今月の10曲
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【前園直樹グループLIVE】

先日、下北沢のライヴハウス440でやっと生でLIVEを観ることが出来ました、前園直樹グループ。和モノ・レコードのオンライン・ショップ<LOVE SHOP RECORD>の店主であるシンガー・ソング・ライター前園直樹さんと、ごぞんじ我らがレコード番長、コロムビア*レディメイド・レーベルを主催する小西康陽さん、そして手練のミスター・ベースマン羽立光孝さんの三人によって昨年結成されたグループ。「日本に残されているうたを新たに編曲して、新たに歌う。」そんなテーマを掲げて独自の解釈でアレンジされ演奏される中村八大や山下達郎の名曲たちは、昨今のカヴァー集とは一線も二線も画す、懐かしくも新しい魅力があって、じわじわと効いてくるボディブロウのように余韻の深いものでした。残念ながらいまだ音源化はされていませんが、豪華執筆陣によるコロムビア*レディメイドのWEBサイト<レコード手帖>と連動したオリジナルBOOK『うたとことば。』1〜3号が好評発売中です。さまざまな東京&全国でのライヴのスケジュールも続々決まっているようなので、ぜひお楽しみに!
http://maezono-group.com/
http://loveshop-record.com/modules/shop/
http://columbia.jp/columbia-readymade/
【ビストロジャズ新作『LA VIE EN ROSE』好評発売中!】

先月28日に久々のリリースとなりましたMIX CDビストロジャズ・シリーズの最新作『LA VIE EN ROSE』。おかげさまで各レコード・ショップで大好評のうちにお取り扱いいただいています。このコーナーで紹介してきた古今東西の厳選プレミアム・カッツを多数収録した全30曲、80分の特濃ミックスです。ぜひお試しください。

PREMIUM CUTS* presents ビストロジャズ -LA VIE EN ROSE-
mixed by Masanori Suzuki (april set)
CSMP0015 /定価\1,890 (税抜価格\1,800)発売中
01) INTRO...JOHNNY HALLYDAY / C'EST LE MASHED POTATO
02) LOS GARBO / CHICO SOLITARIO (LITTLE BITTY PRETTY ONE)
03) MAX WOISKI JR. / IF YOU WANNA BE HAPPY
04) DENNIS ARMITAGE / OUT
05) ENSEMBLE LIONCEAUX / LA VIE EN ROSE
06) DIE FIRESTONE BAND / JUST A GIGOLO
07) ERNIE ANDREWS / BERNIE'S TUNE
08) INTERLUDE...JACK SPRANGERS / NEVER AT SUNSET
09) RAYMOND FOL / LE PRINTEMPS
10) VAN DOREN / SURFIN' LIZA
11) THE CONTINENTALS / SMOKE ON THE WATER
12) MITCH WOODS / I WANT YOU TO BE HAPPY
13) FRANK SINATRA / THE COFFEE SONG
14) INGE BRANDENBURG / THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU
15) THE K. FREEMAN SINGERS / MY BONNIE LIES OVER THE OCEAN
16) INTERLUDE...SARAH / LOVING YOU
17) KERSTIN PAHLSSON / SAMBA TILL FREDRIKA BREMER
18) PORTINHO E SUA ORQUESTRA / MENINO DAS LARANJAS
19) DJ CONCORDE / TOP OF THE WORLD (SWING SET BREAKS)
20) BOOGALOO / FREEDOM (SWING MIX)
21) LOS INHUMANOS / TU
22) PLAYGROUND / WHEN THE SAINTS GO MARCHING IN
23) INTERLUDE...PETER THOMAS / CAUGHT AT MIDNIGHT
24) EDDIE THOMAS SINGERS / SUMMERTIME
25) THE PAPINI SISTERS / CRAZY IN LOVE
26) THE FOUR SEASONS / ALONE
27) MASAKO / HE LOVES YOU
28) IT'S / BIRD OF BEAUTY
29) ALBERTO BALDAN BEMBO / CABO FRIO
30) FRANK VALDOR / BLACK MARKET

