今月の10曲
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■月刊ブルーカフェのファイナルから半年。今月23日の金曜日は、いよいよ春秋季刊となったブルーカフェ特別篇の開催です!季刊第1回目の今回は、6周年アニヴァーサリー・パーティー。スペシャルライブは、かなり久々のオルガンバー登場となるスモール・サークル・オブ・フレンズ(前回はさつきさん急病のため東君の孤軍奮闘ライブでした)!「RCCB」や「DANCE」「LOBBY」などなど、感動必至の名作から秋のニューアルバム収録の新曲まで、ボリュームたっぷりのライブになりそうです。
■くわえて、豪華シークレットゲストDJも参加予定。当日のお楽しみです!もちろん三谷昌平、鈴木雅尭、東里起、佐野あつしのオリジナル・メンバーも勢ぞろい。スタートから朝の延長戦まで(何時に終わるんだろう)、どこを切ってももれなく楽しいブルーカフェGROOVEを復活させます。
■そして今回もBLUE CAFE MIX CDを先着50名さまにプレゼント!現在制作中の『BLUE CAFEコンピレーションCD(仮)』収録予定のエクスクルーシブ・トラック「1234BLUE CAFE! - NEW JAZZ REMIX-」をいち早く収録しちゃいます!お誘い合わせの上、ぜひお早めにお越しください!!(なお、オルガンバーのマンスリーフライヤーは9/23AVENUE*となっていますが、ミスプリントです。今月はAVENUE*はお休みとなります)
PREMIUM CUTS PROGRAM 2005 SEPTEMBER〜NOVEMBER LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)
※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

9月7日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

10月5日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

11月2日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 仲山慶, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

■MIX TAPE & CD -PREMIUM CUTSシリーズ-在庫取り扱いについてのおしらせ
MIX TAPE PREMIUM CUTSシリーズは、在庫僅少ながら、まだ#003〜#007はオルガンバーキャッシャーにて取り扱ってます。#001&#002は完売です。またMIX CD PREMIUM CUTS #01は各レコード店のみの取扱いとなっており、こちらも在庫僅少となっております。よろしくご了承ください。
TWISTE ET CHANTE
ALFONSO SANTISTEBAN / BANDAS SONORAS DE LOS FILMS ALFONSO SANTISTEBAN / BANDAS SONORAS DE LOS FILMS
(MARFER) LP

夏にも紹介したスペインのコンポーザーA. SANTISTEBAN。そのときの紹介盤はソフトロック・タッチのオリジナル・アルバムだったですが、本作は彼が手がけた『SENORA DOCTOR』など3本の映画のサウンド・トラックを収録した73年のアルバム。全体的にはムーディーなEZサウンドですが、軽快な4ビートの上でピアノが跳ねる『LA FUGA』やカッティングギターも印象的な哀愁系スキャット・ボッサ『SUENOS PROHIBIDOS』あたりは、その手のコンピにも収録されていそうな出色のナンバー。
GUNNAR NILSON / BLOO-HACKETYHACK-BOCK! GUNNAR NILSON / BLOO-HACKETYHACK-BOCK!
(EMI) LP

スウェーデンのボーカリストG.NILSONがLARS SJOSTENのビッグコンボをバックに76年に制作したジャズ・ボーカル・アルバム。NILSONの声はどちらかというと枯れた味わいで決して伸びやかでもないし張るタイプでもないですが、じわっと沁みるような“温浴効果”がありますね。スウィンギーな「IS YOU IS, OR IS YOU AIN'T (MA' BABY)」や「THE SONG IS ENDED」、後半のスキャットとホーンのかけあいも楽しいカリプソタッチの「BROWNSKIN GIRL」が傑出しています。大人の味わい。
CONJUNTO NEWTON SAMBA BOSSA / ORGAO BOSSA E BALANCO CONJUNTO NEWTON SAMBA BOSSA / ORGAO BOSSA E BALANCO
(CONTINENTAL) LP

まったく個人的好みですが(前にも書いたかな)、ブラジル盤でオルガンがリード楽器になっているレコードは、その共通してひゃらひゃらした軽い音色がどうも苦手で夢中になれないことが多々あるんですが(もちろん例外もたくさんありますが)、その分ホーンが複数管いて、堂々と分厚いアンサンブルを聴かせてくれたりすると全然文句ありません。このブラジル盤も然りで、「SAM-BOM」「MENINAO」「BALANCO ZONA SUL」などは相当にレベルの高いジャズ・サンバで、かなりいけてます。
ANDRE CARR / SALSA SOUL ANDRE CARR / SALSA SOUL
(SCRAMBLE) LP

