今月の10曲
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 いよいよリリースされましたね、『Sunaga t Experience / DOUBLE STANDARD』。以前から辰緒さんに出来上がった曲からバラバラにCD-Rではいただいていて現場でも使わせてもらっていましたけど、パッケージされた完成品をじっくり通して聴くと、一曲ずつの完成度はもちろんなんだけど、ストーリー性がすごく感じられるというか、展開自体にもずいぶん唆されて、聴くときは65分通して聴けるように時間を見繕いたくなる、ストーリー性の高いアルバムだと思います。あと、決して音数の無闇やたらな足し算からは生まれない空間の広がりみたいなものを、ヘッドホンで聴いてみてあらためて感じました。ブックレットも必読です。
PREMIUM CUTS PRESENTS NEW PROGRAM
- APRIL & MAY - LINE UP (\2,000/1D)

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

04月02日(水)『CROSS FADER』
DJ: 佐野真久 / 吉田広輔 / KAZI / 中村陽一郎 / 中島雄一郎 / 中山慶

04月09日(水)『SOUVENIR』
DJ: 鈴木雅尭 / 池谷啓介 / 宇田悠也 / 橋本好真 / 星直人

05月07日(水)『CROSS FADER』
DJ: 佐野真久 / 吉田広輔 / KAZI / 中村陽一郎 / 中島雄一郎 / 中山慶

05月14日(水)『SOUVENIR』
DJ: 鈴木雅尭 / 池谷啓介 / 宇田悠也 / 橋本好真 / 三津木
TWISTE ET CHANTE
JACK WILSON / Margo's Theme JACK WILSON / Margo's Theme
( DISCOVERY )

BLUE NOTEやATLANTICなどから60年代に入って何枚かのリーダーアルバムをリリースしています、ジャズ・ピアニストJ. WILSONのこれは79年DISCOVERY盤。流れるような早弾きが印象的な人です。表題曲、AB面の各1曲目、ハイテンポな「HE THAT MURMURETH」「GEMSTONES」が特に気に入ってます。特に後者は「MILESTONES」へのアンサー・ナンバーのよう。クールです。
WILLIE RODRIGUEZ JAZZ QUARTET / Flatjacks WILLIE RODRIGUEZ JAZZ QUARTET / Flatjacks
( RIVERSIDE )

60〜70年代を中心に何枚かのリーダーアルバムも上梓しているドラマー&パーカッショニストの64年作品。多くの曲でリードをとるサックス&フルートのSELDON POWELLをWILLIEが軽やかにサポートしていい感じ。ジャズ・ボッサ「BRASILEIRA」「FLATJACKS」やアフロキューバン「SEAFOOD WALLY」「コーヒールンバ」など。ウェストコーストの薫り。僕にとってのまさに喫茶ジャズ。
VIC LEWIS / Plays Bossa Nova at Home & Away VIC LEWIS / Plays Bossa Nova at Home & Away
( HIS MASTERS OF VOICE )

英米で活躍したバンマスV. LEWISが英・米のミュージシャンたちと片面ずつ録音したまさにHOME & AWAYな一枚。T. HAYES、K. CLARE、R. SCOTT、B. SHANK、S. ROGERSなどなど、僕でも知ってる名前が並びます。ソフトタッチなジャズ・ボッサが並ぶ中にあってHOMEの「LAST MINUTE BOSSA NOVA」とAWAYの「TWO NOTE SAMBA」が気骨にあふれ、ホーンアンサンブルも絶妙で出色の出来。
NORMA GREEN & PIERRE CAVALLI / Famous Jazz Classics & Ballads NORMA GREEN & PIERRE CAVALLI / Famous Jazz Classics & Ballads
( SYNCHRO )

