今月の10曲
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USENデジタル音楽配信サービスのレディメイドチャンネルの選曲に参加させていただいていて、これが毎月けっこうな時間のノンストップミックスなのでやってみると思いのほか大変で、いつものDJプレイとちがって基本的には一度使った曲は極力使わない方向で選曲しているので、普段ダンスフロアでは使わないような趣味的JAZZなどを織りまぜるにしても少しずつ増えていく新購入のレコードだけではもちろん賄える訳もなく、当然レコード棚の奥までほじくりかえすことになる訳です。で、これが時間はかかるけど楽しいんですね、意外に。すっかり忘れていた昔のヘビーローテーション盤が懐かしく再び顔をあらわしたり、思わぬ盤の思わぬ曲から使えるブレイクやフレーズを見つけたり、見過ごしていたいい曲を再発掘したり。たぶんご一緒させてもらってる小西さん以下、辰緒さん、八重樫さん、福富さん、ノリくん、それから裕介、三浦、吉田くん、新井くん、卓ちゃんたちもおなじ大変さと面白さを毎月味わっているんじゃないでしょうか。年の瀬で慌ただしくされてることと思いますが、もし機会があったらレディメイドチャンネルをぜひチェックしてみてください。。。さて、第1・2・4水曜日にお楽しみいただいて来ましたPREMIUM CUTS@オルガンバーですが、年明けからのオルガンバープログラムの大幅改編に伴い、スタイルを変えさせていただくことになりました。佐野くんと鈴木でそれぞれ月イチのNEWパーティーを担当することになったのですが、1月からすぐ立ち上げられるか、1〜2か月準備期間をおくのか、あとキャスティング、日程なども現在調整中ですので追ってまたマンスリースケジュールやこのコーナーでご報告します。では、みなさまよい年の瀬を。
http://www.usen.com/music/ready.html
ORGAN BAR WEDNESDAY'S LINE UP 【DECEMBER】 2000円 with 1DRINK
〜JAZZ、BRAZIL、FRENCH、SOUL、RARE GROOVE、BREAKBEATS、HOUSE ETC. ETC.〜

12月04日(水)PREMIUM CUTS presents『Eon』
DJ:KAZI / ARAI / 佐野 / 井手野敦 / 佐野真久 / 鈴木雅尭
 (12月お誕生月の方、入場無料(要ID提示))

12月11日(水)PREMIUM CUTS presents『Original Recordings』vs.『Swing in Full』
DJ:颯波知子 / 中田裕紀 / 内柴克明 / 星野良介 / 韮澤貴彦 /
  吉田広輔 / KEI / 三津木 / 佐野真久 / 鈴木雅尭
 (12月お誕生月の方、入場無料(要ID提示))

12月18日(水)『Organ b. WEB』
DJ:須永辰緒/ WARA / 佐野真久 /鈴木雅尭

12月25日(水)PREMIUM CUTS presents『-X'mas SPECIAL-』チャージ1000円
DJ:プレカツオールスターズ / 佐野真久 / 鈴木雅尭 / with SPECIAL GUEST
 (12月お誕生月の方、入場無料(要ID提示))
TWISTE ET CHANTE
BERNALD GERARD / Ce Cher Victor BERNALD GERARD / Ce Cher Victor
( PATHE )

(たぶん)フランス映画のサントラ盤。レコードのリリースは75年。で、フランス産のコンピアルバムに収録されたらしいです、この中の「SAUDADES」っいう一曲。男女混声コーラスの印象的なリフをバックに女性スキャットが踊る、ホーンも効いた傑作ユーロSAMBA。陽気さと哀感のバランスが絶妙で、EL CHICLESの「LA LA LA」とか、NICO GOMEZの「AQUARELA」あたりをイメージしてもらえると、当たらずと言えど遠からずかも。
MINUS VOCAL GROUP / Same MINUS VOCAL GROUP / Same
( KRONAL )

スキャットつながりで。イタリアの男女4人組JAZZヴォーカル・グループ。バックを支えるのはギター、ベース、ドラムス、ピアノ、オルガン、ホーン隊。おそらく70年代産。全編スキャット(女性陣のハイトーンに寄り添って男子もファルセット全開。)でいろんなタイプの曲に挑んでます。ハッピーSWING「RUNNING」、流麗なJAZZワルツ「OPENING」、ミディアムSAMBA「POP IN RIO」、スローBOSSA「SENSAZIONI」などなど。
CATERINA VALENTE / A Briglia Sciolta CATERINA VALENTE / A Briglia Sciolta
( ARISTON )

イタリアつながりで。『WAKE UP & SHAKE UP』とか『CATERINA VALENTE SINGERS』とか傑作多数の大御所VALENTE姉さんが、イタリアのそうそうたるJAZZ MENをバックに唄った90年盤。50年代から唄っててこの現役バリバリ感、すげえ。中でも、おさまりかえったJAZZスタンダードナンバーより、3曲のBOSSAナンバーが若々しくていい。「SAMBA DE UMA NOTA SO(ワン・ノート・サンバ)」「SE TI SAPESSI」そして「BACIAMI PER DOMANI」はアドリブスキャットも弾む傑作。
MARIA KOTERBSKA / Same MARIA KOTERBSKA / Same
( MUZA )

