今月の10曲
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辰緒さん、敷島親方、西山隆君、大河原ゴンちゃん、そしてワタシ鈴木雅尭で毎月最終水曜日にお贈りしているモダンジャズ入門@オルガンバー。6月29日の水曜日で無事一周年を迎えることが出来ました。それを祝いこの夜ライブゲストで参加してくれたのは、センベロ、ブラックベルベッツの田中邦和さん、レピッシュのTATSUさん、アブラーズの山崎たつやさんによるスペシャル・ユニット、FRAGMENTS。ありえないような面子による火花散るインプロビゼーション、FRAGMENTSの“私の考えるジャズ”が展開されました。僕は途中からこのパーティーに参加させていただいたので、一年やってきたんだっていう実感はないのですが、生音JAZZを中心に踊らせるPARTYは相当にレアだと思うしなによりいい雰囲気のパーティーですから、2年3年と続けていければいいなぁと思っています。あ、特製グッズがもれなくもらえるスタンプ制度も好評続行中です。
  
なんとドラマーの中村達也さんも飛び入りゲストでLIVEに参加!
PREMIUM CUTS PROGRAM 2005 LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)
※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

7月6日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

8月3日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

9月7日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

■MIX TAPE -PREMIUM CUTSシリーズ-在庫取り扱いについてのおしらせ
MIX TAPE PREMIUM CUTSシリーズは、在庫僅少ながら、まだ#003〜#007はオルガンバーキャッシャーにて取り扱ってます。#001&#002 は完売となります。よろしくご了承ください。
TWISTE ET CHANTE
DONALD BYRD / BYRD IN FLIGHT DONALD BYRD / BYRD IN FLIGHT
(BLUE NOTE) LP

ブルーノートの1500番台や4000番台なんて、僕が持っているのはそのほとんどが当時のライナーつき日本盤。音もジャケもしっかりしているしライナーも勉強になるし全然OKだけど、これはオリジナルでどうしても持っていたかった一枚。ハードバップ、アフロキューバン・マナーにあふれた60年の名盤。『JAZZ NEXT STANDARD』で小川君が取り上げていた「GANA」を筆頭に、DUKE PEARSONの傑作ハードバップ「MY GIRL SHIRL」、オリジナルの「LEX」など枚挙に暇がない。
MIDNIGHT DIGGERS / PARKY MORNING MIDNIGHT DIGGERS / PARKY MORNING
(VICTOR) LP

マイルス・デイヴィスの盟友でもあったドラマーのAL FOSTERが、SONNY ROLLINS QUINTETの一員として1979年に来日した際、大野肇、菅野邦彦という優れた日本人ピアニスト二人と組んで録音した貴重な作品。 ドラム(AL FOSTER)、ベース(本田栄造)、ピアノ(大野肇)、エレピ(菅野邦彦)っていう編成がユニーク。 LUIZ ANTONIOのペンによるブラジリアン・ナンバー「MENINA MOCA」のカヴァーが秀逸。2台のピアノが美しく絡み合う軽やかなジャズ・サンバです。
JON HENDRICKS / A GOOD GIT TOGETHER JON HENDRICKS / A GOOD GIT TOGETHER
(VOGUE) LP

この人はクラブ・ジャズ・ファンにはジャズ・サンバ「I'LL BET YOU THOUGHT I'D NEVER FIND YOU」を収録した『TELL ME THE TRUTH』で有名だと思うのですが、本作はそれをさかのぼる16年前の59年に録音されたバップ・ヴォーカル、バップ・スキャットの力作。P. POINDEXTER、W. MONTGOMERYなど豪華な面子をバックに、ひたすら気分良さそうにスウィングしています。「MUSIC IN THE AIR」「I'LL DIE HAPPY」そしてタイトルチューンと、ごきげんなナンバーが並びます。
V.A. / ISTO E O DRINK V.A. / ISTO E O DRINK
(HI-FI REMON) LP

CELSO MURANO、LUIZ BANDEIRA、LILA、WILSON SIMONALなど、リオデジャネイロの名門ナイトクラブ『DRINK』のステージを飾ったそうそうたるメンバーが一堂に介したセッションアルバム。 僕の大好きな「OLHOU PRA MIM」のカヴァーを歌うのは、これが初録音となったW. SIMONAL(まだ声が若々しい!)。 他にも「TEM QUE BALANCAR」「MEU BALANCO」「OBA」など素敵なバランソ、サンバが目白押しです。 CD、LPでリイシューもされているので聴いてみてください。
VIC GARCIA & GERMAINE / UP UP AND THEN SOME VIC GARCIA & GERMAINE / UP UP AND THEN SOME
(ROSAN PRODUCTION) LP