※お求めはDMR、JETSET、ディスク・ユニオン、ヴィレッジヴァンガード、
ヴァージン・メガストア、チクロ・マーケット、ディスクデシネ、
コーナーショップなど各レコード店ならびにオルガンバー・キャッシャーなどで。
PREMIUM CUTS 2008 SCEDULE

毎月第1水曜日【Premium Cuts 2009】
チャージ 2,000yen /1d
※誕生月に入場の方、入場料無料
※先着30名様にPREMIUM CUTS2009オリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

4/1 wed. PREMIUM CUT
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, DJ OTSUMAMI, 古賀祐介

5/6 wed. PREMIUM CUT
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 佐野真久(CAFE&DINERスタジオ), ZOO-KA(VINAL FORCE), tomomieland, DJ OTSUMAMI, 古賀祐介

毎月第4土曜日【BLUE CAFE】
チャージ 2000yen /1d
※先着50名様にBLUE CAFEオリジナルMIX CD(非売品)プレゼント

3/28 sat.
GUEST DJ: 古川太一 (RIDDIM SAUNTER)
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子

4/25 sat.
ゲストLIVE: 荘野ジュリ
DJ:鈴木雅尭(APRIL SET), 東 里起(SMALL CIRCLE OF FRIENDS), 三谷昌平 (NOVO TEMPO / RITMO FANTASTICO), 伊藤ヒロキ, 大倉智子
TWISTE ET CHANTE
THE BILL DOBBINS QUARTET / SAME
(EQUINOX) LP

フランス東部のサンフォンの町でおそらく80年代にレコーディングされたモダンジャズ・アルバムで、リーダーのビル・ドビンスはピアニスト。以前このコーナーで紹介したEQUINOX JAZZ QUINTETとレーベル名やロゴタイプが共通するので、関連がありそうだけど、詳細は不明です。全7曲のリード楽器はサックスとピアノで、ムーディーに流される曲も多いのですが、「SWEET PEA'S SAMBA」がソプラノ・サックスが軽やかに踊る、オリジナルのナイス・ジャズ・サンバ。
GIANNI FERRIO / COME BACK TO ROMA
(EMI) LP

イタリアン・サントラの名手ジャンニ・フェリオによる69年の映画『COME BACK TO ROMA』のOSTアルバム。映画の内容はまったく把握出来ていませんが、音楽の方は、軽快なボッサ・ビートの上をアレッサンドロ・アレッサンドリーニのとろけるようなコーラスとシルキーなストリングスが印象的な「ROMA,RO'」がチネ・ボッサど真ん中の一曲。そしてゆったり目ながら同じコーラス隊がチェンバロに彩られて激スウィートなテーマ曲を歌う「COME BACK TO ROMA」が絶品です。
BORIS / R&B
(SWEDISC) LP

スウェ−デンのジョージィ・フェイム、あるいはスティーヴィー・ウィンウッドかな。オルガニスト&シンガー、BORIS LINDKVISTの超強力なMOD SOULアルバム。たぶん60年代終盤くらいの録音じゃないかと思います。オルガン・モッド・ジャズ「GREASE MONKEY」「DUFF」、粘り気満点のヴォーカル・カヴァー「I GOT A WOMAN」「WORK SONG」「GET ON THE RIGHT TRACK BABY」、ブルージー・ラテンな「JIVE SAMBA」「MARY-ANNE」などなど、無駄球がありません。
ROLF ERIKSSON / SOLFAGLAR
(POLAR) LP

綴りちがいのジャズ・トランぺッター、ロルフ・エリクソンの方がスウェーデンでは有名みたいで、81年にストックホルムで本作を録音したこちらのギタリストのことは情報不足でよくわかりません。基本はインスト・アルバムだけど、ギターを変え、編成を変え、スキャットを織り交ぜ、飽きのこないように工夫しています。特に、クラシック・ギターが印象的なセヴンスのメロディを奏でて、ロングトーンのスキャットが哀感を倍増させるジャズ・サンバ「KARNEVAL I BIRKASTAN」がキラー。
ROBERT TENNISON TROUPE / DON'T FORGET YOU CARED
(UA) LP

