今月の10曲
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PREMIUM CUTSのJAZZライン『ビストロジャズ』第2弾リリース!

◆この3月28日(水)、MIX CD『ビストロジャズ』の第2弾をリリースする運びとなりました。耳新しくごきげんなナンバーだけをブレンドしたPREMIUM CUTSの新ジャズ・ライン『ビストロジャズ』。今回のテーマはずばり“SWING”です。

◆イーディー・ゴーメ「SHALL WE DANCE」、マイク・サムス・シンガーズ「HELLO DOLLY」、レイ・ジェラート「AS TIME GOES BY」、ファビアン「MY BLUE HEAVEN」、アーサ・キット「C'MON A MY HOUSE」などなど、めくるめくショウビズ系ゴージャスナンバーの数々。そして先月のこのコーナーでも紹介したドイツのロカビリー・バンド、ディック・ブラーヴァ&バックビーツによるエアロスミスの代表曲「WALK THIS WAY」の最高のネオロカ・カヴァー!ビヨークの人気バージョンにひけをとらない「SWAY」のビリー・ダニエルズによるカヴァー、果てはピアノ親父ベント・ファブリックによる酔いどれスウィングな「猫踏んじゃった」まで、まさに“今”の気分の極上スウィング・ナンバーをフル・コース調理。

◆もちろんロルフ・エリクソン「I'M A FOOL TO WANT YOU」やITUBRALDE「YA SE QUE TIENES NOVIO」、ロジャー・デニソン「危険な関係のブルース」ボサノヴァ・プレイボーイズ「TWO STEPS」などなど、キラーでフロアライクなジャズ・ボッサ、ハードバップ、アフロキューバン・ジャズの逸品も多数収録。それらと違和感なく溶け込んだザ・ブロードやタキシード・ジャンクション、フル・スウィングなどのネオ・スウィング、ディスコ・スウィング系も今の気分にぴったりです。まさにどこを切っても美味しい聴きどころ満載のHAPPY JAZZ MIX。ぜひお試しください!

◆取り扱いはダンス・ミュージック・レコード、JETSETレコーズ、ディスク・ユニオン、ウルトラ・ヴァイヴ、ヴィレッジ・ヴァンガード、バージン・メガストア、チクロ・マーケット、ディスクデシネ、コーナーショップ、そしてオルガンバー・キャッシャーなど。今回も限定生産となりますので、ぜひお早めにお求めください。
PREMIUM CUTS presents ビストロジャズ-swing swing swing
CSMP0007 / 全28曲79分 / 税込価格1,890円
お買い求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、ヴィレッジバンガード、
チクロ・マーケット、ディスクデシネ、オルガンバー・キャッシャーなどで
PREMIUM CUTS 2007 SCEDULE APRIL & MAY

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2007】
4/4wed. 5/2wed. チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様に鈴木雅尭によるオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

毎月第3木曜日【Premium Cuts presents ビストロジャズ】
3/15 thu. 4/19 thu. 5/17 thu. チャージ 1,000yen
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 神谷直明(BOOT BEAT), 藤澤志保(GROOVY SAUCE), 遊民, 渡会英文
TWISTE ET CHANTE
JORGE LOPEZ RUIZ / B.A. JAZZ JORGE LOPEZ RUIZ / B.A. JAZZ
(VIK) LP

ラロ・シフリンなどの元でも活躍していたというアルゼンチンのベース奏者ロペス・ルイスによる、61年録音の傑作ハードバップ・アルバム。無知でよく知らなかったけど、アルゼンチンで名うてのメンバーによるクインテットらしいです。特にペットとテナーの2管のアンサンブルがすこぶるクール。全編にわたって極めてレベルの高いナンバーが並んでいますが特にラテン・タッチのコルトレーン「COMO SONNY」、そしてメンバーであるR.フェルナンデスによるバピッシュな「GIZELA」がいい。いずれの曲も3分弱くらいにコンパクトにまとまっているのもいい。
LOU BLACKBURN / JAZZ FRONTIER LOU BLACKBURN / JAZZ FRONTIER
(IMPERIAL) LP

ペンシルバニア出身のトロンボーン・プレイヤー、ルー・ブラックバーンが名門インペリアルから63年にリリースした作品。この頃のインペリアルのカタログを見るとスウィングからバップ、ソウル・ジャズにいたるまで、ものすごい数のアーティストの作品が並んでいて、ダイナミックにジャズが流通していた時代だったんだろうということが伺えます。本アルバムも傑作が居並ぶ充実ぶりで、ラテン・バップな「HARLEM BOSSA NOVA」や高速ハードバップ「NEW FRONTIER」、カリプソ風味の「JAZZ-A-NOVA」など、多彩なナンバーが楽しめます。かっこいいです。
BENT FABRTIC / HAPPY PUPPY BENT FABRTIC / HAPPY PUPPY
(ATCO) LP

大ヒット・ナンバー「JUKEBOX」がブラピ出演の携帯のCMに使われてまた話題になってる、80歳超えのピアノ親父ベント・ファブリック。これは62年のとてもリラクシンなアルバム。小編成でお気に入りのナンバーを楽しくサラッと決めています。決してフロアユースな音圧ではありませんが、例えば飄々としたスウィング・ナンバー「CHICKEN FEED」(=「猫踏んじゃった」)なんかを、ちゃんと流れとか作ってフロアで堂々とPLAYしてお客さんを踊らせるようなDJの人がいたら、かなり尊敬します。『ビストロジャズ』新作のエンディングにも収録しました。
原信夫とシャープス&フラッツ×東京キューバン・ボーイズ / イパネマの娘 原信夫とシャープス&フラッツ×東京キューバン・ボーイズ / イパネマの娘
(KING) LP

