今月の10曲
line
[ 戻る ] [ 2005/ 10月版 ] [ 次へ ]
[ avenue* コーナーへ ]
おかげさまで好評をいただきましたCD『PREMIUM CUTS #A LA MODE』に続く新作がいよいよ今月、10月25日にリリースされることになりました。シリーズ第2弾となる本作のタイトルは『PREMIUM CUTS #00 CLASSIC BLEND』。サブタイトル通り、過去7本のTAPEに収録されたプレカツ・クラシックスから特に初期作品を中心に、新たな構成でNON STOP MIXした全生音53曲2枚組CDです。「BOB AZZAM / LET'S CELEBRATE」「MORGAN-JAMES DUO / IF IT COMES TO THAT」「PAT ROLLE / LOVE」「REBECCA PARRIS / IT'S YOU」などなど、今も変わらず現役で使い続けている曲も多数収録しています。ぜひお試しください。
PREMIUM CUTS -#00 CLASSIC BLEND-
(CSMP0002 / 74分CD2枚組 / 定価2,100円)
PREMIUM CUTS 2005 SCEDULE OCTOBER〜DECEMBER LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)
※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

10月5日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

※11月のPREMIUM CUTSは、オルガンバー10周年アニバーサリーのためお休みとなります。

12月7日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, 宮川ともみ
Guest DJ:水谷幸正(BUTTER FINGER)
TWISTE ET CHANTE
GUIDO GUIDOBONI QUINTET / XOANON GUIDO GUIDOBONI QUINTET / XOANON
(SPLASC) LP

近年のイタリア・ジャズのレベルの高さを知ることの出来る好盤。即興性を感じさせるようなイラストとは裏腹に、2管、ピアノ、ドラム、ベースのこのクインテット・チームは勢いもあるけど抑制もよくとれていて、トランペット(G. GUIDOBONI)とトロンボーンのアンサンブルも見事です。傑作ハードバップ「BOPPEGGIANDO」やアフロキューバン「AEGILIUM ISLAND」、モーダルなワルツ・ジャズ「PICK ME UP」が展開も小気味よく特に印象深いですが、他の曲も相当いかしています。
RONNY WHYTE / THE SONG AND PIANO OF RONNY WHYTE / THE SONG AND PIANO OF
(BAND BOX) LP

このシアトル出身のヤッピーな雰囲気のジャズ・ピアニスト&シンガーの作品は、確か以前にも別盤を紹介した覚えがありますが、本作はデンバーのローカル・レーベルからひっそりとリリースされていたアルバム。ピアノ、ベース、ドラムという最小編成で「JUST A CITY BOY」「DOWN IN THE DEPTHS」などを爽やかにスィングしています。スキャットを交えたボッサ・ジャズ「ONE NOTE SAMBA」や、アフロキューバン・マナーのリズムに乗った「SHE LOVES ME」もおすすめです。
ESSRA MOHAWKS / SAME ESSRA MOHAWKS / SAME
(MOONCREST) LP

70年代から活動していたアメリカのシンガーソングライターの3rdアルバム。後に彼女の「CANGE OF HEART」がCYNDY LAUPERにカヴァーされたりしています。ソウル、ロック、ジャズなどバックグラウンドは広範なようですが、そのヴォーカルはポップで柔軟と言うよりシリアスで力強く、その張り詰めた空気がメジャー・ブレイクに至らなかった一因かも知れません。切な気なピアノのリフレインが耳に残る「SUMMERTIME」のカヴァー、ソウルフルな「FULL FLEDGED WOMAN」がいいです。
DANIEL SAHULEKA / SUNBEAM DANIEL SAHULEKA / SUNBEAM
(POLYDOR) LP

オランダ発、インドネシア人シンガーのポップ・ファンクな81年盤のアルバム。ヴォーカルは若い頃のS.WONDERあるいはJAMIROQUAIに雰囲気がよく似ています。アルバムも何枚かリリースされていて、本作からは「EVERYBODY FEEL THE GROOVE」と「WAKE UP」がシングルカッとされています。フロアユースなファンク・チューンはA-1の「EVERYBODY〜」とA-4の「LORRAINE」。特に「EVERYBODY〜」は現代のニュー・ソウルなナンバーと繋げても違和感のない傑作だと思います。
JOE BOURNE / IT ALL COMES BACK JOE BOURNE / IT ALL COMES BACK
(BBI) LP

