今月の10曲
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「“終結宣言”など永久に出されることのない戦争がついに始まってしまった。
“厳重な警戒体制”なんていう気休めの中で何年も何十年も暮らしていける
はずなんか無いっていうことぐらい、はなっから判り切っていることなのに。」
PREMIUM CUTS presents WEDNESDAY'S LINE UP
〜JAZZ、BRASIL、FRENCH、RARE GROOVE、HIP HOP、HOUSE ETC〜

03日(水)『Eon(NEW PARTY!)
DJ: KAZI / ARAI / ATSUSI / 佐野真久 / 鈴木雅尭  LIVE:La Defonce
10日(水)『組曲
DJ: 佐々木 実(37 Rocks) / TETSU(from ESSENCE) / 吉田祐輔 / 佐野真久 / 鈴木雅尭
17日(水)『Organ b. WEB
DJ: 須永辰緒 / WARA / 佐野真久 / 鈴木雅尭
24日(水)『Swing in full
DJ: 吉田広輔 / 佐藤淳一 / 西宮 / 佐野真久 / 鈴木雅尭
31日(水)『ローロヴァッツ
DJ: 渡辺由里 / 宮里 卓 / 神納光平 / 佐野真久 / 鈴木雅尭


■年内地方営業スケジュール
10月19日(金)@山形GET(with U.F.O.松浦俊夫)
11月11日(日)@大阪TAKASHIMAYA
12月21日(金)@仙台SHAFT(with AFRO LOUNGE QUALTET)

TWISTE ET CHANTE
 10月1日発売のマーキーでは、[ DIG! BRASILIAN/JAZZ ]なんていうおそれ多いお題をもらってしまい、最近手に入れた盤を中心に四苦八苦して並べさせてもらったんですが、僕なんかはいつもレコード店やディーラーの人たちがDIGしてきたものを買わしてもらっているだけなので、自分が新たな価値を見い出している訳じゃないし“鈴木ディスカバリー”なんてもちろん全く存在しません。ただ個人的には、“ニューディスカバリー”“新紹介”っていう理由だけでWANTが集中して値段が釣り上がってしまうヒマもないくらいにいろいろなメディアでいろいろな人がいろいろな知られざるいい音、忘れられたいい音をバンバン蔵出しして、選択肢が広がっていけばいっそ面白いかな、くらいには思っています。いずれにしても最終的には自分の耳で判断してください。それが一番信じていいバリューだと思います。
鈴木雅尭(PEANUT BUTTER WORKSHOP / APRIL SET)
THE MORGAN-JAMES DUO / Shhhh... THE MORGAN-JAMES DUO / Shhhh...
( PHILIPS )

辰緒さんに教えていただいたUKのJAZZデュオのこれは66年作。息の合ったハイテクニックなコーラスワークはもちろん、それぞれのギター、ベースの腕前も相当なもの。スケール感あふれるオーケストレーションはL.バスビィ。ガーシュイン作「I GOT RHYTHM」は間奏部でのスキャットの掛け合いもスリリングな高速JAZZ。「BYE BYE」やビートルズ・ナンバー「WORLD WITHOUT LOVE」など、スイングフルなナンバーが並ぶ。
DUSKO GOYKOVICH / Swinging Macedonia DUSKO GOYKOVICH / Swinging Macedonia
( PHILIPS )

マーキーでもユーゴ・プレスで紹介したD.ゴイコヴィッチの66年盤(こちらはドイツ・オリジナル盤)。先だってのBLUE CAFE 2nd ANNIVERSARYのプレゼントCDに本作のモーダルJAZZ「WEDDING MARCH OF ALEXANDER THE MACEDONIAN」を収録したところ何人かの人から質問を受け、ボッサでもスキャットものでもないこんな渋い曲でもかっこいいって言ってもらえて感激。別に俺が発掘した訳でもなんでもないんだけど。
DOUGLAS WESTLUND-KJELL OHMAN / Polare DOUGLAS WESTLUND-KJELL OHMAN / Polare
( POLYDOR )

ドイツのオルガンJAZZチームの69年作。割とイージー・サウンド寄りの軽い感触だけど「MEAN WOMAN BLUES」「YELLOW DAYS」などファンキー・ナンバーも混在。特筆したいのはオスカー・B.ジュニアの『THE SNAKE』。この曲に力入れ過ぎて他の曲を練り込むまで手が回らなくなっちゃったんじゃないの?ってうがった見方もしたくなるくらいの、無敵のハードボイルド・モッドJAZZ。バックのホーンもダイナミックそのもの。
THE UNDERGROUND / Beat Party THE UNDERGROUND / Beat Party
( MAJOR MINOR )

