今月の10曲
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今年は(東京は)例年より開花が数日遅れて4月第一週が見頃になりました。天気にも恵まれて週末にいいお花見が出来た方がたくさんいらっしゃると思います。もしかして新入社員の方で花見の場所取りが初仕事になった人なんかもいるかも知れませんね。さて、春は出会いと別れの季節。そしていろいろな新スタートの季節ですね。オルガンバーのスタッフもフレッシュな顔ぶれになり、プログラムもいろいろリニューアルがあるようです。BLUE CAFEもマンスリープログラムから春秋年2回開催のスペシャルにリニューアルし、その後枠としては私とせはじむさんを中心としたAVENUEという新パーティー(BLUE CAFEページをご参照ください)が新たに始まります。他にもさまざまな新プログラムがスタートし、従来のパーティーも曜日が移動になるものなどもありますので、マンスリースケジュールをご参照の上、ぜひ遊びにいらしてください。どのパーティーも、老舗の小箱に恥じないいいパーティーが揃っていると思います。
PREMIUM CUTS PROGRAM 2005
APRIL〜MAY LINE UP 21:00 OPEN (\2,000/1D)

21時〜24時1000yen 24時以降2000yen / 1d
※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

2月より『PREMIUM CUTS 2005』は、毎月第一水曜日に移動いたしました。
これからもよろしくお願いいたします!

4月6日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

5月4日(水)『Premium Cuts 2005』
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET/BLUE CAFE), 佐野真久, 関口紘嗣, 志水貴史, 植原良太, Q☆PON, おしず

■MIX TAPE -PREMIUM CUTSシリーズ-在庫取り扱いについてのおしらせ
MIX TAPE PREMIUM CUTSシリーズは、在庫僅少ながら、まだ#003〜
#007はオルガンバーキャッシャーにて取り扱ってます。#001&#002
は完売となります。よろしくご了承ください。
TWISTE ET CHANTE
PRIMO KIM / TO BE NEAR PRIMO KIM / TO BE NEAR
(PRIMO) LP

ニューヨークのラテン・クォーターなどで甘いノドをふるっていたフィリピン×ジャーマン混血のシンガー兼ピアニストの72年自主制作盤。バックもおそらく日頃クラブで共演している人たちなのでしょう、息の合ったこなれたアレンジを聴かせてくれます。ちょっと鼻にかかった青く甘い歌声。BOBBY COLE「A PERFECT DAY 」似の男前ナンバー「HOW CAN BE SURE」やベースラインが「WACK WACK」によく似た軽快なナンバー「YOU'VE GOTTA LOTTA LOVE TO GIVE」などがいいです。
CYNDEE  PETERS / GOSPEL MEETS JAZZ CYNDEE PETERS / GOSPEL MEETS JAZZ
(EMI) LP

幼い頃からスウェーデンで暮らし、ミュージシャンとしてのキャリアもスウェーデンで積んだというアメリカ人シンガーC. PETERS。ゴスペルを中心にブルース、ソウル、ジャズなど幅広い音楽を愛したようで、名門ビッグバンドと共演したこの80年のライブ盤も基本は敬虔なゴスペル系ですが、パンチの利いたフリーソウル「LOVE THE ONE YOU'RE WITH」、ごきげんなクラッピング・ソング「I DIDN'T THINK IT COULD BE」など交えて楽しませてくれます。拍手も曲に被らず使いやすいです。
THE BIG FISH / READY TO GO THE BIG FISH / READY TO GO
(ANGEL'S EGG) CD

元ムーンフラワーズのジーナ・グリフィン、クリス・パウエルを中心とするブリストルのパーティー・ジャズ・バンドBIG FISHのセカンドアルバム。先にヒットした「HAPPY EVER AFTER」とか「FESTIVAL」、「ATOMIC SUNSHINE」なども収録。ライブバンドらしいリラックスした中にも弾むようなグルーヴが感じられて、全編楽しく聴けます。ムーンフラワーズをさらに親しみやすくした感じかな。マイ・フェイバリットはスキャットも交えたジャズ・ボッサ・ナンバー「THE WHOLE WORLD」。
NATHAN DAVIS SEXTET / PEACE TREATY NATHAN DAVIS SEXTET / PEACE TREATY
(SFP) LP

