今月の10曲
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■今回は某プレカツ常連君の某BLOG日記を転載させていただきます

 「〜さてと、このPREMIUM CUTS、いい意味でのオールジャンルミックス。 オールジャンルミックスのパーティって、統一感を失うことがありますよね。。。 が!このパーティはいい!ジャズ好きだからジャズだけしか踊らない、ハウス好きだからハウスしか踊らない、そんな馬鹿な話はない!いい曲だね、踊れるなら尚いいよね、そのスタンス…って勝手に納得。思い込みだったらごめんなさい。 そして跳ねすぎ、踊りすぎで足をつる始末。。。 歳なんかじゃないさ…きっと。フロアにいっぱなしにさせるこのパーティが悪い。きっとそうだ。否、やっぱり悪くない。 だってこの日はApril Set/CARNIVALを2バージョンで浴びることができたのですもの。 PREMIUM CUTS、BLUE CAFE〜AVENUEの二通り。 ともに秀逸!!楽しすぎ!! このイベントを担当するスーさんのことば、「敷居は低く、懐は深く」、それがぐいぐいっとでてました。 初めて聴いた人も踊れるし、聴きこんだ人もなんのその。飽きない。そんな空気感が一夜続いたことが何より幸せでした。 そしてレコ欲も加速していくのでした。」(5/5付)

■PREMIUM CUTS2005のプレゼントCDも、6月より鈴木雅尭が担当します

今まではプレカツ若手メンバーのローテーションで制作していました先着20名様へのMIX-CDですが、6月からは私、鈴木雅尭がMIXを担当し、枚数も先着30名様へと増量いたします。“テコ入れ”とかそんなことではないのですが、週末のAVENUEに仕事の都合などで遊びに来れず平日のこのPREMIUM CUTS2005を楽しみにして来てくれている方たちからリクエストが重なったし、一応PARTYの顔としてメインでプレイさせてもらっていますので、それも理屈かなと思い、試しにやってみようと思います。もちろん毎月第4金曜日のAVENUEのプレゼントCDのMIXも担当していますが(はせさんと分担制になるかも)、そちらとは一切内容は重なりません。どちらもよろしくお願いいたします!
PREMIUM CUTS2005は毎月そのお誕生月の方は入場無料です。お待ちしています!
PREMIUM CUTS PROGRAM 2005
MAY〜JUNE〜JULY LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

5月4日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

6月1日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

7月6日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/AVENUE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

■MIX TAPE -PREMIUM CUTSシリーズ-在庫取り扱いについてのおしらせ
MIX TAPE PREMIUM CUTSシリーズは、在庫僅少ながら、まだ#003〜#007はオルガンバーキャッシャーにて取り扱ってます。#001&#002 は完売となります。よろしくご了承ください。
TWISTE ET CHANTE
FUZI9 / SAME FUZI9 / SAME
(TODAMERICA) LP

ブラジルの9人編成ジャズ・サンバ・ユニットの70年盤。リーダーはFUZILEIROS NAVAIS。だからFUZI9。ブラジリアン・ジャズに精通している訳でもない僕にはあまり馴染みのないレーベルですが、40年からサンバ、バランソなどをリリースしている古いレーベルのようです。女性ヴォーカルをフィーチャーした「POEIRA」「BAHIA DE TODOS OS DEUSES」あたりがが聴きどころ。いずれもBPM100弱でブラジルの旋律独特の哀感と高揚感を醸し出した抜群のジャズ・サンバです。
MIRCEA STAN / THE TOUCH MIRCEA STAN / THE TOUCH
(KOMPASS) LP

ギリシャのレーベルからリリースされた87年のジャズ・アルバム。年代的にはフュージョン、クロスオーバーの頃合ですが、そうした香りはまるでなくてオーセンティックなコンボ・サウンドを展開しています(音質は確かに新しめですが)。中でも印象的なベース・ラインとピアノのモントゥーノ・リフから始まる「COMING HOME」が秀逸。リーダーM. STANのトロンボーンとE.HEIKKINENのトランペットがでとても印象的なテーマをユニゾンで奏でる、ヨダレもののラテン・ジャズです。
HAROLD VICK / STRAIGHT UP HAROLD VICK / STRAIGHT UP
(RCA VICTOR) LP

SONNY ROLLINSやJOHN COLTRANE、DEXTER GORDONなどとの豊富なセッションで腕を磨いたサキソフォニストH. VOCK。何枚かのリーダー・アルバムを上梓している中の、本作は67年ニューヨーク録音盤です。クールなジャズ・ボッサ「A ROSE FOR WAY」「WINTER BLOSSOM」は、ともに以前紹介したJ. HAMMOND SMITHの「CLEOPATRA & THE AFRICAN NIGHT」なんかともよく似た感触のモーダル感。A. DAILEYのピアノやW. CHIASSONのヴィブラフォンもいい味です。
POVO / WE ARE POVO POVO / WE ARE POVO
(RAW FUSION) WLP

