今月の10曲
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◆ORGAN BAR 11th ANNIVERSARY〜COUNT DOWN PARTY

ご報告が遅くなりましたが、さる11月1日(水)から4日(土)までの四日間、毎日さまざまなDJ、ライブアーティストが参加して大盛況のうちに幕を閉じたオルガンバー11周年パーティー。僕は初日水曜日と最終の土曜日の参加でしたが、辰緒さん、ZENRA ROCKさん、SMALL CIRCLE OF FRIENDSはじめたくさんの出演者の方と共演でき、久しぶりに顔を合わせることのできた人たちもいっぱいいて、とても楽しかったです。今年は小西さんが都合で参加されなかったのが心残りでしたが、12周年にはまたきっと華を添えてくれると思います。
そして早いもので今年も残り僅か。恒例となっていますカウントダウンパーティーは今回もまた樽酒飲み放題付きで、辰緒さんや径さん、クボタさんなどの出演で盛大に執り行なわれます。カウントダウンMCはもちろんYOU☆さん!僕も参加します。ぜひ新年の乾杯をみんなでしましょう!お待ちしています!今後ともオルガンバーをよろしくお願いいたします。
◆MIX CD 『ビストロジャズ』好評発売中!
神谷"BOOT BEAT"直明クン、藤澤志保(GROOVY SAICE)ちゃん、遊民、渡会英文とともに毎月第3木曜日にオルガンバーで開催しているPARTY「ビストロジャズ」から生まれた、新MIX CDライン『PREMIUM CUTS presents ビストロジャズ』。おかげさまで今回もいろいろ反響をいただき、出足好調となっています。今回はその全曲クレジットを紹介。華麗なるショウビズ・ヴォーカルからごきげんなマンボ・ナンバー、本格的なブラジリアン・ジャズ、レアなユーロ・ハードバップまで、広い素材を味本位で自由にブレンドした楽しいミックスになっています。ぜひお試しください!
PREMIUM CUTS presents ビストロジャズ -primo piatto-
Mixed by Masanori Suzuki
(CSMP-0005/80分/帯/キャラメル) 希望発売日11/25(土)
希望小売価格1,890円 (税別1,800円)

01. INTRO...HENRI SALVADOR / L' INSPIRATION
02. RAZMATAZ / COFFEE SONG
03. VIC DAMONE / TOP OF THE WORLD
04. THE DEEP RIVER QUARTET / SWING IS THE THING
05. JUNGLE BOOK GROOVES / SAME
06. KELLIE GREENE /SWAN LAKE
07. JACK COSTANZO / BEI MIR BIST DU SCHONE
08. PETE GALLADORO / BEI MIR BIST DU SCHONE
09. MOLINETTI'S QUINTET / ABBE LANE
10. SAMBOSSA 5 / ZERO HORA
11. INTERLUDE...LOUIS CORCHIA / LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT
12. BOSSA NOVA+5 / SINCOPATED TRISTE
13. CONJUNTO NEWTON / SAMBOM
14. CLAUDIA / SORRI
15. RITA WILLIAMS / FOOLS RUSH IN
16. PLAYA / THROUGH THE FIRE (APRIL SET ビストロジャズREMIX)
17. INTERLUDE...RONNIE SCOTT & THE BAND / RECORD ME
18. JOHHNY GRIFFITH / SISTER SALVATION
19. CHRISTIAN CHEVALLIER / JEANNINE
20. RONNIE ROSS / LAST OF WINE
21. NADINE JANSEN / SUNDAY IN NEW YORK
22. JEAN LECCIA / LES CERFS VOLANTS
23. EDDIE THOMAS SINGERS / LUCKY STREAK
24. ROYAL CROWN REVUE / HEY PACHICO
25. CHICO ARNEZ / GENA
26. INTERLUDE...JOSE MARCELLO / VOLARE
27. MATT CATINGUB / EVERY BREATH YOU TAKE

