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BBSにも書きましたが。辰緒さんの新しいMIX TAPE『ORGAN B TARO』。大袈裟じゃなくて、こんなMIX聴いたことないです。和風味でも洋風味でもない須永シェフだけの味。カットアップコラージュ、フィルターワーク、MCインサートなどなど。久米さんまで登場。でも何故か楽曲自体の気持ちよさが100パー(以上に)伝わってきて。緩急と呼吸の妙。正味の話、こんな風にMIXするDJ、たぶん世界に辰緒さんしかいないと思います。“メガレア盤”だの“ニューディスカヴァリー”だの云々なんてこと自体に大したプライオリティーはないぜっていう辰緒さん自身の傾向がとても色濃い(いや、そういう曲がいっぱい使われてはいるんですよ、もちろん。聴いたこともないような)ですね、今回。そういう次元を軽々と超えて『ORGAN B TARO』っていうひとつの希有なオリジナル組曲(SUITE)になってます。強く一聴も二聴もお薦めします。うち一度はヘッドフォンでぜひ。目眩がします。また、いとも簡単に置いていかれてしまいました。(鈴木雅憲) |
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すごい“進化”をとげた『ORGAN B TARO』。どうあがいても真似できないのは自明の理なので『PREMIUM CUTS』はささやかでも“深化”をめざしていこうかな、と。 |
PREMIUM CUTS presents WEDNESDAY'S LINE UP
〜JAZZ、BRASIL、FRENCH、RARE GROOVE、HIP HOP、HOUSE ETC〜
先月のスケジュールにちょっと誤りがありました。現在オルガンバーHPにアップしている
スケジュールならびに以下の情報が最終です。ぜひ遊びに来てください。
第一水曜日『みんなのうた』
DJ: KUCHA / KAZI / 金森哲郎 / 佐野真久 / 鈴木雅憲 LIVE: La Defonce
偶数月第二水曜日『組曲』
DJ: 佐々木 実(37 Rocks) / TETSU(from ESSENCE) / 吉田祐輔 / 佐野真久 / 鈴木雅憲
奇数月第二水曜日『Enfance』
DJ: 中村陽一郎 / 中島雄一郎 / 菅原信太郎 / 池谷啓介 / 佐野真久 / 鈴木雅憲
第三水曜日『Organ b. WEB』
DJ: 須永辰諸 / WARA / 佐野真久 / 鈴木雅憲
第四水曜日『Swing in full』
DJ: 吉田広輔 / 佐藤淳一 / 西宮 / 佐野真久 / 鈴木雅憲
第五水曜日『ローロヴァッツ』(5月、8月、10月)
DJ: 渡辺由里 / 宮里 卓 / 神納光平 / 鈴木雅憲
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DOROTHY ELLISON & MANFRED LUDWIG-SEXTETT/ Jazz Mit ( AMIGA )
旧東ドイツ国営レーベルAMIGAの64年盤。超スタンダードなエリントン・ナンバー『A列車で行こう』が彼女のソウルフルなヴォーカルによってなんとHIPに聴こえることか。そして『HIT THE ROAD JACK』のNICEカバー。こんな後乗り2ビートのごきげんな曲、いつか作ってみたい。MANFRED LUDWIG-SEXTETTのみの演奏によるモーダルJAZZ『ZWIELICHT』はJAZZANOVAによるAMIGAのコンピに収録。 |
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JOE FENDER / Same ( HAPPY RECORDS )
こちらは旧西独。同国GOLDEN RINGレーベルと同様、イギリスKPMやフランスMP2000なんかにくらべてイージー&スキャット度の高いHAPPY RECORDSのライブラリー。何人かの作家の曲をジョー・フェンダーがオーケストレーションしていて、この手のアルバムの常として中には朗らかすぎて脱力するものも見当たるが、ぺドロ・ゴネスっていう人のセブンス系メロディーはほのかな切なさを漂わせて共感度、大。『ABRASSADO』は大傑作ブラジリアン・スキャット。 |
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PIERO PICCIONI / Il Bikini ( UNITED ARTIST )