最近のSCHEMEサウンドにも通じる、コペンハーゲンの本格生音志向のジャズ・ユニットの最新アルバム。前に紹介したP. FEDREGHINI-M. BIANCHIと比べて、より多彩なリズム・アプローチが見られます。それは踊れるかどうかということに縛られずに本物のJAZZアルバムを作りたかったという彼らの言葉を裏付けるものでもあります。ミッド・スロウ・ナンバー「ED THE BULL」のなんとクールなこと。もちろん「TOO RIGHT TO BE WRONHG」など、とても気分よく踊れるジャズ・ボッサも収録。
KELLIE GREENE / COLOR HER CLASSIC KELLIE GREENE / COLOR HER CLASSIC
(DOT) LP

彼女は60〜70年代に活躍したジャズ・ピアニストで、『ROCOCO JAZZ』などでおなじみのEUGEN CICERO同様、クラシックの曲をジャズ・アレンジして弾くのを得意としていたようです。チャイコフスキィ「白鳥の湖」やグリーグ「ピアノ・コンチェルト」、ブラームス「ハンガリアン#5」などおなじみのクラシック・ナンバーを軽快なスウィング・ビートに乗せて気持ち良く聴かせてくれます。オーボエやティンパニィを効果的に用いたRICHARD WESSのスケールの大きなアレンジも最高です。
BOBBI BOYLE / A DAY IN THE LIFE BOBBI BOYLE / A DAY IN THE LIFE
(ENCINO) LP

美人シンガー兼ピアニストのB. BOYLEがアメリカのインディー・ジャズ・レーベルに残した一枚。60年代のアメリカの多くのジャズマンがそうであったように、彼女もボサノヴァのリズムに惹かれていたようで、ここでも「UP UP AND AWAY」「HOW INSENSITIVE」「LOVE SO FINE」「SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST」などの名曲を、ジャズ・ボッサのスタイルで伸びやかに歌っています。鼻にかかった艶のある歌声が、本作の大きな魅力。バックのトリオとの息もぴったりです。
SANSUI SEVEN STARS / PLAY SANSUI SANSUI SEVEN STARS / PLAY SANSUI
(SANSUI) LP

由緒あるオーディオ・ブランド山水電気がデモンストレーション用に制作したインストルメンタル・アルバム。リーダー兼アレンジは前田憲男。当時(70年前後)のヒット歌謡をライト・ジャズにアレンジして演じています。ゆるゆるのムード歌謡で終わっている曲もありますが、ラテン・ジャズに変身したヒデとロザンナ「愛の奇跡」や、本格ジャズ・ボッサと化した奥村チヨ「恋の奴隷」、スロー・ジャズ・マンボといった趣の梓みちよ「月夜と舟と恋」などは、今の気分で充分聴けます。
DIFFERENT COOKING / SAME DIFFERENT COOKING / SAME
(RCA INTERNATIONAL) LP

(おそらく)アルゼンチン系のフォークロア・ユニットが、何故かスウェーデンで録音・リリースした71年のデビュー・アルバム。編成にインディアン・ハープが加わっているのが特徴で、全体を支配するカラーはこぶしの効いたかなりコテコテの南米民謡ですが、「MY LOVE FOR YOU」「EL CARPINTERO」の2曲はポップ・サンバな雰囲気が強く、サウダージ感漂うメロディが印象的で胸に迫る佳曲。GIPSY KINGSやCHICOあたりが好きな方にはストライクだと思います。
RORY BLOCK / INTOXICAN RORY BLOCK / INTOXICAN
(CHRYSALIS) LP

もともとブルース畑のシンガー・ソングライターらしいのですが、77年の本作ではディスコ・ソウル、AORテイストのナンバーが主軸になっています。このレーベル自体がROCKのPOPS化みたいなものを得意としていたレーベルで、これはこれでこなれたいい出来だと思います。特に「HELP ME BABY」と「FEELINGS CANNOT LIE」のオリジナル2曲は、フリーソウルど真ん中の傑作。「HELP ME BABY」はPAUL WELLER の「HERE'S A NEW THING」なんかと続けて使っています。
MAKIN' TIME / RHYTHM AND SOUL MAKIN' TIME / RHYTHM AND SOUL
(COUNTDOWN) LP

80年代のネオモッズ・シーンから生まれた英国の4人組。全編、勢い、疾走感のかたまりだけど、それを支える演奏力やヴォーカルの強さも相当なもの。モータウンビートがかっこいい「HERE IS MY NUMBER」や「STOP THIS CRYIN' INSIDE」、人気ナンバー「EVERY SINGLE DAY」、KINKSの名曲「I GOTTA MOVE」のカヴァーなどなど、聴きどころ多数の力作ですね。個人的なベスト・ナンバーはFAY HALLAMがリード・ヴォーカルを取る「WHERE THE RYTHM TAKES YOU」。
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