今月の10曲
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いよいよクリスマス・シーズンですね。12月に入ると同時に街にはきれいなイルミネーションがあふれ、さまざまなイベントが楽しめる季節になりました。オルガンバー毎月第4金曜日のお楽しみavenue*も、今月23日(金)はPECOMBOをライブゲストに迎えたクリスマス・スペシャルをお贈りします。「ロシュフォールの恋人たち」などのビッグヒットを経ていよいよ2007年1月1日に待望の1stフルアルバムをリリースする唯一無二のスーパー・コーラス・ユニットPECOMBOのライブは必見の楽しさ。もちろん鈴木雅尭、はせはじむ等DJ陣も目下クリスマス・ネタの発掘に余念がありません(笑)。イブイブの夜はぜひオルガンバーにお越しください♪
http://www.pecombo.jp/
PREMIUM CUTS 2005〜2006 SCEDULE
DECEMBER〜FEBRUARY

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

12月7日(水)『PREMIUM CUTS #00』『BUTTERFINGER/nothing but flying』合同リリースパーティー
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ
Guest DJ:水谷幸正(BUTTER FINGER)

1月4日(水)『Premium Cuts 2006 新年SPECIAL』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ

2月1日(水)『Premium Cuts 2006』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ

TWISTE ET CHANTE
BILLY PARKER'S FOURTH WORLD / FREEDOM OF SPEECH BILLY PARKER'S FOURTH WORLD / FREEDOM OF SPEECH
(STRATA-EAST) LP

ブラックジャズの老舗STRATA-EAST発。RONALD(TS)、CECIL(TP)、DEE DEE(VO)のBRIDGEWATER兄弟やDONALD SMITH(P)、CECIL MCBEE(VL)など豪華メンバーが参加したB. PARKER(DS)の75年作。DEE DEEのヴォーカルによる「GET WITH IT」もスピリチュアルで素晴らしいが、フロア対応の曲としては「DANCE OF THE LITTLE CHILDREN」が秀逸。フックのアフロキューバン・ビートがヴォーカル部分で4ビートにリズムチェンジ。黒光りするD. SMITHのヴォーカルも激渋。
NORBERT GOTTSCHALK / A VOICE IN JAZZ NORBERT GOTTSCHALK / A VOICE IN JAZZ
(VONDUE) LP

ドイツのジャズ・ヴォーカリスト、N. GOTTSCHALKの88年のアルバム。バックの編成は1ホーンのクインテット。CLIFFORD BROWNの「JOY SPRING」のスウィンギーなカヴァーやオリジナルのミッドテンポ・ボッサ「TURNAROUND BOSSA」、キーボード担当のMATTHIAS BRODE作の「SAMBA PICANTE」など聴きどころ多いです。とりわけ「SAMBA〜」は先月紹介したVOICEBOARD CORPORATIONの「TAXI PARA RIO」なんかとも相性抜群の疾走クロスオーバー・スキャット・サンバ。
REIN VAN DEN BROCK / MELLOW MUTE REIN VAN DEN BROCK / MELLOW MUTE
(ARIOLA) LP

ジャズ・フリューゲルホン・プレイヤーREIN V. D. BROCKの78年オランダ録音のアルバム。タイトルの通り、しっとりメロウな曲がおおかたを占める中、ブラスロック・グループの草分け、あのCHICAGOの名曲をほどよく駆けるブラジリアン・ナンバーにアレンジした「YOU ARE ON MY MIND(君のいない今)」が要注目のクオリティ。さりげない女性スキャットも心地いいです。「KNOCKS ME OFF MY FEET」という曲ではジャズ・ハーピストTOOTS THIELMANSもゲストで参加しています。
GRUPO XODO / SAME GRUPO XODO / SAME
(COPACABANA) LP

77年ブラジル発のサンバ・ロック名盤。軽快なギター・カッティングで幕を開け、ダイナミックなホーンアレンジもうれしいWANDO「MORENA MORENO」のカヴァーが、素晴らしいキラー・ナンバー。似たようなリズムとテンポの「CAFUNA」、そして「TUDO ACABADO」や「UNIDOS DE NOSSO SENHOR」といったミッドテンポのポップなサンバも、哀愁のメロディーと美しいコーラスワークで胸に沁みます。危うくスルーしてしまいそうなトホホなジャケですが、中身は恐ろしく垢抜けています。
ELAIZA ROMERO / MI NOMBRE ES ELAIZA ROMERO / MI NOMBRE ES
(ONDA NUEVA)