英国人女性シンガー。いわゆるPOPSのカテゴリーの人らしいですが、これはP. CAVALLI率いるギター・トリオとのセッションによる66年のジャズ・ボーカル&インスト・アルバム。「THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU」「THE LADY IS A TRAMP」「KANSAS CITY」あたりの舌たらずでノリノリな唄いっぷりがかわいい。インスト「ALL THE THINGS YOU ARE」も負けずにSWINGY。
JULA DE PALMA / Whisky e Dixie JULA DE PALMA / Whisky e Dixie
( CETRA )

「OH ALFREDO」などをダイナミックに歌い上げた、以前に紹介した『JULA PRESENTS』とは趣を変え、掠れ声もしっとりと、押さえめな感情表現でNEW ORLEANS JAZZ BAND(といっても全員イタリア人)をバックに録音した、アーリー・アメリカンな一枚。「SOLA ME NE VO' PER LA CITTA」「MORITAT(MACK THE KNIFE)」あたりがCOOL SWINGでいかす。大人の色気ムンムン。
CLAY PITTS ORCHESTRA / Female Animal CLAY PITTS ORCHESTRA / Female Animal
( CANYON )

ポルノ映画にしてはずいぶんちゃんと作られたサントラ。ARLENE TIGERっていう女性が唄う「FEMALE ANIMAL(PART1)」やそのスキャット編、対となったインスト・ナンバー「CARIBBEAN SUNSET」「CARIBBEAN SUNRISE」など、ジャズ、ボサノヴァ、ソフトロックがいい塩梅にブレンドされてかなりの出来。しかしお色気ものならお色気ものらしいジャケにしろと言いたい。
MARTINE SARRI / Beton Arme MARTINE SARRI / Beton Arme
( PASA )

このフランス人シンガーは他にどんな作品を残してる人なのかとんと分かりませんが。PIERRE BAROUHなんかとも仕事しているアレンジャー、ROLAND ROMANELLIさんのプロデュースによる78年盤。おシャンソンな曲が大半の中にあって、フレンチ歌謡の香りただようボッサがこのアルバムのお目当て、その名もベタベタな「SAMBA BOSSA NOVA」。あと微妙にDISCOな「LE GOUT DE L'EAU」。
KAY DENNIS / Same KAY DENNIS / Same
( PEARCE )

謎の米国レーベルに謎の女性シンガー。どうやらナイトクラブシンガーのローカル盤のようです。裏ジャケに小さなステージに立つ当人とバンドの人が写ってるし。「SUNNY」「LIGHT MY FIRE」「WHAT THE WORLD NEEDS NOW」とかの選曲からすると、たぶん60年代終盤か70年代頭くらいのリリースかな。ブレイクビーツ&コーラスの「WALK ON BY」、4ビート仕様の「FEELING GOOD」がGOOD。
WERNER MULLER / Plays Elvis Presley's Greatest Hits WERNER MULLER / Plays Elvis Presley's Greatest Hits
( LONDON )

もうタイトル通り、ELVISのヒットナンバーをバンド&オーケストラ・サウンドと混声コーラス隊でカヴァーした作品。「HOUND DOG」とか「ROCA-A-HULA BABY」とか「HEARTBREAK HOTEL」とかのコテコテのR'n'Rに混ざってありました、ごきげんなボッサ・シェイク「BOSSA NOVA BABY」。例のホーンリフも健在。クラップも効いて楽しい仕上がりです。
J-FUNK EXPRESS / This is Rare Groove ! J-FUNK EXPRESS / This is Rare Groove !
( 99 )

JB'Sが参加して8年前にリリースされた、RARE GROOVEど真ん中ユニットのセカンドアルバム。J-FUNK RADIOのON AIRっていうスタイルになっていて、曲間にところどころ渋いMCが乗る。くすんだビートのループと粘り気たっぷりのホーンやヴォーカル、ラップがいかす。こんなFM曲があったらぜひ聴いてみたい。でもなんか実際ありそうだな、アメリカには。アナログ盤はドイツ99レーベルから。
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