今月の10曲
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先月に引き続いて拙作MIX CDの話で恐縮です。すこし予定がずれ込んでしまいましたが、おかげさまで無事今月の頭に発売になりました新作ミックスCD『PREMIUM CUTS #02 -PARADISE FLIGHT-』。内容的なことは先月の原稿で触れているので省かせていただきますが、昨年夏発売の前々作『#01』、秋発売の前作『#00』はおかげさまでほぼ全店でSOLD OUTとなっており、今回も初回限定生産ですのでお早めにお求めいただければ幸いです。取り扱い店についてのお問い合わせが多いので再度記しますが、ダンス・ミュージック・レコード、JETSET、ヴィレッジ・バンガード、ディスク・ユニオン、ウルトラヴァイヴ、バージン・メガストア、チクロ・マーケット、ディスクデシネ、コーナーショップ、サウンズなどなど。オルガンバーのキャッシャーでも扱っておりますが、こちらは扱い数はごく少数です。そしてちょっと気の早い話、次作『#03』は、もしかするとかなりJAZZ色の強いものになるかもしれません。まだ決定ではありませんが。テープも久しぶりにちょっといままでと方向性を変えたものを作ってみようかとも考えています。普段のDJスタイルにより近いカタチのものとか。今後とも『PREMIUM CUTS』シリーズならびにPREMIUM CUTS2006@オルガンバーをよろしくお願いいたします。
  
PREMIUM CUTS -#02 PARADISE FLIGHT -
(CSMP0003 / 79分CD / 税込価格1,890円)
PREMIUM CUTS 2006 SCEDULE
MARCH〜MAY

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

3月1日(水)『Premium Cuts 2006』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ

4月5日(水)『Premium Cuts 2006』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

5月3日(水)『Premium Cuts 2006』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, tomomieland

TWISTE ET CHANTE
EDWIN MOSES / SAME EDWIN MOSES / SAME
(SIESTA) LP

ラウンジ・ユニットVIGILなどとしても活躍するスペインのPEDRO VIGILによるファンキーなギター・ポップ・ユニットの99年のアルバム。コーデュロイやマザーアースなど、アシッドジャズ黄金期のサウンドを連想させてくれます。「I WANT YOU BACK」的な必殺のギター・カッティングで始まる「WHAT'S GOING DOWN」をはじめ、JONI MITCHELL「HELP ME」のカヴァーやオリジナル・ナンバー「GIVE IT A CHANCE」「I NEEDED YOU」など、HIPなナンバーがギッシリのうれしい一枚です。
DIANA ROSS & SUPREMES, TEMPTATIONS / TOGETHER DIANA ROSS & SUPREMES, TEMPTATIONS / TOGETHER
(MOTOWN) LP

クレジットの通り、モータウンの2大グループの夢のセッションとなった69年の本作には、GROOVYなナンバーが目白押し。A-1のMARVIN GAYEの名曲「STUBBORN KIND OF FELLOW」でいきなりノックアウトさせられ、「I'LL BE DGGGONE」「UPTIGHT」「THE WEIGHT」(THE BANDカヴァー!)「SING A SIMPLE SONG」(もちろんSLYの大ヒット曲)「MY GUY, MY GIRL」(「MY GIRL」のアンサー・ソング)「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」(君の瞳に恋してる)などなど、とことん楽しませてくれます。最高!
THE SOUL COP / TOO MANY NITES THE SOUL COP / TOO MANY NITES
(NORFOLK) LP

みんな大好き「IF YOU WANNA BE HAPPY」の作者でもある作曲家・編曲家F. GUIDAのプロデュースによるヴァージニア・インディー・ソウルの76年の傑作。その「IF YOU 〜」はもちろん、超ごきげんなカリビアン・ソング「GO WAY CHRISTINA」やソウルフルな「ONE MILLION TEARS」、ウキウキ・ハッピーな「LOVERS MOON」、モータウン調の「DANCE TO THE MUSIC」、R. STONES「SATISFACTION」そっくりな「FRANKIES GOT IT」などなど、聴きどころ、踊りどころ満載です。
LENNY WILSON QUINTET / ESPECIALLY FOR YOU LENNY WILSON QUINTET / ESPECIALLY FOR YOU
(BRAU) LP

こちらはインディアナのインディー・ソウル。って安いシャレみたいだけど。サウンドもヴォーカルもある種の軽やかさや洗練性を重視しているようで、ホーン部隊もバックアップはあくまでも控えめ。決して豪速球なパッションにあふれている訳ではありませんが、「SO INTO YOU」「I WISH」「MASQUERADE」などでのライト・ファンク具合は相当気持ちいいです。L. WILSONのフレッシュな歌声とともに、彼の弾くエレピ、クラヴィネットがサウンド・プロダクションのひとつの柱になっています。
THE BUNCH / ROCK ON THE BUNCH / ROCK ON
(A&M) LP