お買い求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、ヴィレッジバンガード、
ヴァージン・メガストア、チクロ・マーケット、ディスクデシネ、
オルガンバー・キャッシャーなどで。
PREMIUM CUTS 2006〜PREMIUM CUTS 2007 SCEDULE DECEMBER〜FEBRUARY

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2006】〜【Premium Cuts 2007】
12/6 wed. 2/7 wed. チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様に鈴木雅尭によるオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

毎月第3木曜日【Premium Cuts presents ビストロジャズ】
12/21 thu. 1/18 thu. 2/15 thu. チャージ 1,000yen
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 神谷直明(BOOT BEAT), 藤澤志保(GROOVY SAUCE), 遊民, 渡会英文
TWISTE ET CHANTE
GEORGES ARVANITAS / I LIKE IT COOL GEORGES ARVANITAS / I LIKE IT COOL
(REV) LP

ずいぶんそっけないアートワークのジャケットですが、中身の方はフランスの名ピアニスト率いるカルテットによる、76年録音の紛れもない傑作オリジナル・アルバム。ARVANITASのピアノ、エレピと、CLAUDE GUILHOTのヴィブラフォンが交互にリードを取っていて、それらの涼しげな音色とモードな演奏が、いずれの曲も洗練された仕上がりにしています。コンピレーション「POP BOUTIQUE」にも収録された「NIGHT IN TIPASA」が、ブラジリアン・リズムが小気味よく弾んだハイライト・ナンバー。踊れます。
DICK MORRISSEY QUARTET/ STORM WARNING ! DICK MORRISSEY QUARTET/ STORM WARNING !
(MERCURY) LP

TUBBY HAYESなどと並ぶ英国屈指のハードバッパーD. MORRISSEYと彼のカルテットが65年に吹き込んだ名作。僕はホーンに関しては普段はワンホーンより2管あるいは3管を好んで聴きますが、この人やT. HAYESなどはやっぱり別格ですね。ブリティッシュ・ジャズ独特の硬質でスリリングな空気感の中、カツカツとしたボッサ・アクセントのリズムに乗せて青く燃え上がる「STORM WARNING」や「WIND OF CHANGE」は特にお勧め。いずれもピアニストHARRY SOUTH作の佳曲で、本人のピアノソロも絶品です。
ARNE DOMNERUS / SWEDISH MODERN JAZZ ARNE DOMNERUS / SWEDISH MODERN JAZZ
(CAMDEN) LP

今回は偶然ワンホーンものが続きますが、こちらはストックホルム出身のサックスマンA. DOMNERUSによる58年スウェーデン録音盤。この人のサックスは歌ゴコロに溢れているというか、奇を衒わず聴きやすくてメロディアスな印象が強いのですが、アフロキューバンのリズムに乗った「FRENESI」や「TOPSY THEME」はフロアユースOKのバピッシュなナンバー。特に後者は決してド派手に煽るような曲ではないけど一度聴いたら強く印象に残るごきげんなテーマの傑作。コンパクトな尺もDJとしてはうれしい限りです。
ROLF ERICSON / OH PRETTY NEIDA ROLF ERICSON / OH PRETTY NEIDA
(GAZELL) LP

上記のA. DOMNERUSとも親交の深く共演盤も残しているスウェーデンのモダン・トランペッターの71年録音アルバム。本作での僕のフェイバリットは一にもニにも「I'M A FOOL TO WANT YOU」に尽きます。これはかのBILLIE HOLIDAYのバージョンで有名な「恋はおろかというけれど」のカヴァー。DUSKO GOIKOVICなどの哀愁系ナンバーがツボな人にはたまらないジャズ・ボッサの傑作です。他にはハードバップ「ROTAR ROTAR」や8ビートのGROOVEチューン「SKOAL BROTHERS」などなど。
BILLY DANIELS / GENE NORMAN PRESENTS BILLY DANIELS / GENE NORMAN PRESENTS
(PYE) LP

