今月の10曲
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11月2日から5日までぶちぬきで、盛大なうちに無事終了しましたオルガンバー10周年パーティー。辰緒さん、小西さんを筆頭に、今年もオールスターが集結した感のある豪華ラインアップで、いつも遊びに来てくれる人、ひさしぶりにオルガンを訪れてくれた人、遠路はるばる駆け付けてくれた人など、ほんとうにたくさんのお客さんに、オルガンバーならではの楽しさを存分に味わってもらえた4日間だったと思います。15周年、20周年めざしてプログラムもますます充実していくと思います。今後ともオルガンバーをよろしくお願いいたします。
10周年アルバムは次ページをご覧ください。
PREMIUM CUTS 2005〜2006 SCEDULE
DECEMBER〜FEBRUARY

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

12月7日(水)『PREMIUM CUTS #00』『BUTTERFINGER/nothing but flying』合同リリースパーティー
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ
Guest DJ:水谷幸正(BUTTER FINGER)

1月4日(水)『Premium Cuts 2006 新年SPECIAL』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ

2月1日(水)『Premium Cuts 2006』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ

TWISTE ET CHANTE
MATT CATINGUB / HI-TECK BIG BAND MATT CATINGUB / HI-TECK BIG BAND
(SEA BREEZE) LP

ハリウッドを拠点に活躍していたビッグバンドの85年アルバム。制作年代やアルバムタイトルから連想されるようなテクノ感は一切なく、オーソドックスながら小気味のいいビッグバンドサウンドを堪能できます。ヨーロッパのスタイリッシュなビッグバンドももちろん大好きですが、こうしたショウビズ系バンドのとびきり明るいサウンドもまた魅力的です。POLICE「EVERY BREATH YOU TAKE」の意表を突いたジャズヴォーカルカヴァーは、目下自分のDJセットの出囃子がわりに毎回使ってます。
STEVE & BERIT / SCARY BRIGHT STEVE & BERIT / SCARY BRIGHT
(DRAGON) LP

こちらは85年産、スウェーデンのジャズ・デュオSTEVE DOBROGOSZ(ピアノ&アレンジ)とBERIT ANDERSSON(ヴォーカル)によるジャズ・ヴォーカルアルバム。そのS. DOBROGOSZが全ての作詞作曲を担当。冒頭「SCARY BRIGHT」〜「COMMON GROUND」という2曲の軽快なスィングナンバーの流れが最高です。自分にはときたま北欧の言葉はなんだか野暮臭く聴こえてしまうことがあるんですが、ここでは全曲英語で歌われていて、メロディーも洗練されているのでとても自然に聴けます。
MUTUAL UNDERSTANDING / IN WONDERLAND MUTUAL UNDERSTANDING / IN WONDERLAND
(NUMBUS 9) LP

先だってCDリイシューもされたカナディアン・ソフトロックの重要盤ですね。「LOOK AROUND」「EVERYBODY LOVES MY BABY」「SAN JOSE」などなど選曲もバラエティーに富んでいるし、男女混声のコーラスワークやサウンドプロダクションも恐ろしく洗練されています。その「EVERYBODY〜」に加えて「YOU FASCINATE ME SO」「OUT OF THIS WORLD」といった、スピーディーでジャズの香りもするナンバーがお気に入りです。CDはポンコツの愛車で、LPはDJの現場で欠かせません。
JOSE BRIAMONTE / SAMBECO JOSE BRIAMONTE / SAMBECO
(RCA) LP

60年代ブラジルの音楽シーンでピアニスト&アレンジャーとして幅広く活躍したJ. BRIAMONTEの、これは69年のリーダー・アルバム。MUTUAL〜と同じ表現になってしまいますが、男女混声コーラスもアレンジもとても洗練されています。実際、歌ものではテイスト自体かなり通じるものがあります。「SELVA」「MR.KING」「YE-MELE」「CANTO PRA' AMADA」と名曲名演がこれでもかと並ぶ中、MYフェイバリットはQUINCY JONES「THE WORLD GO ROUND」の絶品ジャズ・サンバ・カヴァー。
BILLY KAUI / SAME BILLY KAUI / SAME
(MELE) LP

