今月の10曲
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 気に入らない支配者を屈服させ追放しないと気がすまないからなのか石油が欲しいからなのかその両方なのかそれ以外にも意図があるのかいろいろな憶測が飛び交ってはいるけど/いずれにしても今回のイラク攻撃がもしなりふり構わず強行される場合、湾岸戦争でも敵味方民間人無差別に何十万というそら恐ろしい数の死者・重度被爆者・後遺症者を量産したといわれる劣化ウラン弾など、非人道的兵器として使用禁止が国連で議決されたおそろしい兵器の使用がまた図られているらしく/しかも今度の空爆規模は湾岸戦争時の10倍ほどにもなるという話もあるらしく/おまけにもし有事法制なんて無理矢理可決とかされようものなら、日本がこれらの大量殺戮兵器を前線にせっせと運ぶ可能性もあるらしく/無いアタマでどんだけ考えてみても「ありえない」話だと思うんだけどどうやらすぐそこまで(一方的)開戦は迫っているようで/このページ更新が完了しているころ、どんな形にせよ戦争が瀬戸際で回避されていることを祈るばかり/オルガンバー脇の階段踊り場に貼り出されたイラク攻撃反対のポスターには、バグダッド在住の10歳児の「Please Don't Kill Me」という言葉が載せられています。
PREMIUM CUTS PRESENTS NEW PROGRAM
-FEBRUARY & MARCH- LINE UP (\2,000/1D)

※誕生月に入場の方、入場料無料(要ID提示)

03月05日(水)『CROSS FADER』
DJ: 佐野真久 / 吉田広輔 / KAZI / 中村陽一郎 / 中島雄一郎 / 中山慶

03月12日(水)『SOUVENIR』
DJ: 鈴木雅尭 / 池谷啓介 / 宇田悠也 / 橋本好真 / 三津木

04月02日(水)『CROSS FADER』
DJ: 佐野真久 / 吉田広輔 / KAZI / 中村陽一郎 / 中島雄一郎 / 中山慶

04月09日(水)『SOUVENIR』
DJ: 鈴木雅尭 / 池谷啓介 / 宇田悠也 / 橋本好真 / 星直人
TWISTE ET CHANTE
MAURICE POP ORCHESTRA & DANIEL CLAY ORCHESTRA / Same MAURICE POP ORCHESTRA & DANIEL CLAY ORCHESTRA / Same
( CONNY )

M. POP ORCHESTRAとD. CLAY ORCHESTRAが片面ずつ担当したドイツのスプリット盤ライブラリーアルバム。まあ、いわゆるEASY POP JAZZ系っていうところでしょうか。M. POPはGET EASYドイツ編などでも馴染みのある名前。はぎれのいいビートと厚みあるホーン隊が身上のPOP SIDE、ストリングスまでフィーチャーしてより華麗度を増したCLAY SIDE、いずれも混声スキャットが効いていて、JC. FENDERとかJ. DEMONIOとか好きな人にはストライクだと思います。
TOMMY CHASE / Groove Marchant TOMMY CHASE / Groove Marchant
( STIFF )

PUNK、PUB ROCKの老舗的英国レーベルから87年にリリースされ、収録曲「KILLER JOE」「SO TIRED」あたりが速攻LONDON JAZZ CLASSICS入りしたんじゃまいでしょうか、PUB JAZZ(そんな言葉あるンか?)な一枚。数年前ではNICOLA CONTE率いるFEZ COMBOもカヴァーしてたBOBBY TIMMONS「SO TIRED」とか、やさぐれたふてぶてしさがあって最高。他にもSONNY ROLLINS「アルフィーのテーマ」、「SO TIRED」に似てLATIN JAZZニュアンスの感じられる「GET RICH QUICK」、BPM170超級の特急系「チュニジアの夜」などかなり濃い内容。
LEE MORGAN / Charisma LEE MORGAN / Charisma
( BLUE NOTE )

『SIDE WINDER』(63)がなんといっても代表作のLEE MORGANですが、BLUE NOTEの看板アーティストの一人としてその録音記録は数知れず。これ(66)も4000番台の傑作のひとつであり、このタイトル曲には上記「SO TIRED」なんかとともに、昔、BLUEのダンスフロアーで気持ちよく踊らせてもらったことを覚えています。ブルーノートらしい印象的なテーマ(L. MORGAN、J. McLEAN、HANK MOBLEYの3管アンサンブルの見事なこと!)から卓越のソロ回しをたっぷり聴かせて再びテーマへ。目をつぶり、膝を揺すり、没頭してしまう6分35秒。「THE MURPH MAN」も絶品。
KAREL KRAUTGARTNER ORCHESTRA / KK2 KAREL KRAUTGARTNER ORCHESTRA / KK2
( SUPRAPHONE )

こちらチェコJAZZ。クラリネット&サックス奏者兼ビッグバンド・リーダーK. KRAUTGARTNERの65年リーダー作品。やっぱりハイテンポのSWINGナンバー「31 DEGREES ABOVE ZERO」「OUT OF A BLUE SKY」「EX」に魅かれる。ヨーロッパ産フィルム・ノワールのサントラのよう。特に「31 DEGREES ABOVE ZERO」はピアノのフック、ホーンのテーマ、疾走するボトム、すべてがダイナミズムにあふれていて、おまけに後半では混声スキャットがホーンとユニゾンでテーマ部分を奏でていてゾクッとくるかっこよさ。原田さんと三浦君に感謝。
KEITH MANSFIELD / A Taste of Excitement KEITH MANSFIELD / A Taste of Excitement
( TOP TAPE )

