辰緒さんに教えていただいたUKのJAZZデュオのこれは66年作。息の合ったハイテクニックなコーラスワークはもちろん、それぞれのギター、ベースの腕前も相当なもの。スケール感あふれるオーケストレーションはL.バスビィ。ガーシュイン作「I GOT RHYTHM」は間奏部でのスキャットの掛け合いもスリリングな高速JAZZ。「BYE BYE」やビートルズ・ナンバー「WORLD WITHOUT LOVE」など、スイングフルなナンバーが並ぶ。
DUSKO GOYKOVICH / Swinging Macedonia ( PHILIPS )
マーキーでもユーゴ・プレスで紹介したD.ゴイコヴィッチの66年盤(こちらはドイツ・オリジナル盤)。先だってのBLUE CAFE 2nd ANNIVERSARYのプレゼントCDに本作のモーダルJAZZ「WEDDING MARCH OF ALEXANDER THE MACEDONIAN」を収録したところ何人かの人から質問を受け、ボッサでもスキャットものでもないこんな渋い曲でもかっこいいって言ってもらえて感激。別に俺が発掘した訳でもなんでもないんだけど。
69年UK発。ナイス・カバー連発。ボキャブラリーが乏しくて恐縮だけど、とにもかくにも、唄もサウンドも全編ひたすらGROOVY。「MONEY MONEY」「DANCE TO THE MUSIC」「YOU KEEP ME HANGIN' ON」「GET READY」「DANCING IN THE STREET」「HOLD ON I'M COMING」...。どれだけノリがいいか、これらカヴァー曲ラインアップで察してください。たぶんその期待を裏切らないと思う。
JACK HAMMER / Le Twist est Roi ( DISQUES VOGUE )
C.ベリーかC.チェッカーかJ.ハマーかっていうくらいのツイスト・マスターは、プラターズのメンバー。ドランキーなギャルとの掛け合いトークがオモロイ「TWIST TALK」をはじめ、「BOOGIE WOOGIE TWIST」「TWIST AND SHOUT」「SPELLING TWIST」「KISSIN' TWIST」などなど、趣向を凝らしたいかしたツイストのオンパレード。写真はフランス盤だが、UK盤もあり。
CLAUDE BOLLING / Vivre la Nuit (O.S.T.) ( PHILIPS )
『黒いオルフェ』のM.カミユ監督による『ふたりだけの夜明け』('69)のサウンド・トラック。ゴーゴークラブを舞台にした青春映画っていうだけあって、これが本当にC.ボランの音楽か?っていうくらい、ごきげんなゴーゴー・ナンバーが聴ける。J.ベックルズをヴォーカルに迎えた「GOOD COOK」「GET THE FEELING」、ザ・ガールズの唄う「HEART AND SOUL」(パフィー元ネタ?)など。
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SUE RANEY / Sings the Music of Jonny Mandel ( DISCOVERY )
アメ盤でとりたててレアでもないですから、くれぐれも大枚はたかないように。多作なJAZZシンガー、スー・レイニーの、B.フローレンス・トリオとの共演盤。82年作。L.エヴァンスのピアノ・バージョンがMOJOクラブのコンピに収録されたりしておなじみの「CINAMON AND CLOBE」を気持ちのいいJAZZボッサでカヴァー。バックは80年代らしくない極めてまっとうなピアノトリオの音。
OS INCRIVEIS / E Seus Maiores Sucessos ( RCA )
76年ブラジルのヤング・ソウル・グループ、76年のベスト盤。約半数の曲が唄もの。欧米カラーの色濃いサウンド。テナーSAXが粘り気たっぷりにブロウするGO-GO「MINHA ORACAO」やJAZZスウィング「O HOMEN DO BRACO DE OURO」、J.ベンのGROOVYナンバー「VENDEDOR DE BANANAS」など、曲によってがらりと表情が変わるのが楽しい。
ZE MARIA E SUE ORGAO / Tudo Azul ( CONTINENTAL )
オルガンがリードをとる60年代のブラジルのグループ。TRIO SAMBAなどもカヴァーする「POR CAUSA DE VOCE MENINA」や「MAS QUE NADA」など何曲かで、その作者J.ベンがリードボーカルをとる。オリエンタル趣味全開のその名も「JAPONINHO」やおなじみ「INFLUENCIA DO JAZZ」など、インストのJAZZボッサも捨てがたい出来。
CHICO BUARQUE DE HOLLANDA - ENNIO MORRICONE / Per un Pugno di Samba ( RCA )