77年英国発のソウルシンガーのアルバム。シングルカットされた「BABY YOU'RE THE ONE」やS.WONDERの「TO KNOW YOU IS TO LOVE YOU」、LESLEY DUNCANの「RESCUE ME」などなど、高揚感に満ちたフリーソウル・ライクなナンバーが存分に楽しめます。フロア向けではないですがA.O'DAYの「EASY EVIL」も渋い。ボトムがとてもしっかり効いているなぁと思ってクレジットを見たら、STAN BUTCHERのアルバムなどでも高音圧なドラミングを決めているBARRY MORGANでした。
INGRAM KINGDOM / THE FUNK IS IN OUR MUSIC INGRAM KINGDOM / THE FUNK IS IN OUR MUSIC
(EXELLO) LP

ニュージャージー出身のファミリーバンドINGRAMの実質的1stアルバム。76年制作。後々STYLISTICSやBARBARA MASONなどのレコーディングでバックをつとめるだけあって、演奏はかなりのクオリティ。デビュー作にして相当の完成度です。ゴリゴリに押しまくる「INGRAM KINGDOM」やアルバム・タイトル曲などのファンク・ナンバーも相当かっこいいですが、紅一点BARBARAの歌声が沁みるメロウ・ファンクな「HE'S MINE」「SOMEONE'S ON MY SIDE」もかなり好きです。
LOS INFORMALES / CONSTRUCCION LOS INFORMALES / CONSTRUCCION
(MUSIC HALL) LP

セルメン・ライクなアルゼンチンのボッサ・ソフトロック・グループの72年アルバム。ミッド・テンポながらCHICO BUARQUEの「ROSA DE LOS VIENTOS」やTOM JOBINの「AGUA DE MARZO」といったボサノヴァがかなり気持ちいい。混声のスキャットワークがこのユニットの持ち味らしく、MARCOS VALLEの「26 ANOS DE VIDA NORMAL」やJUCA CHAVESの「CAJITA」、GILBERTO GILの「PROCESION」などで、かなり洗練された厚みのあるスキャットを聴かせてくれます。
DAVE GORDON / SAME DAVE GORDON / SAME
(CONTINENTAL) LP

申し訳ありませんが素性が全く判りません。ブラジル盤なんですが、この人がブラジル人でこれがオリジナル・アルバムかどうかも知識不足で判然としません。歌は英語だし名前もポピュラーすぎて検索も要領を得ないし(笑)。ともあれまぁ、ナイス・ヴォーカル・アルバムです。声の雰囲気は、NAT KING COLEやPAT ROLLEに通じるものがあります。パーティー乗りのクラップ・ナンバー「THERE IS A MOUNTAIN」や「SMILE」、おなじみ「COFFEE SONG」のユーモラスなカヴァーなどなど。
V.A. / GET WISE V.A. / GET WISE
(EPIC) LP

80年代のネオ・スィング系の曲を集めたコンピレーション・アルバム。おなじみJAZZ DEFEKTORSのアルバム未収曲「SAMBA INGLES」がラテン・サンバな雰囲気のナイス・チューン。その他にもラテン・リズムからビッグバンド・スィングに展開するA MAN CALLED ADAMの「GET WISE」や高速バップスキャット・ナンバーCOURTNEY PYNE「WE'LL BE BACK」、フィメール・ジャイブ・ナンバーDAVID QUINN「THROW IT AWAY」などなど、聴きどころ満載のナイス・コンピです。
PLAYA / MONDO TRASH PLAYA / MONDO TRASH
(DIW) CD

「I LIKE IT」や「NEW MORNING」のカヴァー、BOOやんをFEATした「IT'S YOUR BIRTHDAY」の12インチなどでおなじみのPLAYA、待望のニュー・アルバムがいよいよリリースです。先行7インチで話題の極上レゲエ・ナンバー「THROUGH THE FIRE」も収録。G.RINAの軽快なDJで幕を開ける本作は、KATOKUNLEEの予告通り、よりカラフルでポップになったPLAYAワールドが楽しめます。MIEとYUIABEの可憐なツインヴォーカルはますます魅力的。KITTY WINTER直系のブラジリアン「PRETTY GIRL」も最高です。
 line