日本を代表する二大ビッグバンドの共演盤。左チャンネルにシャープス〜、右チャンネルに東京〜を配し、絶妙のアレンジで両者が合同演奏するなんともゴージャスな企画。AメロをシャープスがリードしたらBメロを東京がリードするといった具合。「黒いオルフェ」などのボサノヴァ、「教会へ間に合うようにつれてって」といった豪快なマーチもいいんだけど、白眉はマーシャル・ソラル作曲の絶品ジェイク・ナンバー「黄金の男」と、軽快なラテン・ジャズ・タッチの「ドレミの歌」の2曲。いずれもフロア・ユースなカヴァーの少ない選曲だけに、うれしさもひとしおです。
RAY CHARLES / SWEET AND SOUR TEARS RAY CHARLES / SWEET AND SOUR TEARS
(ABC PARAMOUNT) LP

その半生が映画化もされた盲目のリズム・アンド・ブルース・シンガー、レイ・チャールズの、これは1964年のアルバム。メロウなバラッドや泣きのブルースが大半を占めていますが、一曲、彼が開発したという“NEW SWINGOVA”というリズムを用いた「BABY, DON'T YOU CRY」っていうナンバーが絶品です。“SWINGOVA”っていうのは文字どおり“SWING”と“BOSSA NOVA”の合わせワザのリズムらしいのですが、基本的にはまぁノリのいいボッサ・ビートです。同様のリズムに乗せたナンバーが彼の他のアルバムにも何曲かあるようなので、ぜひ聴いてみたいです。
OTHELLA DALLAS / RHYTHM IS MYBUSINESS OTHELLA DALLAS / RHYTHM IS MYBUSINESS
(MEGAPHONE) LP

スイスのジャズ・シンガー、オセラ・ダラスの81年ライブ・アルバム。いまも全然現役で歌っている方のようです。この中の「MEMORIES OF YESTERDAY」というボッサ・ナンバーが『JAZZ TOYS』というコンピに収録されていました。低めだけどハリのあるいい声。イチオシはやはりこみあげ系のしみじみ美メロ・ジャズ・ボッサ「MEMORIES〜」だけど、他にもファンキーな「COME BACK BABY」や、「ROUTE66」「MACK THE KNIFE」「SWEET GEORGIA BROWN」などいい曲使える曲多数収録の充実盤。拍手控えめの録音で、ライブ盤の割に使い勝手もいいです。
CHRYS PAGE / THE LADY CAN...SING CHRYS PAGE / THE LADY CAN...SING
(ALFA) LP

いつもお世話になっているいろいろなレコード屋さん。検索にも全然ひっかからないようなレアでマイナーでアンノウンな、かつ内容の素晴らしいレコードを発掘してくる熱意と審美眼には足を向けて眠れません、ほんと。これもおそらく限りなく自主盤に近いローカル盤と思われる女性ジャズ・シンガーの1stアルバム。気持ちよさマックスのジャズ・ボッサ「TO MAKE YOU SMILE AGAIN」とごきげんなスウィング・ナンバー「GIVE ME THE SIMPLE LIFE」が抜群。しかしジャケット・デザインにもうるさい辰緒さんに見せたらケチョンパンに言われそうなジャケットです。
PEGGY KING / OH WHAT A MEMORY WE MADE TONIGHT PEGGY KING / OH WHAT A MEMORY WE MADE TONIGHT
(PM) LP

PEGGY KINGっていうジャズ・シンガーは60年代から活躍していたキャリアの長い人で、本作は84年のニューヨーク録音盤なんだけど、ジャケの写真、若いですよね。ずっと若々しくきれいな人なのか、昔のアー写使ったのか。。。それはないか(笑)。しなやかな歌声でスウィング、ブルース、ボッサ、グッドタイムなどいろいろな曲を聴かせてくれます。特に上記2枚のオススメ曲にも通じるジャズ・ボッサ・ナンバー「WHILE WE'RE YOUNG」がいいです。しみじみしつつ踊れます。軽やかな高速ジャズの「RIDIN' ON THE MOON」も相当レベル高いです。
ANNE CLARK / HAUNTED ROAD ANNE CLARK / HAUNTED ROAD
(SPV) 12"

ネオアコ、ギタポ、あるいはニューウェイブなどにカテゴライズされることの多い女性シンガーの93年の12インチ。エレクトロ系のファンもいるようです。僕は残念ながら他の作品は聴いたことがありません。本作を紹介するのはSIDE Bにミッシェル・ルグラン作の「WINDMILLS OF YOUR MIND」のカヴァーが収録されているから。アン・クラークのポエトリー・リーディングとマーティン・ベイツのヴォーカル。タイトなドラミングとヴァイオリンの哀切なリフ。派手さはないけどいいカヴァーだと思います。そういえば今年はミッシェル・ルグランも来日しますね。楽しみです。
BILL MAYERS / MOUSERCISE BILL MAYERS / MOUSERCISE
(DISNEYLAND) LP

見た通りのディズニーのエクササイズ・アルバム。ミッキーやミニーやグーフィーのインストラクションで付録の振り付けブック(可愛いイラスト満載!)を参照しながら楽しくエクササイズ。ディズニー・メドレーとか「I WAN'NA BE LIKE YOU」(ジャングル・ブック)とか、ディスコ・サウンドのクオリティも悪くなく、ディズニー・ファンにはたまらない内容になってます。僕のお目当ても「I WAN'NA BE〜」。KING LOUIE、KAA、COI、HATHI、BALOOっていう全然知らないヴォーカリストたちですが、ディスコ・スウィングとでもいうべきゆっくりめの四つ打ちに乗ってごきげんです。
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