ヨーロッパを中心に活躍し、60年代に何枚かのリーダー・アルバムをリリースしたホーニスト、N. DAVIS。本作はWOODY SHAWとかKENNY CLARKEなどそうそうたるメンバーを率いて65年にフランスで録音された傑作アルバム。バビッシュなハードバップ・ナンバー「KLOOK'S THEME」「PEACE TREATY」「NOW LET M' TELL YA」での熱いテナー・ブロウも、MARK MURPHYも歌ったボッサ・ジャズ・ナンバー「SCONSOLATO」でのしっとりしたソプラノ・プレイも、絶品の味わいです。
BARRY HARRIS / NEWER THAN NEW BARRY HARRIS / NEWER THAN NEW
(RIVERSIDE) LP

リーダー作多数の黒人ジャズ・ピアニストB. HARRISの62年リヴァーサイド盤。ライドのチキチキも楽しい「MUCHO DINERO」は、DIZZI GILLESPIEのアフロキューバン・ナンバーを彷佛させるような陽気なラテン・ジャズ。「NIGHTINGALE」は最近ではDJ GRINCHもリミックスしていたDEE FELICE TRIOでおなじみのナンバー。DEE FELICE版はリムの効いたボッサ・ジャズでしたが、こちらはランニング・ベースの印象的な4ビート・アレンジ。抑制のとれたクールな仕上がりになっています。
TED ATKING & HIS ORCHESTRA / POP MUSIC TED ATKING & HIS ORCHESTRA / POP MUSIC
(CONCERT HALL) LP

全編グルーヴィーな66年のオーケストレーション・ポップ・アルバム。ジャケ裏のコメントでCHICAGO、BS&T、STEPPENWOLF、CCR、JEFFERSON AIRPLANEなどのロックバンドをリスペクトしているのが面白い。先々月紹介したB. MILLERの「LAS VEGAS」やそのとき引用したT. HATCHの「LATIN SATIN」に似た雰囲気の「I FEEL WARM」が素晴らしい。他に、ハモンドも躍るダイナミックなブラスロック「BUSINESS IS BUSINESS」やスウィンギンUK60sな「A SUNNY DAY」などなど。
NICO ROJAS / Y SU ORQUESTA NICO ROJAS / Y SU ORQUESTA
(SILK) LP

マイアミのレーベルから85年にリリースされたサルサ・ヴォーカリストのアルバム。ストリングスやホーンのバッキングも華麗に決まっていて、全体にソフィストケイトされた聴きやすいものになっています。「VOY A CONQUISTARTE」が哀感のあるメロディーでとても印象的。STEVIE WONDERの「I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU (心の愛)」のカヴァーも、その甘い歌声を聴くことは出来ないピアノのリードによるインスト・ナンバーですが、秀逸のオーケストレーション・サルサです。
MOACIR SANTOS / MAESTRO MOACIR SANTOS / MAESTRO
(BLUE NOTE) LP

70年代以降のBLUE NOTEレーベルは生っ粋のモダンジャズ・ファンの興味からは外れるかも知れないけど、いい作品もいろいろあってあなどれません。本作はさまざまなアーティストがカヴァーした名曲「NANA」の作者であるブラジル人アーティストM. SANTOSの72年ロスアンゼルス録音盤。彼はこの2年後に同レーベルから『SAUDADE』という傑作を発表していますが、本作でも「NANA」の再演やメロウなボッサ「LUANNE」など、洗練された佳曲が並びます。憂いのある太い声が魅力的です。
BRASIL 40 GRAUDS / SAME BRASIL 40 GRAUDS / SAME
(RITMOS) LP

まったくの個人的な趣味なんだけど、トロンボーンのリードをとるジャズに、とても魅かれてしまう。LEONEL DO TROMBONEとか。あとホーンではフリューゲルホルン、トランペットかな。このブラジルの五重奏団も、インストナンバーではトロンボーンが活躍していてうれしい。「COPA 70」「HOMEM DA NOITE」「ST. LOUIS BLUES」「BATUCADA」などなど。確かELZA SOARESとかも歌っていた「TEU CABELO NAO NEGA」のピアノ・カヴァーなんかも収録していて、名曲名演満載のうれしい一枚です。
PAULO MOURA HEPTET / MENSAGEM PAULO MOURA HEPTET / MENSAGEM
(EQUIPE) LP

ブラジル盤ジャズ・サンバの傑作をもう一枚。かなり多作な人ですね、このP. MOURAっていうブラジル人ホーニストは。本作は絶妙のホーン・アンサンブルが冴え渡るヒップなナンバーが満載の68年のアルバムです。細かく刻むピアノのリフがとてもスリリングな「DAS TARDES MAIS SOS」、分厚いホーンが一体となって疾走する「BITUCADA」、そしてスケールの大きな高速ジャズ・サンバ「NEM PRECIOUS MAIS UM SOL」「TRES PONTAS」など。とにかく全編疾走感たっぷりでかっこいい。
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