylarkin.com/kubota.html
http://www.necozawa.com
PREMIUM CUTS 2007 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2007】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様に鈴木雅尭によるオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

8/1 wed. -PREMIUM CUTS#05 リリースPARTY 後編-
ゲストDJ:クボタタケシ
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

9/5 wed. -PREMIUM CUTS-
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

毎月第3木曜日【Premium Cuts presents ビストロジャズ】
7/19 thu.  8/16 thu. 9/20 thu. チャージ 1,000yen
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 神谷直明(BOOT BEAT), 藤澤志保(GROOVY SAUCE), 遊民, 渡会英文, 藤本曜
TWISTE ET CHANTE
LILIAN TERRY / WELCOME BACK LILIAN TERRY / WELCOME BACK
(DISCHI C.G.D) EP

ガイド本『女性ジャズ・ヴォーカル入門』によると、このリリアン・テリーというヴォーカリストは英伊のハーフで5カ国語に長け、世界的に活躍していた才人らしく、その割に作品数が少なめなのは安易なアルバム制作を拒否してきたからとのことです。63年のこの4曲入りマキシはD.ピアナ、E.イントラ、F.チェッリなど僕でも知っているようなイタリア・ジャズ界のビッグネームが名を列ね、レベルの高い演奏を聴かせてくれます。おなじみの「ST. THOMAS」をはじめ、「TUNE-UP」「EVERYTHING HAPPENS TO ME」と、4曲中都合3曲が使えるジャズ・ボッサなのがうれしい。
FRANCOIS DOMPIERRE / VOL.1 FRANCOIS DOMPIERRE / VOL.1
(SELECT) LP

このレコードを売っていただいたレコード屋さんのコメントの受け売りですが、この人はカナダ フランス語圏ケベック出身で、多数の映画音楽〜CHRISTINE CHARBONNEAU作品のアレンジャーとしてもお馴染みのピアニスト・作曲家・シンガーのようです。収録曲は全てオリジナルで、アフロキューバン・リズムに乗せた「MAIS QU'EST-CE QUE JE FAIS?」やイエイエ・ジャズな「ALLEZ-Y」、ごきげんなスウィング「REVIENS VERS MOI」、クールの極みの4ビート「LES VIEUX」といった必殺のナンバーが目白押し。極上のフレンチ・ジャズ&ヴォーカルを聴かせてくれます。
GINETTE RENO / EN CONCERT GINETTE RENO / EN CONCERT
(DISQUES TOTAL) 2LP

こちらも同じくフレンチカナディアン・シンガー、78年の2枚組ライブ・アルバム。高速アフロキューバン・ジャズに変換されたG.ベコーのシャンソン「ET MAINTENANT」(英詞版が「WHAT NOW MY LOVE」の曲名でおなじみ)や、M.ルグラン作「QUAND CA BALANCE」や「TROMBONES GUITARES」のごきげんなスキャットを交えたスウィングフル・バージョン、ハンドクラップもいい調子でオリジナルのN.フェレール版よりジャズ度とグルーヴィー度を増した「LES CORNICHONS」、そしてF.ギャルの人気ボッサ・ナンバー「Y'A DU SOLEIL A VENDRE」など、いい曲、使える曲多数の傑作です。
VOCAL JAZZ CELEBRATION / AT SEATTLE OPERA HOUSE VOCAL JAZZ CELEBRATION / AT SEATTLE OPERA HOUSE
(MICHAEL KYSAR) LP

ノースカロライナを拠点に活動していた混声ジャズ・コーラス・グループの76年録音盤。声を最大の武器にするヴォーカリーズらしく、バッキングを最小限に抑え、多彩なスキャットと厚みのあるコーラスワークでさまざまなジャズ・スタンダードを新鮮に聴かせてくれます。イチオシはマイルスの代表曲「SO WHAT」。アカペラで始まる例のフレーズから小気味よいシンバル・ワークとタフなベースが疾走を始めるイントロが実にスリリング。そして女性スキャットによる巧みなソロ・パート。次のビストロジャズ第3作『-OOH, AH, YEAH!-』に収録予定です。ぜひ聴いてみてください。
FRANCOIS BIENSEN / QUELLE DIFFERENCE Y A T'IL ENTRE FRANCOIS BIENSEN / QUELLE DIFFERENCE Y A T'IL ENTRE
(ECORCE) LP