ヴェネズエラのオンダヌエヴァ・マスター、ALDEMARO ROMEROの愛娘ELAIZAのデビュー・アルバムは、当然のようにALDEMAROの全面バックアップによって彼のレーベルからリリース。いわゆるハチロクのオンダヌエヴァ・リズムの曲や素朴な味わいのフォーキーな曲が多いのですが、「EL DIA」はパパの「EL MUSIQUITO」の流れを組むノリのいい8ビートで、ホーンやバックコーラスもごきげんなグルーヴィーTUNE。少女の頃の録音にしては大人びて堂々とした歌声でバックに負けていません。
BOBBY RODRIGUEZ Y LA COMPANIA / SALSA AT WOODSTOCK BOBBY RODRIGUEZ Y LA COMPANIA / SALSA AT WOODSTOCK
(VAYA) LP

ニューヨリカン・ベーシスト&バンドマスターのB. RODRIGUEZ率いるLA COMPANIAの76年のライブ・アルバム。いきなりあのCENTRALもカヴァーしたサルサ・ナンバー「SUNDAY KIND OF LOVE」にノックアウトされます。ヴォーカル&コーラスの息もぴったりでかっこいい。そしてロンドン・ジャズ・クラシックスでもあるインスト・ラテンジャズ「WORKOUT」。ホーン・アンサンブルが本当に見事です。ライブ録音ですが曲頭に拍手がかぶっていないので、DJでの使い勝手も全く問題ありません。
SLY, ROBBIE, GITSY & THE TAXI GANG / LA TRENGGAE SLY, ROBBIE, GITSY & THE TAXI GANG / LA TRENGGAE
(TAXI) LP

ジャマイカ最高峰のリディムユニット、SLY & ROBBIEの97年のアルバム。ときにヴォーカルを、ときにホーン隊をフィーチャーして、馴染み深いヒット曲をカヴァーした本作は、ラテンやブラジリアンのリズムさえ取り入れて、多作な彼らのアルバムでも相当にポップで聴きやすく踊りやすい。「WATERMELON MAN」「QUANDO QUANDO」「BIG YELLOW TAXI」「MAKE IT EASY」「IPANEMA」「VOLARE」などなど。MADONNAの「LAISLA BONITA」なんかもいいカヴァーバージョンです。
BIG BAD VOODOO DADDY / THIS BEAUTIFUL LIFE BIG BAD VOODOO DADDY / THIS BEAUTIFUL LIFE
(COOLVILLE) LP

アメリカのごきげんなネオスウィング野郎たちBIG BAD VOODOO DADDY の99年のセカンド・アルバム。「BIG AND BAD」「I'M NOT SLEEPIN'」「2000 VOLTS」などなど、全編にわたってガッツあふれるジャイヴが炸裂しています。そしてマンボ・タッチにアレンジされた『ジャングルブック』の挿入曲「I WANNA BE LIKE YOU」のナイス・カヴァー。「I WANNA BE LIKE YOU」のカヴァーといえば、NEWYORK NEWYORKの85年リリースの12"に収録されたジャイブ・バージョンもオススメです。
PLAYERS / FROM THE SIX CORNERS PLAYERS / FROM THE SIX CORNERS
(DISCOTHEQUE) LP

元スタカンのMICK TALBOTやSTEVE WHITEが中心となって結成されたスーパー・ユニット。MOTHER EARTHのようなジャズ・ロック「WONDERFUL」、JAMES TAYLOR QUARTETのようなオルガン・モッド・ジャズ「ISAAC'S BOOGALOO」など、一連のアシッド・ジャズ・サウンドを連想させていま何だかとても新鮮です。女性ジャズ・シンガーKELLY DICKSONの表現力豊かで張りのあるヴォーカルも聴きどころ。ウォーキング・ベースがCOOLこのうえない「NO BIG DEAL」も最高です。
BILLY BAN BAN / SONG FOR YOU BILLY BAN BAN / SONG FOR YOU
(WITH) LP

友人のDJの部屋で聴かせてもらってあまりの良さに卒倒寸前。慌てて探しまくった愛着の一枚(笑)。フォークデュオの代表格ビリー・バンバンの74年の傑作アルバムです。A面がオリジナル集で、B面が洋楽カヴァー集。オリジナルのフリーソウル的ナンバー「せまい部屋」を筆頭に、サンバ・ポップな「TOP OF THE WORLD」、スウィング・ジャズ・アレンジの「CLOSE TO YOU」など名演が目白押し。息の合ったハーモニーも深町純のアレンジもすご過ぎ。ジャケ・ネタはCARPENTERS。リイシュー熱望!
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