60年代のブリティッシュ・フォークの一時代を築いたFAIRPORT CONVENTIONのメンバーやその周辺のミュージシャンたちがロックンロールを試みた72年のアルバム。まぁ試みたっていうより、遊びで作ったっていう方がピッタリかも知れないようなレイドバックしたいい空気が漂っています。ERIC CLAPTONがジャマイカ・サウンドに挑んで話題になった「WILLIE & THE HAND JIVE」や同系列の「LOVE'S MADE A FOOL OF YOU」なんて、マッスルショールズ的な骨太GROOVEが相当イケてます。
HEAVEN BOUND / WITH TONY SCOTTI HEAVEN BOUND / WITH TONY SCOTTI
(MGM) LP

きっと誰にでもフェイバリットなBEATLESナンバーがあって、僕の場合はそれが「I WILL」なんだけど、その曲のカヴァーの中でも一番グッとくるバージョンがこのHEAVEN BOUNDのもの。この70年初期の西海岸の空気を伝えるセッション・アルバムには、R. NICOLS「I KEPT ON LOVING YOU」とかM. CURB「OPEN UP YOUR HEART」とかN. YOUNG「ON THE WAY HOME」とかのカヴァーが収録されていて、どれもあらためて原曲を再認識出来る名カヴァー揃い。大好きなソフトロック・コーラス・アルバム。
HUDIK BIG BAND / LIVE AT MONTREUX HUDIK BIG BAND / LIVE AT MONTREUX
(DRAGON) LP

スウェーデンのHUDIK BIG BANDの83年モントルー・ジャズ・フェスでのライブを収めたLPで、うち4曲でかのGEORGIE FAMEがゲスト・ヴォーカルで歌っています。うち2曲「PARKERS MOOD」「MOODY'S MOOD」はずっしりとしたスロウなブルース・ナンバー(どちらも激渋!)ですが、「BLUESOLOGY」と「TIME'S GETTIN' TOUGHER THAN TOUGH」の2曲は申し分のないアップなスウィング&ジャイブ・チューン。録音状態もいいしG. FAMEの喉も絶好調。曲頭に拍手もなく使いやすいのもいいですね。
MFRED JOHNSON / LIVE at B.B. JOE'S FRED JOHNSON / LIVE at B.B. JOE'S
(OFFSHORE PRODUCTIONS) LP

こちらは84年、フロリダ、タンパのジャズクラブの実況録音盤。JAZZMANによる「A CHILD RUNS FREE」の7インチ・リイシューで一躍人気盤になりました。それ以外にも軽快にスウィングする「ON A CLEAR DAY」や「BLUES」、「SUMMERTIME」のスタイリッシュな4ビート・カヴァー、「FEELINGS」のダイナミックな8ビート・カヴァーなど、男前なナンバーがずらりと揃います。4月にはP-VINEから待望のリイシューも登場するらしく、このジャズ・シンガーのプロフィールもそこで明らかになると思います。
ROBERT BLANCO Y SUS AMIGOS LATINOAMERICANOS / POR TU AMOR ROBERT BLANCO Y SUS AMIGOS LATINOAMERICANOS / POR TU AMOR
(CON DISC) LP

WILSON SIMONALをもっとコテコテにしたような風貌のこのバンドマスター兼シンガーは、その歌いっぷりもかなりの南国仕様で、骨太で明朗快活。何枚かアルバムをリリースしているようですが、この84年のドイツ盤でもラテン・テイストをベースにしたノリのいいショウビズ系ナンバーを披露しています。日本人も耳に馴染みのあるラテン・クラシックスの「MOLIENDO CAFE」と「AY COSITA LINDA」がフロアユースなラテン・ポップでオススメ。哀愁サンバな「SARAH」もこの人が歌うと希望が感じられます。
ヒデとロザンナ / イタリーの休日 ヒデとロザンナ / イタリーの休日
(COLUMBIA) LP

日本歌謡ポップス史上に輝く夫婦デュオ、ヒデとロザンナの記念すべきファースト・アルバム。イタリア出身の唄姫ロザンナと日本人シンガー・ソングライター出門英の作り出すサウンドはこのファーストからとても洗練されていて、今聴いてもとても新鮮です。名曲「真夜中のボサ・ノバ」を筆頭に、まるで「男と女」のようなスキャットが美しいボサノヴァ「愛のひととき」、イタリア語と日本語詞が交錯するポップ・サンバ「太陽の道」などなど。イタリア、ローマにあるMINAのスタジオなどでも録音されたようです。
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