今月の10曲
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10/27(金)のBLUE CAFE7周年は、空前の豪華バージョン!

◆いよいよ今月、10/27(金)はブルーカフェ7周年アニバーサリー。早いですね〜。これまで支持して来てくれたみなさん、たくさんのゲストDJ、ライブアーティストのみなさんには感謝の言葉もありません!そんな感謝の気持ちもこめて7周年アニバーサリーはブルーカフェやオルガンバーに馴染みのスペシャルゲスト盛りだくさんの超豪華版になります!

◆まずブルーカフェはずいぶん久々となる松田チャーベ岳二クン。キュビズモ・グラフィコ名義での作品にくわえて、最近ではバンドスタイルのキュビズモ・グラフィコ・ファイブ、そしてさまざまなプロデュースやリミックス・ワークなどでの活躍もみなさんご存知の通り!当日はチャーベクンならではの人柄あふれるごきげんなDJ PLAYを聴かせてくれると思います。

◆そしていつもパーティーをMAXに盛り上げてくれるBOOやんfrom KODP!僕は何回もオルガンバーその他で彼と共演し、またライブも拝見していますが、いつも最高にHAPPYなヴァイブでパーティーをロックするそのショウマンぶりは流石の一言。ゲストVOCALで参加したPLAYA「HAPPY BIRTHDAY」などで、ブルーカフェの7周年を祝ってくれることでしょう。

◆そしてそして、もちろん我らがスモール・サークル・オブ・フレンズも登場!スモサと歩んだブルーカフェの7年間。ブルーカフェと歩んだスモサの7年間。ブルーカフェになくてはならない東君のMC、さつきちゃんのボーカル、スモサ・サウンドをたっぷり楽しんでください。さらにこの日は飛び入りのシークレットゲストの予定も!鈴木雅尭、東里起、三谷昌平、佐野あつし、伊藤ヒロキのレギュラー陣も節目の7年を全力で盛り上げます。やっと10/25(水)に発売が大決定したアルバム『BLUE CAFE / V.A.』も会場にて発売。ぜひ皆さんお越しください!
10/27 fri. BLUE CAFE 7周年アニバーサリー特大号@渋谷オルガンバー
Open : 21:00 / ¥2000 (w/1d)
GUEST LIVE : BOO (KODP)
SMALL CIRCLE OF FRIENDS
GUEST DJ : 松田岳二(CUBISMO GRAFICO)
WITH SECRET GUEST
DJ : 鈴木雅尭(APRIL SET / PREMIUM CUTS)
三谷昌平(NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO)
東里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS)
佐野あつし(MUSIC MENU)
伊藤ヒロキ
◎先着50名さまに鈴木雅尭mixによるオリジナルCD(非売品)プレゼント!
INFO : ORGAN BAR / 03-5489-5460
PREMIUM CUTS 2006 SCEDULE  OCTOBER〜DECEMBER

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2006】
10/4 wed. 11/1 wed. 12/6 wed. チャージ 2000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様に鈴木雅尭によるオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

毎月第3木曜日【Premium Cuts presents ビストロジャズ】
10/19 thu. 11/16 thu. 12/21 thu. チャージ 1000yen
DJ: 鈴木雅尭(APRIL SET), 神谷直明(BOOT BEAT), 藤澤志保(GROOVY SAUCE), 遊民
TWISTE ET CHANTE
NADIN JENSEN / JAZZ '70 A LA MODE NADIN JENSEN / JAZZ '70 A LA MODE
(ARIES)LP

60年代から80年代にショウビズの世界を中心に活躍したカリフォルニア生まれの女性マルチ・プレーヤー&シンガーのセカンド・アルバム。この人はトランペットやフリューゲルホルン、ピアノ、そしてボーカルもこなす才人らしく、本作でもその多才ぶりをいかんなく発揮しています。心浮き立つテーマをピアノが奏で、後半にハイトーンのスキャットも重なってくるハッピー・スウィング「SUNDAY IN NEW YORK」が最高。いま制作中の新CD『ビストロジャズ』にも収録します。そして名曲『SWEETEST SOUNDS』の快速ボッサ・カヴァーでは艶のある歌を聴かせてくれます。
COL NOLAN & THE SOUL SYNDICATE / CRAZY CROCHET COL NOLAN & THE SOUL SYNDICATE / CRAZY CROCHET
(CBS)LP

昨年のこのコーナーで必殺のスキャット・ファンク「WHAT'S THE USE」を収録したライブアルバム『AT JASON'S』を紹介しましたが、本作はそれより以前の66年に制作されたスタジオ録音アルバム。70年以降、時代に合わせて洗練されたソウルジャズ・グループになっていったバンドですが、ここではまだ洗練されきっていない荒々しい魅力と迫力を堪能できます。タイトル曲をはじめ、みんな大好き「ST. THOMAS」やおなじみ「HI HEEL SNEAKERS」、G.FAMEの人気曲「YEH YEH」などなど、全編ドラム打ちまくりの無骨で硬派なMODグルーヴでロックしてくれます。
AL DE LORY / M.A.S.H AL DE LORY / M.A.S.H
(CAPITOL)LP

“M.A.S.H友の会”を結成しようかっていうくらいの勢いで僕も小西さんも大好きな「SONG FROM M.A.S.H」(映画『M.A.S.H』のテーマ曲)。G.CAMPBELLなどのカントリー・ポップス系シンガーのアレンジを手掛けてきたアメリカのアレンジャーAL DE LORYのこのアルバムに収録されたカヴァー・バージョンは、ギロの効いたラテン・ボッサ・ライクで、かなり上位に食い込むアレンジ。ストリングスも繊細で深い余韻が残ります。ちなみに70年の風変わりな戦争映画『M.A.S.H』はアメリカン・ニューシネマの傑作。キーファー“24”サザーランドの父上(名優!)も出演しています。
LITTLE PEOPLE / SAME LITTLE PEOPLE / SAME
(EMI)LP