品番がVG1003となっているので、ひょっとするとVICの自主レーベルかも。TRINI LOPEZなどのレコーディングに参加し、自身のTV番組も持っていたギタリストVICが、ショウで知り合った清冽な声のシンガーGERMAINEをフィーチャーして制作した本作は、彼のボサノヴァ指向を反映した爽やかで魅力的なカヴァー・アルバム。「UP UP AND AWAY」「THE MORE I SEE YOU」「LIVE FOR LIFE」などの名曲が並びます。「SUNNY〜WHAT NOW MY LOVE」でハモるVICの喉もなかなか。
LA NUEVA BANDA DE SANTISTEBAN / SABOR A FRESA LA NUEVA BANDA DE SANTISTEBAN / SABOR A FRESA
(BELTER) LP

スペインのセルメン・クローンなグループ。 華麗なスキャットに彩られたボサ・ソフトロック、 スウィングビート、イエイエ・ナンバー満載のベスト・アルバムです。 全編ビートが厚く打ってるのもうれしい。アルバム・タイトル曲やPREMIUM CUTS CD #01収録 のスキャット・ボッサ「NUESTRO AYERS」などのシングル盤ヒット曲もももちろん収録。他にも「NUESTRO AYERS」と同タイプの「THE SUITCASE」や、アッパーなスキャット・スウィング「PERSECUCION」など聴きどころ多数。
BERNT DAHLBACK / FULL I GARV BERNT DAHLBACK / FULL I GARV
(EMI ODEON) LP

スウェーデンのコメディアンらしいです。この71年盤には彼がおちゃらけて歌うコミカルな雰囲気のナンバーが並んでいて、それらはどうにもまともに聴き込む気にはなれないんですが、例外的に2曲だけ見逃せない曲が収められています。アレンジがまともにセルメン版「MAS QUE NADA」を連想させるグルーヴィー・ブラジリアン「ALIDA GULLMAN」と、アフロキューバン・タッチのかっこいいトラックに電話での会話的MCを乗せた「ENTRE」。特に前者は歌メロも沁みる印象的ナンバー。
LOUIS PRIMA / BREAKING IT UP ! LOUIS PRIMA / BREAKING IT UP !
(COLUMBIA) LP

LOUIS PRIMAのアルバムはプレスも多かったようで比較的手軽に手に入れられるし、どのアルバムにも使えるナンバー、楽しいナンバーが収録されていて有り難いですね。ジャケットのイラストも楽しい1959年リリースの本作にも、「CHILI SAUCE」っていう極上のショウビズ・ラテンナンバーが収録されています。「チリチリチリチリチリチリソース!」っていうサビの連呼には楽しくて思わずニヤケてしまいます。奥方KEELY SMITHとのお約束のデュエット・ナンバーももちろんあります。
JAKE PORTER / PLAYS BAJA JAKE PORTER / PLAYS BAJA
(COMBO) LP

南方系のリズムだったりマリアッチだったりウェスタン・スィングだったりとさまざまなエッセンスを取り入れたジャズ・アルバム。この人はLOUIS ARMSTRONGのバッキングなども務めたトランペッターらしく、この私設レーベルから何枚かのリーダー・アルバムをリリースしているようです。軽快なジャズ・ボッサ「SCORE BAJA」、カリビアンな「CARNIVAL」の2曲が出色。しかしオリジナル作のはずの後者はどう聴いても上記「CHILI SAUCE」のパクり(笑)。続けてかけるのに最適です。
V.A. / BOSSA NOVA PARADE V.A. / BOSSA NOVA PARADE
(PILOTE) LP

60年代のフレンチ・ボッサ、フレンチ・ブラジリアンを凝縮した嬉しいコンピレーション・アルバム。JUMPING JACQUESのリーダーJ. HENDRIXによる「DESAFINADO」は流石の華麗なコーラスワークが光る仕上り。タイトル通りのリンボロック×ボッサな「LIMBO BOSSA」をノリノリで歌うのはBURT BLANC。ドナルドダック声で「O PATO」を歌うHELIO MOTTA。そして一番のお勧めはCHRISTIAN CHEVALLIERが憂いを秘めて歌うボサノヴァ「L'ETRANGE VOYAGEUR」。沁みます。
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