女性シンガーつながりで。こちらはポーランドの65年盤。経歴、ディスコグラフィー、一切不明。聴いたことのある限りのこの国の女性シンガーの中ではかなり(東欧っぽい)クセがないというか聴きやすいというか、なんかJEANNE MOREAUの『12 CHANSONS』聴いてるみたいな印象。女性コーラス隊を従えたGROOVY SAMBA「TODAY I DON'T KNOW WHO HE IS」、ごきげんな4ビートナンバー「WHERE IS OUR LOVE?」、ソフロテイストの「HOW TO BE LOVED」などにニヤリ。かなり珠玉。
COMPLETORIUM / The Purple Bossa COMPLETORIUM / The Purple Bossa
( MUZA )

ポーランドつながりで。JAZZギタリストKRZYSZTOF WOLINSKIがサックスプレイヤーHENRYK MISKIEWICZとリードをとったlate70'sのMUZA盤。WOLINSKIオリジナルの軽快に飛ばす2曲のJAZZ BOSSA「THE OPENER」「SHORT SAMBA」は一時期の渡辺貞夫のレコードを聴いているよう。「CARAVAN」「STRAIGHT NO CHASER」という有名どころのカヴァーも適度に熱いいい演奏。オーソドックスなアレンジだけど。
NORMAN HARRIS / The Harris Machine NORMAN HARRIS / The Harris Machine
( PHILADELPHIA INTERNATIONAL )

ギタリストつながりで。LAURA NYROとかTHREE DEGREESとかHAROLD MELVINとか多数のバックもこなすセッションマンの80年リーダーアルバム。シルキーなストリングスと華麗な女性コーラス隊、ブギーなベースと四分打ちのドラムス、王道フィリーソウルな本作の目玉はやっぱSTEVIE WONDERの「I WISH」かな。要所要所で“フーウッフーウッ”なDISCOダンサー。いや、こりゃ楽しい。あとはSTYLISTICSでもおなじみ「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW DAY」とかね。
JACK JONES / Shall We Dance JACK JONES / Shall We Dance
( KAPP )

アメ盤つながりで。ごぞんじJACK JONESです。BILLY MAYと彼のオーケストラ演じるところのBIG BAND SWINGなサウンドにのせて、例によって気持ち良さそうにSWEETな“モテ声”で唄ってまして。いきなりA-1のタイトル曲、ダイナミックな「SHALL WE DANCE」にやられますねえー。気持ちが浮き立つ幸せな一曲。そして「CARIOCA」のドリーミーな仕上がり。いい趣味してるなぁ、KAPP。
RONNY WHYTE / I Love Piano RONNY WHYTE / I Love Piano
( AUDIOPHILE )

男性ヴォーカルつながりで。マンハッタンのキャバレーシンガー出身でピアノ、アレンジメントもこなすこの人は何枚かアルバムを出しているらしいですが、これはJAZZレーベル、AUDIOPHILEの78年盤。ここではHENRY MANCINIのおなじみ「CHARADE」、映画『ドリトル先生』のサウンドトラックから「AFTER TODAY」といったところを品のあるJAZZ BOSSAで唄っております。あとは大ラス、BILLY JOELの名曲「PIANO MAN」のカヴァーに涙。
ESKO LINNAVALLIN ORKESTERI / Joulusoitto ESKO LINNAVALLIN ORKESTERI / Joulusoitto
( RCA )

JAZZ BOSSAつながりで。12月限定の季節労働盤、フィンランドの(たぶん70年代の)オーケストラものクリスマスアルバム。おなじみ「そり滑り」や「WINTER WONDERLAND」の、リムショットも気持ちいい跳ねたBOSSAカヴァーにビックリ。「JINGLE BELLES」は洒脱な4ビートSWINGで酒を進めさせるし、「サンタが町にやってくる」「FROSTY THE SNOWMAN」のタイトな8ビートアレンジも正に“今の”気分。例えると、一番GROOVYなときのTONY HATCHサウンドみたい。目下、自分の持ちネタ(たかが知れてますが)のクリスマス関連アルバムでは使用頻度ダントツ。
THE LES HUMPHRIES SINGERS / Seasons Greetings THE LES HUMPHRIES SINGERS / Seasons Greetings
( DECCA )

クリスマスつながりで。以前も確かどっかで紹介したことある西ドイツのコーラスグループLES HUMPHRIES SINGERSの、こちらも相当に強力かつHAPPYなダンスフロア対応クリスマスアルバム、72年盤。「きよしこの夜」「天には栄え」「JINGLE BELLES」「ANGELS WHO CAN'T BEAR TO SING」のFUNKYぶりはどうだろう。このドラムの音圧、シャウトの勢い。まさにクリスマスHIGH。小西さんのREMIXを聴いてるみたい。
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