「SONG FROM M.A.S.H」と同じくらい大好きな名曲「TOP OF THE WORLD」のカヴァーが収録された、香港の大所帯混声キッズ・グループの77年のアルバム。声変わり前の無垢な声で歌われる「TOP〜」がたまりません。まさに天使の歌声。同じく2ビート寄りのSWINGで歌われるSEEKERSの「A WORLD OF OUR OWN」も超キュート。全体的にキッズものの王道というべきヒット曲カヴァーのオンパレードで想像を裏切りませんが、BEATLES「MICHELLE」やディズニーの「DISCO MOUSE」のカヴァーは、ソフト・ディスコ・タッチでフロアの使い勝手も抜群です。
VIC DAMONE / OVER THE RAINBOW VIC DAMONE / OVER THE RAINBOW
(APPLAUSE)LP

「TOP OF THE WORLD」つながりで。F.SINATRAも認めていたシンガーV.DAMONEは、50年代の終わりから長くショウビズ界で活躍し数多くのアルバムをリリースしてきた人。M.TORMEとかJ.JONESとかと同じく低音の魅力でうっとり酔わせちゃう系ですね(笑)。さて82年の本作の構成はタイトル曲も含めてそのほとんどがスロー。唯一リズムが立っているナンバーが「TOP〜」の極上カヴァーだけど、それでもう大満足な一枚です。カーペンターズ版に通じるソフトな出だしが分厚いホーンでどんどんダイナミックにSWINGしていく様は圧巻の一言。これも自作CD『ビストロジャズ』収録です。
VIC FRANKLYN / LEAVE TENDERLY VIC FRANKLYN / LEAVE TENDERLY
(UA)LP

こちらのVIC氏はカナダ人シンガー。本作オリジナルはなくてカヴァーが中心ですが、中でも王道ソフトロックな8ビートで歌われる「BRAZIL」やSWINGナンバー「LOVE FOR SALE」が、ホーン、ストリングスの味付けも効いていてスケールの大きないいバージョンです。それ以外の曲もアレンジに工夫があって、「ラストダンスは私に」や「CLOSE YOUR EYES」「HIGHWAYS」などでは後ノリのカリプソ・リズムを取り入れたりしているのが面白い(でも上モノはあくまでショウビズ系サウンドみたいな)です。その甘く切ない歌声は若い頃のANDY WILLIAMSを彷佛させます。
THE LATINOS / HIS SONG THE LATINOS / HIS SONG
(EL LATINO)LP

テキサスのソフトロック・グループのインディー盤。曲名で判るように宗教系のグループで、ジャケ裏のコメントにも“ゴスペル・グループ”と紹介されています。セルメン・ラテンな雰囲気の「WHAT A WONDERFUL LIFE」や「SOMEBODY TOLD ME」、TRISTE JANEROを連想させるソフィストケイトされたボッサ・ナンバー「WHAT A WONDERFUL LIFE」や「SINCE I'VE MET CHRIST」、そして跳ねたリズム、コーラスやスキャット・ワークも完璧な「LET'S TAKE A STAND FOR JESUS」などなど。信仰心がまったくなくても存分に楽しめるレベルの高い一枚です。
CRYSTAL / UNCUT CRYSTAL / UNCUT
(CHOLLEY)LP

フロリダを拠点に活動していたらしいグループCRYSTAL。その詳しいプロフや足跡を調べようにも、あまりにも名前が一般的過ぎて検索のしようがありません(笑)。ともあれたぶん地道に営業で頑張っていたグループなのではないかと思います。82年自主リリースの本作のサウンドは、女性ボーカルをフィーチャーしたディスコ・ファンク系。ある意味当時の主流だったサウンドなのでしょう。そんな中にあって「FOXY ROXY」というオリジナル曲が、“ブルーアイド・ボッサ”とでも呼びたくなるような爽快なナンバーでかなりの高得点。タイトなリズムとハーモニーもツボを突いています。
THE WAYFARERS / WORLD'S FARE THE WAYFARERS / WORLD'S FARE
(LOLITA)LP

フランス・リリースのインディー・バンドの86年のアルバムです。曲によってスィングやボッサのニュアンスを感じさせるものもありますが、全体的にはホーンもフィーチャーしたかなりロックなバンドです。「MAY BE THE PEOPLE WOULD BE THE TIMES」という弾けるギター・カッティングの曲が、ギタポど真ん中という感じで最高。歌メロ、ブレイクのあしらい方も絶妙です。他にも同タイプのかっこいい曲が何曲もあるし、「AERO'66」や「CONVERSAZION」あたりはジャズやボサノヴァ好きな人にもかなりアピール度が高いと思います。全体通してかなりクオリティ高い80'sインディー・アルバム。
林有三&サロン'68 / 或るヴァカンス 林有三&サロン'68 / 或るヴァカンス
(APRIL)LP

以前にこのコーナーで前作の1stアルバムを紹介した日本のラウンジ・バンドの傑作2ndアルバム。TROVAIOLI、UMILIANI、PICCIONIといった黄金の'60sサウンドトラック・アルバム直系の究極のお洒落サウンドはますます磨きがかかり、たぶんヨーロッパのそうしたレコードのコレクターやラウンジ・アーティストなんかが聴いても舌を巻くんじゃないでしょうか。「素足の人魚」「カジノ狂」「スクーターで行こう」などなど、タイトルからしてワクワクするようなイタリアン・スタイルのナンバーが満載。日本語で歌われる「船上のマリア」でさえヨーロピアン・ボッサにしか聴こえません。
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