ハリウッドのナイトシアターCRESCENDOにおけるアメリカのショウビズ系ジャズ・シンガーB. DANIELSの実況録音盤。F. SINATRAとイメージがちょっとかぶります。本作をお薦めしたいのは、スタンダード・ナンバー「SWAY」のラテン風カヴァーを取り上げているから。BJORKのジャズ・アルバムのハイライト・ナンバーにもなっていたこの曲はスローでムーディーなカヴァーが大半で、BJORK版と並ぶアップなバージョンは貴重だと思います。MIX CD『ビストロジャズ』の次回作に収録予定です。
DEEP RIVER QUARTET / REAL MCCOY DEEP RIVER QUARTET / REAL MCCOY
(SKY) LP

拙作ミックスCD『ビストロジャズ』にシングル・バージョンの「SWING IS THE THING」を収録しましたドイツのドゥーワップ・グループDEEP RIVER QUARTET。これは同曲別バージョンを含めたスウィング・コーラスを集めた84年の作品。バックはアコースティックであくまで控えめ、コーラスワークを聴かせることに力点おいていてビートが効いている訳ではないですが、「SWING 〜」の他にも「NO FISH TODAY」や「MISTER PAGANINI」などなど、ノリのいいンバーを収録しています。
FABIAN / GOOD OLD SUMMERTIME FABIAN / GOOD OLD SUMMERTIME
(CHANCELLOR) LP

60年代前半のUSアイドル・シンガーで、当時甘いマスクでかなり人気のあった人らしいです。ちなみにジャケ裏も上半身裸の写真のオンパレードですが、聞いたところではいわゆる組合関係のメンズの人たちからもかなり人気があったようです。アルバムはロカビリー、ツイスト・スタイルのポップスが並んでいますが、僕の大好きなスウィング・スタンダード「私の青空」の華やかなカヴァーを収録していて、先月紹介したROMI & JOKERSのバージョンとともに目下ヘヴィー・ローテーション中です。
LUCIA TURNBULL / AROMA LUCIA TURNBULL / AROMA
(EMI) LP

ブラジル人シンガーの80年アルバム。あまり知名度の高い人ではないようだし他にもアルバムが存在するのかも不明ですけど、内容はすごくいいです。どちらかというとしっとり落ち着いた曲調のものが多いのですが、「BURUCUNTUM」というJ.B.DA SILVA作のナンバーがとびきりフロアユースなミッドテンポ・サンバ。新春発売予定の『PREMIUM CUTS』新作に収録します。時代的に音も新しくイキがいいので打ち込みのCLUBYなブラジリアン・ナンバーなどとも自然にMIXできます。声も可愛い。
ADAMA SKORUPKI / W RYTMIE SAMBY ADAMA SKORUPKI / W RYTMIE SAMBY
(PRONIT) LP

ポーリッシュものもそれなりに結構チェックしてきたなぁ、なんていうのはもちろん僕の勝手な思い込みで、まだまだ知らない良盤はたくっさんあり、これも最近まで全然見たことも聞いたこともないアルバム。「サンバのリズム」っていうタイトル通り(そんな訳でいいのか?)、華麗なスキャットに彩られたキャッチーなユーロ・サンバのオンパレード。この手の盤は下手するとイージー・リスニング的に流れちゃうものも多いですが、クオリティ的にそういう匂いは気にならない完成度です。
PETE HILGER QUINTET / GOLDEN BEAT PETE HILGER QUINTET / GOLDEN BEAT
(EX LIBRIS) LP

欧米ではかつてはよくスーパーマーケットとかで企画もののレコードが安く売られていて、このスイス盤もそうした一枚ではないかと推測されます。現場営業で鍛えたバンドか、演奏も歌も存外ちゃんとしていて使えるカヴァーが並んでいます。GROOVYなBOSSAビートのインスト・ナンバー「GREEN PEPPER」とかOTIS REDING「SHE'S LOOKIN' GOOD」とか。特に不滅のB-BOYアンセム「THE CHAMP」のヘヴィーなカヴァーがうれしい発見。この曲も新春発売予定の『PREMIUM CUTS』新作に収録予定です。
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