今月の10曲
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プレミアムカッツ熊谷八周年〜パーティーCREW募集続報

◆熊谷市内のDJ BAR NYMPHの第3土曜日『プレミアムカッツ熊谷』は、僕が唯一東京以外でやっている月例パーティーなんですが、4月のプレ熊はNYMPHの8周年を兼ねたスペシャル版として、辰緒さんがゲストDJで襲来!NYMPHオープン以来の来場者を数えてすごい盛り上がり、そしてすごい乾杯っぷり(笑)。24時からの辰緒さんの最初のセットでもうテンションはマックスに達していて、あとを受け継ぐのが大変でした。おそらくこの原稿がアップされるころですが、5/19の土曜日はいよいよプレ熊の一周年パーティー。どんだけ飲んでしまうか、心配は心配ですが。熊谷近辺の方、埼玉在住でオルガンバーに遊びに行くのはちょっと遠いなぁっていう方は、ぜひプレ熊に遊びに来てください。オーナーでプレ熊メンバーのコージさんは、オルガンバー『朝焼け番長』にも参加するツワモノ。楽しいこと請け合いです!

◆先月のこのコーナーでお知らせしました「PREMIUM CUTS2007」「ビストロジャズ」「BLUE CAFE」のパーティー・クルー、トラックメーカーの募集ですが、引き続いてご応募受け付けてます。先月の告知を見ていただいた方からMIXI上でご応募のメールをいただいたりしましたが、そうした方法でももちろん構いません。鈴木雅尭で探してもらえれば、マイページもコミュニティもすぐ見つかります。まぁ直接話ができるに越したことはありませんが。もしイベントに遊びに来られそうもない場合は、作品とメッセージと連絡先をオルガンバーのキャッシャーに預けておいていただいても構いません。引き続きご応募をお待ちしています!
熊谷 DJ Bar Nymph info:048-526-8448
PREMIUM CUTS 2007 SCEDULE JUNE & JULY

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2007】
6/6wed. 7/4wed. チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様に鈴木雅尭によるオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

毎月第3木曜日【Premium Cuts presents ビストロジャズ】
5/17 thu.  6/21 thu. 7/19 thu. チャージ 1,000yen
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 神谷直明(BOOT BEAT), 藤澤志保(GROOVY SAUCE), 遊民, 渡会英文, 藤本曜
TWISTE ET CHANTE
JEAN CLAUDE ANNOUX / SAME JEAN CLAUDE ANNOUX / SAME
(PATHE) LP

日本ではあまり馴染みのない名前だけど、それはすいません僕が知らないだけかも知れません。このフレンチ・シンガーは本国ではアルバムやシングルをけっこうな数、リリースしているようです。PATHEレーベルからリリースされたこのアルバムは概ね古いタイプのシャンソンやロッカ・バラード的なじっくり聴かせる曲が多いのですが、一曲、SACHA DISTEL「C'EST LES VACANCES」なんかにも似たとびきりグルーヴィーなボサ・ロック・スタイルのフロア・ナンバー「LA LUNA」が収録されていて使えます。声の雰囲気もSACHA DISTELに似て男前です。
KUH LEDESMA / KUH'S MAGIC KUH LEDESMA / KUH'S MAGIC
(BLACKGOLD) LP

フィリピン人フィメール・シンガー、クゥ・レデスマの81年作品。フィリピンでは長くショウビズ界の第一線で活躍している人らしく、女優としても活躍していて、日本でもユーミンの曲をリリースしたりしています。このアルバムではポップなアレンジに乗せて全編英語でさまざまなヒット・ナンバーを歌っていて、特にジャクソン・ファイブ「NEVER CAN SAY GOODBYE」やフォー・トップス「I CAN'T HELP MYSELF」がフロア対応の名カヴァー。レッド・ツェッペリンの「WHOLE LOTTA LOVE」のAOR風不思議カヴァーなんかもあって楽しめます。
SERGIO MENDES BRASIL '88 / SUMMER CHAMPION SERGIO MENDES BRASIL '88 / SUMMER CHAMPION
(ALFA) LP

79年に日本で制作/リリースされた、セルジオ・メンデスのアルファ・レコード移籍第一弾アルバム。タイトル曲ともう一曲「MAGIC LADY」は日本語で歌われた和(?)ブラジリアンの傑作で、カップリングされて7インチとして同発でリリースされました。シンセ・ドラムがヒュンヒュン飛び交うディスコ・サンバな「SUMMER CHAMPION」もフロアユースでかなりいいですが、僕の好みはむしろシングルB面に収録の「MAGIC LADY」。伊達歩作詞のもろ歌謡ポップスな歌詞も素晴らしい哀愁のラテン・サンバ。目下のヘヴィー・ローテです。
NEW SUN POPS ORCHESTRA / TRUMPET & MOOD NEW SUN POPS ORCHESTRA / TRUMPET & MOOD
(EMI) LP