ごぞんじ英国の名コンポーザー&アレンジャーがCARNABY STREET POP ORCHESTRA & CHOIR名義で制作した69年盤の、これはジャケ違いのブラジルプレス。GROOVIN' & SWINGIN' LONDON SOUNDがぎっしり。めちゃめちゃ弾んでる「YOUNG SCENE」はTV『はなまるマーケット』のテーマ曲。「HYDE PARK」はパパパコーラスのシャッフルナンバー。「DRUM DIDDLEY」はBO DIDLEYのセカンドラインを引用したタフなナンバーで、ドラムブレイクやベースのスライドがかっこいい。あとは晴れ晴れとHAPPYな「CONGRATURATIONS」とか。
THE EDEN 4 / A Bite of Eden THE EDEN 4 / A Bite of Eden
( GALLO )

南アフリカ出身のインストグループの70年盤。オルガン&ホーン&ギター+リズムセクションのごくありふれたカヴァーアルバムだけど、一曲入魂的な凄みを感じる「WATERMERON MAN」でMY PREMIUM CUTSに。ギター&オルガンによるイントロとアウトロのリフがジミヘンやクリームでもおなじみの「SUNSHINE OF YOUR LOVE」。それで本編が「WATERMERON MAN」っスから、こりゃ営業LIVEでPLAYしてるときはさぞかしウケたんだろうなぁと思う次第。「MILESTONE」を枕に引用したJACKSON SLOAN「DAVIL MAY CARE」を連想しました。
RAFFAELLA CARRA / Scatola a Sorpresa RAFFAELLA CARRA / Scatola a Sorpresa
( CGD )

イタリアの大衆歌謡歌手R. CARRAの73年盤。イタリア民謡からジャズ、ブラジリアン、ポップスカヴァー、なんでもござれ。この人のレコードはキャリアの初期の方がいいと思います。70年代後半以降80年代とかの作品になるとかなり微妙な安直シンセDISCO化して行き、ピンと来ません。自分的にはこのアルバムくらいの頃の音がボーダーラインかな。ヘヴィー級のドラムブレイクで始まるR. STONES「SATISFACTION」やCRIFF RICHARDも演ってる「QUANDO, QUANDO, QUANDO」、合唱が楽しい「オルフェのサンバ」あたりはいい意味でオーソドックスなアレンジでマル。
BLOSSOM DEARIE / Sings Rootin' Songs BLOSSOM DEARIE / Sings Rootin' Songs
( PB )

アルバムタイトルからするとおそらくアメリカのROOT BEER(全然ビールじゃない炭酸飲料)メーカーのどこかだと思いますが、63年当時のヒット曲をB. DEARIEに唄わせてノベルティLPにして配っちゃったっていう、贅沢極まりない一枚。しかもバックはJOE HARNELLのQUARTETですから悪いはずもなく。まるでSONIA ROSAと大野雄二の『SPICED WITH BRAZIL』(SONYノベルティ)みたい。JAZZ BOSSAスタイルの「酒とバラの日々」「DESAFINADO」「HE LOVES ME」、SWING SETの「THE SWEETEST SOUND」「暑い夏をぶっとばせ」などなど逸品ぞろい。ちなみに数年前にDISC UNIONから再発もされました。
谷由起子 / キューティー 谷由起子 / キューティー
( ALFA )

たぶん和モノに強いDJの人には周知のアルバムなんだと思いますが、“ウィスパーヴォイスのJAZZカヴァーアルバム”っていう点で言うと『Rootin' Songs』同様の一枚。HELEN MERRILLで有名な「帰ってくれてうれしいわ」とか、「BLUE MOON」「THE LADY IS A TRAMP」など、82年盤らしからぬオーセンティックなJAZZ SOUNDに乗せて気持ちよくSWINGしてるし、「HAPPY TALK」のJAZZ BOSSA具合も軽やかで好感が持てます。BOSSAナンバー「TRISTE」ではギタリストの柳沢ノブとのデュエットも披露しています。なにより声がアルバムタイトル通りSO CUTE。
beret / 雨上がりのカメラ beret / 雨上がりのカメラ
( NEW WORLD RECORDS )

六分の一だけ自分の宣伝も含めての紹介、恐縮ですが、beretの全6曲(うち1曲APRIL SET REMIX)のNEW MINI ALBUM CDです。圭子ちゃんのみずみずしい詩の世界と、ツボの突き方にますます磨きがかかってきた貢君のトラックメイク。今回もスタンダード化必至。「旅人と空想家」「ムテキノリアリズム」とか、先だってのYELLOWでのLIVEでも思った以上の勢いであの大きな空間を満たしていて驚きました。そして変拍子のJAZZ BOSSAナンバー「雨上がりのカメラ」がMY FABORITE。REMIXも一所懸命作りました「ムテキノリアリズム APRIL SETムテキノリズムMIX」。ぜひ。
http://www.nwp.co.jp/
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