カナダのローカル・レーベルから『TWO WORDS, THREE WORDS』というタイトルでひっそりリリースされたアルバムが後にメジャーからあらためてリリースされた作品。それもうなずける内容の良さで、良盤の多いカナディアン・ソフトロックの中でもかなりレベルが高いです。白眉は女性ヴォーカル・メインのたおやかなボッサ・ナンバー「DON'T BE AFRAID」。同系統の「'CAUSE YOU ARE HERE」「MY WORLD OF MAKE BELIEVE」も、派手さはないけどしみじみ良いです。
FOUR KINSMEN / LIVE & WELL
(EMI) LP

コメディからアクション、本格的なコーラスまでこなすオーストラリアのショウビズ・グループが70年代にリリースしたライヴ・アルバム。冒頭の呼び込みからハイテンポで飛ばす「WHAT THE WORLD NEEDS LOVE」は、まるでモーガン・ジェームス・デュオの「YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS」のようなかっこよさ。途中で「MY FAVORITE THINGS」のフレーズまで飛び出して。続く「YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE」もごきげんなスウィング・アレンジでオススメです。
BOBBY RODRIGUEZ / HAY QUE CAMBIAR LA RUTINA
(VAYA) LP

ラファエル・セバーグ氏と内海イズル氏による名ラテン・コンピレーション『SWEET ESPANOL』でも選曲された「HIP TIP」収録の80年のアルバム。ずっと以前にこのコーナーで紹介したやはりボビー・ロドリゲス『LATIN FROM MANHATTAN』に収録された「AFTER MIDNIGHT」とよく似たタイプのグルーヴィー・インスト・ラテン・ジャズで、この人は類い稀なメロディ・センスを持ち合わせた人なんだなぁとあらためて思い知らされます。3分強にギュッとまとめられたアレンジも○。
DANNY RIVERA / SAME
(VELVET) LP

ボビー・ロドリゲスと同じくプエルトリコ出身のラテン・ポップス・シンガー、ダニー・リヴェラの72年マイアミ録音盤。全体的にはストリングスが過剰に装飾的で、ヴォーカルも甘ったるく、ちょっとフリオ"マダム・キラー"イグレシアスと同じような匂いもしますが、「TODOS ESTAN SORDOS」という一曲だけは、まるで「タイトゥン・アップ」にラララ・コーラスをプラスしたような必殺のフロア・シェイカー。ラップ的なマシンガン・ヴォーカルもソリッドなホーンも、気合い入りまくりです。
LOS MARTINEZ / YESTERDAY
(DINO) LP

ロス・マノロス、ロス・ロリンなどなど、スペインのポップ・グループによるビートルズ・カヴァー作品もこのコーナーでいろいろ紹介してきましたけど、このロス・マルティネスも名前だけじゃなく音楽性もそうした一群にかなり近く、「YESTERDAY」「ALL MY LOVING」のカヴァーが、カッティング・ギターが爽快度MAXなうれしいヴァージョン。このグループだけのオリジナリティは強くは見い出せないけど。その他のオリジナル・スペイン語楽曲も全体的にアッパーで使えます。
MIGHTY SPARROW / TATOO WOMAN
(NATIONAL) LP

たぶんオリジナル・プレスは『TATOOED LADY』というタイトルだったと思うのですが、要はかの「UNDER MY SKIN」を収録したことで有名になったアルバムです。多作なマイティ・スパロウの作品の中では結構初期の作品ですね。デタミネーションズ版の原型である「UNDER〜」はもちろんですが、本作には他にも「JACK」「JORDAN」「YOU DON'T LOVE ME」などなど、ノリの良いカリプソ・ソングをいくつも収録。「UNDER〜」は先月のブルー・カフェ・プレゼントCDに収録しました。
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