イタリア人ユニットによる77年のディスコ・アルバム。ここに収録されたレゲエ・ソウルなヴォーカル・ナンバー「ISLAND MAN」は、シングル・カットもされてHITしたようです。インスト・ファンク「VIRGINIA」や「SOULFUL STRUT」のカヴァーもいい感じ。「MR. HITMAN」はどう聴いてもモロにアラベスクの往年のディスコ・ヒット「HELLO MR. MONKEY」にそっくりです。でも年度的にはこっちが一年早いから向こうがパクリかな。いずれにせよ今の気分でかけられるごきげんな一枚。
MARTHA REEVES & THE VANDELLAS / BLACK MAGIC MARTHA REEVES & THE VANDELLAS / BLACK MAGIC
(TAMLA MOTOWN) LP

MARTHA & THE VANDELLASっていうと「DANCING IN THE STREET」のヒットが有名だし、映画『グッド・モーニング・ベトナム』の中で使われていた「NOWHERE TU RUN」もすごく印象的でした。71年作の本作ではレーベル・メイトであるJACKSON 5の「I WANT YOU BACK」を取り上げていますが、並み居るカヴァーの中で珍しく例のギター&ベースのイントロフレーズを引用していなくて新鮮です。シングル・カットされたクラップ入りの「BLESS YOU」もフロアをHAPPYにする大名曲。
JAZZ MESSENGERS / SAME JAZZ MESSENGERS / SAME
(COLUMBIA) LP

ART BLAKEY率いるJAZZ MESSENGERSの56年盤。辰緒さん監修の『夜ジャズ』にも収録されたHORACE SILVERの代名詞的傑作「NICA'S DREAM」は本盤収録が初演のようです。そしてここでの私的ハイライト・ナンバーは「CAROL'S INTERLUDE」。魅力的なテーマと白熱のインタープレイ。そこからBLAKEYのドラムソロを経てテーマに戻るあたりの緊張感はまさに鳥肌もの。ハードバップ黎明期の重要盤であるとともに、夜ジャズど真ん中の傑作であることは、衆目の一致するところだと思います。
JAZZINVADERS / GO AHEAD ! JAZZINVADERS / GO AHEAD !
(COLUMBIA) LP

最近のJAZZシーンだとFIVE CORNERS QUINTETやP. FEDREGHINI & M. BIANCHI(LPリリース万歳!)も素晴らしかったですが、このオランダのジャズ・ユニットの12インチは目下それに負けず劣らずヘヴィー・ローテーションです。ハイテンポなアフロキューバン・ジャズ「UP AND OUT」(BPM約125)、ボッサ・ジャズな「GO AHEAD」(BPM約112)と「NO NONSENSE」(BPM約100)の全3曲すべて、ハードバップなホーンがいなせで本当にかっこいい。FIVE CORNERSより好みかも。アルバム熱望。
DANNY MACK / ON THE MOVE WITH DANNY MACK / ON THE MOVE WITH
(DANA) LP

イリノイの独立レーベルからリリースされた、トランペッター&シンガーのアルバム。「FRANK SINATRAマナーのヴォーカルが好きだったら、彼の歌をきっと気に入るだろう」みたいな推薦文が載ってますが、確かに甘く張りのある声は通じるものがあります。シャンソン・スタンダードをリムショットもカツカツいった軽やかなスウィングでカヴァーした「UNDER THE PARIS SKIES」がキラー。BOBBY COLEの「PERFECT DAY」にも通じる男っぷりです。アフロ・キューバン「DAY BY DAY」も美味。
V.A. / RE-DESIGN V.A. / RE-DESIGN
(RAMBLING) CD

その「PERFECT DAY」のMOP MOPによるカヴァーを収めたコンピCD。MOP MOPはイタリアのジャズ・クラブを中心に活動しているユニットで、ここでは『OLD ANGEL MIDNIGHT』のJACKSON SLOANをヴォーカルに迎え、原曲に忠実な疾走感のあるカヴァーを披露しています。他にもシルキーなブラジリアン・ソングBOB DUSI「ENERGIA」やマカロニ・ボッサなALFIO PRINZ「LE MIE LIGHTS」、おなじみDOKTOR ZOILによる沢田研二「TOKIO」のカヴァーなど、楽しめる内容になっています。
上田 力 / BOS & BOZ 上田 力 / BOS & BOZ
(DENON) LP

70年代から活躍している名アレンジャー&キーボーディスト上田 力が自らのユニットPOWER STATIONを率い、世界的なハーピストTOOTS THIELEMANSをゲストに迎えて自作曲を3曲、BOZ SCAGGSの曲を3曲収録した45回転アルバム。全体的にはブラジリアン・クロスオーバーといった趣のサウンドで、ぶっちゃけ上田 力作の3曲の方が圧倒的に魅力的です。シンガーズ・スリーによるスキャットと上田のエレクトーンが交錯するミッドテンポのサンバ・ナンバー「PERSUASION」が印象的でいい。
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