ちょっとジョー・ジャクソンを思わせる風貌のこの人は、MYSPACEにもアップしていて現役で活躍しているフランス人ジャズ・ホーニスト。85年のこのリーダー・アルバムはバップ、8ビート、ボッサジャズなどさまざまなタイプのいい曲を収録していて、長く愛聴できるクオリティになっています。まずタイトル曲。跳ねた8ビートのリズムですが、だからといって所謂ジャズ・ロックではなく生っ粋のジャズ。テーマのホーン・アンサンブルからそのかっこよさにやられます。そして2曲のミディアム・ボッサ・ジャズ「BOSSA SAQOULE」「LATIN ALLEY」はラウンジ・ユースな名品。
NEKTA / WATER THE FLOWERS NEKTA / WATER THE FLOWERS
(INFACOM) CD

アイスランド出身のNATALIE SCHAFERとGYSO HILGERによる男女デュオの1stアルバムで、名古屋のジャズ・バンドNATIVEや、SOULPATROL、SWELL SESSIONなどのリミックスを収録したフロア仕様の12インチも好評を得ています。アコースティックな風合いと打ち込みのグルーヴが絶妙に解け合い、CLUB JAZZ世代からオトナたちまで幅広く受け入れられそうな本作。NATALIEの歌声もGYSOのサウンド・メイクも北欧らしい透明な空気感に満ちていて、僕も大好きです。最近は特に「HISTORY IS PEARSHAPED」と「LONG STORY」の2曲のボサノヴァがヘヴィーローテです。
TITO RODRIGUEZ / LATIN TWIST TITO RODRIGUEZ / LATIN TWIST
(UNITED ARTIST) LP

このプエルトリコ出身のラテンマスターが非常にたくさんのアルバムを残し、かつ多くが高い評価と愛着を持って世界で受け入れられているのは、スウィング・ジャズやポップスなどラテン以外の音楽にも広くアンテナを広げたその高感度なアレンジメント・センスにあったと思われ、それはブーガルーやマンボとツイストの合わせ技を決めたこの62年のアルバムにも存分に感じられます。タイトル曲や、日本ではドリフのコントで 有名になった「TABOO」、そしてスペイン民謡「AMAPOLA」など、ツイスト&ジャイブな選曲に混ぜてもなんの違和感もなくフロアを盛り上げます。
OS AUTENTICOS / SAME OS AUTENTICOS / SAME
(FERMATA) LP

リオのバランソ・グループの70年の作品。っていうことくらいしか、いろいろ調べたけど判りませんでした。プロフィールとかディスコグラフィーとか知りたかったんですが。ともあれ、全編にわたってノリのいい演奏とコーラスを聴かせてくれる素敵なアルバムには違いありません。クイーカやパンデイロなどが効いたシンプルなアレンジのバランソ・サンバがほぼ全編を占める中、厚みのあるホーン隊が最高にグルーヴィーなA-1のジャズ・サンバ「DOMINGO DE CARNAVAL NO SALGUEIRO」が際立ったフロアTUNE。哀感に満ちたこみあげの歌メロも最高です。
渡辺貞夫、伊集加代子ほか / LATIN BAROCK COLLECTION 渡辺貞夫、伊集加代子ほか / LATIN BAROCK COLLECTION
(KING) LP

渡辺貞夫、前田憲男、八木正夫、猪俣猛など当時の一線のジャズメンを配し、そこに日本のバーバラ・ムーア 伊集加代子のスキャットを乗せて、クラシック曲の名曲を洒落たバロック・ボッサにアレンジしてプレイしたなんとも贅沢な1968年の企画。以前に紹介してCDリイシュー化も実現したシンガーズ・スリーと池野成秋の『乙女の祈り〜CLASSIC IN BOSSA NOVA』に企画も仕上がりもかなり通じるものがあります。伊集のスキャットが美しい「G線上のアリア」や「ブランデンブルグ協奏曲第5番」、インストのジャズ・ボッサ「バディネリー管弦楽第2番」などが特に大きな聴きどころ。
U-SUKE OGURA / CANDLE CONNEXION U-SUKE OGURA / CANDLE CONNEXION
(PHILIPS) EP

最近よくプレイさせてもらっている新譜7インチはHALFBY「STAR TRACK」、ASAYAKE PRODUCTION「ABC」、そしてこの岡山からの刺客U-SUKE OGURAとRICA'Xによる「CANDLE CONNEXION / FLOR EVA」の強力ダブル・サイダー。「CANDLE〜」はそのHALFBYファンも直撃する、痛快なフリーソウル・ブレイクビーツとも言えそうな一曲。ホルヘ・サンタナ使いが絶妙で、その手があったか!っていう感じです。そしてRICA'Xによる「FLOR〜」もスウィンギーなピアノがなんとも気持ちいいジャジー・ブレイクビーツ。 このふたりの名前、今後要チェックです!
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