カントリー・コンフォートのメンバーによる77年制作のソロ・アルバム。とろけるように甘い声で歌うハワイアン・ブルーアイド・ソウルの傑作盤。ホーンのリフとブレイクビーツからはじまるイントロからしてキャッチーな「EMPTY」とギターのカッティングが印象的な「WORDS TO A SONG」の、フロア即応な2曲のフリーソウル・ナンバーが抜群。他には肩の力の抜けた小粋なスィング・ジャズ・ナンバーも「SUNNY」、弾むようなウェストコースト・ロック・タイプの「UP & AT IT」などなど。
BILL DOGGETT / PLAYS AMERICAN SONGS BOSSA NOVA STYLE BILL DOGGETT / PLAYS AMERICAN SONGS BOSSA NOVA STYLE
(KING) LP

以前おなじレーベルのFREDDY KINGの「BOSSA NOVA & BLUES」を紹介しましたが、ミスター・ホンキートンクB. DOGGETTによる本作も、同じルーディーな香りを漂わせた異色のボサノヴァ盤です。このアルバムがリリースされた63年は欧米の音楽に急速にボサノヴァというスタイルが取り入れられ始めた重要な年で、本作でもドス黒いブルースとボサノヴァがいい意味で無茶に合体して独特の味を出しています。ノリのいい「CARAVAN」「GUMBOSSA」「SI-SI-NOVA」がもう堪えられません。
BUNNY WAILER / JUST BE NICE BUNNY WAILER / JUST BE NICE
(SOLOMONIC) LP

こちらはソウルとレゲエのナイスブレンドですね。ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズのオリジナル・メンバーであり、現在まで生き残っている最後のメンバーB. WAILER。多彩な活動で常にジャマイカン・ミュージック・シーンに大きく貢献してきた人で、このアルバムでも「BALLROOM FLOOR」などの正調レゲエ・ナンバーからポップな「ELECTRIC BOOGIE」、ソウルフルなSLY STONEのカヴァー「FAMILY AFFAIR」まで、バラエティー豊かなヴォーカル・ナンバーを聴かせてくれます。
VOICEBOARD CORPORATION / OKIE DOKIE ! VOICEBOARD CORPORATION / OKIE DOKIE !
(CONNY RECORDS) LP

スキャットをフィーチャーしたドイツのライブラリー・アルバム。おそらく70年代産。ライブラリーの例に漏れず一曲ごとに<EASY BEAT>とか<POP-JUMP>とか、その曲のノリが明記されています。そんな中にあって<SAMBA>と記された「TAXI PARA RIO」がライブラリー関係で久しぶりに見つけた長打コースのHITかな。オルガンと男性スキャットのユニゾンによる琴線系の印象的なメロディ、BPM125前後の踊りやすくタフなサンバビート、2分代後半の程よい短尺と、申し分ないです。
WACK WACK RHYTHM BAND / SOUNDS OF FAR EAST WACK WACK RHYTHM BAND / SOUNDS OF FAR EAST
(FILE RECORD) CD

小箱系とか大箱系とか関係なく、おそらく相当数のパーティーDJたちが現場でスピンしているのではないでしょうか。「WACK WACK RHYTHM ISLAND Feat.RHYMESTER」や「DO YOU REMEMBER ROCK'N ROLL RADIO ?」を収録した前作『WACK WACK RHYTHM BAND』も相当お世話になりましたが(今も)、本作はさらにそのゴッタ煮感が筋金入りになり、お楽しみ盛りだくさん。アナログ派の人は「SPIN ME RIGHT ON」や「SGT. ANTONIO」といった7インチリリース買い逃し厳禁です。
BUTTER FINGER / NOTHING BUT FLYING BUTTER FINGER / NOTHING BUT FLYING
(KUNG-FU) CD

CLUBミュージックからゲーム音楽まで多岐にわたるプロデュースやリミックス・ワークで活躍し、フラワー レコードのコンピレーション『F.E.E.L.3』への参加でも知られるマルチ・クリエーター水谷幸正が自身のレーベルを立ち上げて堂々リリースした、ソロ・ユニットBUTTER FINGERのファースト・アルバムです。詩情が深く余韻を残すCLUBサウンドの枠には収まりきらない曲から、腰に来るような骨太のファンクビート「THE MONSTER」まで、一筋縄ではいきません。アナログ化熱望です。
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