69年UK発。ナイス・カバー連発。ボキャブラリーが乏しくて恐縮だけど、とにもかくにも、唄もサウンドも全編ひたすらGROOVY。「MONEY MONEY」「DANCE TO THE MUSIC」「YOU KEEP ME HANGIN' ON」「GET READY」「DANCING IN THE STREET」「HOLD ON I'M COMING」...。どれだけノリがいいか、これらカヴァー曲ラインアップで察してください。たぶんその期待を裏切らないと思う。
JACK HAMMER / Le Twist est Roi JACK HAMMER / Le Twist est Roi
( DISQUES VOGUE )

C.ベリーかC.チェッカーかJ.ハマーかっていうくらいのツイスト・マスターは、プラターズのメンバー。ドランキーなギャルとの掛け合いトークがオモロイ「TWIST TALK」をはじめ、「BOOGIE WOOGIE TWIST」「TWIST AND SHOUT」「SPELLING TWIST」「KISSIN' TWIST」などなど、趣向を凝らしたいかしたツイストのオンパレード。写真はフランス盤だが、UK盤もあり。
CLAUDE BOLLING / Vivre la Nuit (O.S.T.) CLAUDE BOLLING / Vivre la Nuit (O.S.T.)
( PHILIPS )

『黒いオルフェ』のM.カミユ監督による『ふたりだけの夜明け』('69)のサウンド・トラック。ゴーゴークラブを舞台にした青春映画っていうだけあって、これが本当にC.ボランの音楽か?っていうくらい、ごきげんなゴーゴー・ナンバーが聴ける。J.ベックルズをヴォーカルに迎えた「GOOD COOK」「GET THE FEELING」、ザ・ガールズの唄う「HEART AND SOUL」(パフィー元ネタ?)など。 。
SUE RANEY / Sings the Music of Jonny Mandel SUE RANEY / Sings the Music of Jonny Mandel
( DISCOVERY )

アメ盤でとりたててレアでもないですから、くれぐれも大枚はたかないように。多作なJAZZシンガー、スー・レイニーの、B.フローレンス・トリオとの共演盤。82年作。L.エヴァンスのピアノ・バージョンがMOJOクラブのコンピに収録されたりしておなじみの「CINAMON AND CLOBE」を気持ちのいいJAZZボッサでカヴァー。バックは80年代らしくない極めてまっとうなピアノトリオの音。
OS INCRIVEIS / E Seus Maiores Sucessos OS INCRIVEIS / E Seus Maiores Sucessos
( RCA )

76年ブラジルのヤング・ソウル・グループ、76年のベスト盤。約半数の曲が唄もの。欧米カラーの色濃いサウンド。テナーSAXが粘り気たっぷりにブロウするGO-GO「MINHA ORACAO」やJAZZスウィング「O HOMEN DO BRACO DE OURO」、J.ベンのGROOVYナンバー「VENDEDOR DE BANANAS」など、曲によってがらりと表情が変わるのが楽しい。
ZE MARIA E SUE ORGAO / Tudo Azul ZE MARIA E SUE ORGAO / Tudo Azul
( CONTINENTAL )

オルガンがリードをとる60年代のブラジルのグループ。TRIO SAMBAなどもカヴァーする「POR CAUSA DE VOCE MENINA」や「MAS QUE NADA」など何曲かで、その作者J.ベンがリードボーカルをとる。オリエンタル趣味全開のその名も「JAPONINHO」やおなじみ「INFLUENCIA DO JAZZ」など、インストのJAZZボッサも捨てがたい出来。
CHICO BUARQUE DE HOLLANDA - ENNIO MORRICONE / Per un Pugno di Samba CHICO BUARQUE DE HOLLANDA - ENNIO MORRICONE / Per un Pugno di Samba
( RCA )

「A BANDA」などでおなじみ、ブラジル屈指のシンガー&ソングライター、C.ヴァルキがE.モリコーネと組んだイタリア盤。多くのミュージシャンにカヴァーされてきたシコの、ベスト選曲的セルフカヴァー集。シコの穏やかな歌唱を際立たせるよう、ここでのモリコーネのアレンジは端正で美しい。CDも再発済み。
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