60〜70年代にかけて、恐ろしいくらいの数が存在したと思われる日本のイージー・リスニング・アルバムの一枚。A面が輸入ポップス。B面が歌謡ポップスのカヴァーで、取り上げている曲から見ておそらく70年ごろのリリースだと思います。「長崎は今日も雨だった」とか「リリー・マルレーン」とか、ほとんどは所謂ムード歌謡アレンジなんだけど、一曲だけ「ビター・スイート・サンバ」が素晴らしくセンスのいい軽快なラテン・アレンジでカヴァーされていてストライク。短打が何曲も収録されているより一曲だけでも長打がある方がうれしい見本のような一枚です。
DUTCH RHYTHM STEEL & SHOW BAND / SUNSHINE PARADISE DUTCH RHYTHM STEEL & SHOW BAND / SUNSHINE PARADISE
(DURECOBENELUX) LP

「JANUARY, FEBRUARY」や「CALENDER SONG」が人気のトリニダッド・オイル・カンパニーことダッチ・リズム・スティール・アンド・ショウ・バンド。これはかなり後期の86年制作のアルバムで、そのミックス、空気感みたいなものはもちろん80年代的な匂いがしますが、ソカ、カリプソをベースにしたそのサウンドは基本的に変わってなくて必要以上に欧米ポップス化もされてなく、ファンにはうれしい仕上りです。中でも男女混声ヴォーカルで歌われる「I CAN SEE CLEARLY NOW」のハイテンポなカヴァーがハウス的BPMで踊りやすいナイス・ヴァージョン。
MILLS BROTHERS / REMEMBER WHEN MILLS BROTHERS / REMEMBER WHEN
(LIVING SOUND) LP

ミルス・ブラザースといえばUS男性ジャズ・コーラス・チームの大御所。50年代からたくさんのレコードを残していて、探せばきっといまの気分で聴けたり使えたりする曲がたくさんあると思います。このLIVING SOUND盤では、「BEER BARREL POLKA」「EVERY BODY LOVES MY BABY」の2曲が、ビストロジャズど真ん中のショウビズ・スウィングでオススメ。特に前者は「ビヤ樽ポルカ」の名前で昔から広く親しまれていて、たぶん聴けばみんな“あぁこの曲ね”って思うスタンダード・ナンバー。軽快なテンポで飛ばすごきげんなバージョンです。
NINNA & MOODMAKERS / YOU HAVE MY HEART NINNA & MOODMAKERS / YOU HAVE MY HEART
(OLUFSEN) LP

80年代後半のデンマークのジャズ・シーンから生まれた傑作ジャズ・ヴォーカル・アルバム。このNINNA HENRIKSENという人が他にどんな作品を残しているのか残念ながら知識がないのですが、ここで聴けるしなやかで表情豊かなヴォーカルは魅力充分。「RELAXING AT LA NAPOULE」「PULLING THROUGH」などのスウィング・ナンバー、ライドのチキチキにこころ弾む「STAND BY」など、大ネタのカヴァーとかはないですが、いい曲いっぱい。特にジャズ・ボッサ「BEAUTIFUL LOVE」は軽やかなリズムに美メロ、スキャット・パートと、申し分のない傑作です。
SADAO WATANABE / GOIN' HOME SADAO WATANABE / GOIN' HOME
(CBS) LP

おなじみナベサダ、66年のアルバム。彼の数多くのアルバムの中でも、本作のようにビッグバンドとの共演作は少数派ではないかと思います。バックを務めるのは宮間利之とニュー・ハード。2曲のみ八木一夫トリオ。66年の制作なので、クロスオーバー色はまだ全然ない生っ粋のモダン・ジャズ作品です。アフロキューバン・リズムで颯爽とスウィングする「ショウほど素敵な商売はない」、そして八木トリオをバックにしたジャズ・ボッサ・スタイルの「ロシアより愛を込めて」。カルテットやクインテットなどのハードバップ作品をお好みの方にもぜひ聴いてもらいたい逸品です。
NON STOP DANCERS / SURPRISE SURPRISE NON STOP DANCERS / SURPRISE SURPRISE
(EMI) LP

オーストラリアの80sスウィング&ロカ・バンドの84年作品。ほとんどの曲のアレンジがモロ80sしていて、正直ついていけない曲も多いんですが、そんな中で今の気分で使えるジャストな曲が2曲。まずはフロアタムのドンドコいうジャングル・ビートがかっこいい、ビストロジャズど真ん中の「SPIDER AND THE FLY」。個人的に今こういう密林ビートがまた熱いので、これはうれしいバージョン。そしてプレカツ的に高得点なのが不良っ気たっぷりのサックスも効いた「DANCING」。これはSKA FLAMES「LIP VAN WINKLE」なんかと繋げて使いたいカリビアン・グルーヴの傑作です。
JUJU ORCHESTRA / BOSSA NOVA IS NOT A CRIME JUJU ORCHESTRA / BOSSA NOVA IS NOT A CRIME
(AGOGO) 2LP

05年リリースの12インチで注目を浴びたドイツのDJ&プロデューサー・チームの待望のフル・アルバム。格調高くモーダルなニュー・ジャズ作品も素敵ですが、こうしたHIPでごきげんな作品はやっぱり血が騒ぎますね。カロライン・レオンハートとテリー・キャリアのかけあいヴォーカルが鯔背(いなせ)なスウィング・ボッサ「WHAT IS HIP?」はタワー・オブ・パワーのカヴァー。他にもMCがめちゃくちゃ渋いビート・ボッサ・ナンバー「KIND OF LATIN RHYTHM」や、KATIA Bの浮遊感あふれるヴォーカルとペットのリフがかっこいいボッサ「NAO POSSO DEMORAR」などなど。
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