ピーター・セラーズ主演の<GUARDA UN PO'CHI C'E'>っていうイタリア産コメディー映画のサウンドトラック盤7インチ。B面の『IL BIKINI』がニコラ・コンテのアルバム<JET SET>収録の『ARABESQUE』元ネタにして、ピエロ・ピッチオーニの傑作アブストラクトJAZZ。暗黒街ムービーみたくダークでクールでスタイリッシュなズージャがコメディ映画に使われるところが面白いと思う次第。 |
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JULA DE PALMA / Jula Presents ( RCA )
イタリア、サン=レモ音楽祭育ちの女性シンガー。まずなんといってもビッグバンドサウンドにダバダバスキャットが弾けるマカロニスキャットナンバー『OH ALFREDO』。ミックステープ<PREMIUM CUTS>にも収録。そして高速4ビートナンバー『THAT OLD BLACK MAGIC』、豪快なJAZZ GOGOナンバーに変身した『ST.LOUIS BLUES』などなど、オルガン・ユース度もグンバツ。知ったのは坂本君のおかげ。 |
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ORNELLA VANONI,VINICIUS DE MORAES & TOQUINHO / La Voglia la Pazzia ( CGC )
やはりイタリアのベテラン女性歌手、オルネラ・ヴァノニがブラジルのヴィニシウス&トッキーニョと共演した全編ブラジリアンのアルバム。迫力系のJULA DE PALMAに比べればその唄はジェントリー。曲はヴィニシウス&トッキーニョと、プロデューサーであるセルジオ・バルドッティ(巻舌で)の合作が並ぶ。『SAMBA DELLA ROSA』は繊細なメロが琴線に触れるコーラスSAMBA。『SAMBA PER VINICIUS』ではピエール・バルーの『サンバ・サラヴァ』をアダプト。 |
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SERGIO CARVALHO / Ritmo Danca Alegria ( PHILIPS )
ブラジルのJAZZハモンド・プレイヤーの68年のリーダー作は、“南方的ルーズさ”と“西方的洗練”が絶妙にブレンドされたファンキーアンセム。エドゥ・ロボ作の『PONTEIO』、『ATE'QUARTA-FEIRA』カヴァーあたりのハイスピード・カヴァーは男女ヴォーカルとハモンドの掛け合いが爽快。レア・グルーヴ・ライクな『PATA PATA』からコーラスも跳ねてる『SUCK 'UM UP』、ヴェローソの『ALEGRIA,ALEGRIA』への流れも最高。 |
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CLAUDETTO SOARES / Feitinha Pro Sucesso ou Quem Nao E A Maior Tem Que Ser A Melhor ( PHILIPS )
長いタイトルにもほどがある!ブラジルのあまたいる女性シンガーでも特にDJに人気のクラウデッチ・ソアレスの69年盤。お薦めはジョルジュ・ベンの2作『CAROLINA,CAROL BELA』『QUE MARAVILHA』とバーデン・パゥウェル『FEITINHA PRO POETA』の、ホーンアレンジも痛快なGROOVYカヴァー。ボッサの流れでもソウルの文脈でもプレイできる、いい曲揃いの貴重な一枚。 |
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PAUL PIOT / Dance and Music Volume 4 ( CHAPPELLE )
フランスCHAPPELLレーベルのBIG BANDライブラリー。“TYPIQUES,BAROQUES ET AUTRES...”っていうサブタイトルの通り、さまざまなタイプの曲が並ぶ。ハモンドとピッコロのタンデムが気持ちいい高速ラテンJAZZ『POIVRE,PIMENTS ET PIN-UP』、粘り気充分のピアノがリードを取るリズム&ブルース『POP FIESTA』、そしてイントロのベースリフでやられるラテンJAZZ-GOGO『NE TIREZ PAS SUR LE BASSISTE』はプレカツ・クラシックス。 |
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JOSE BARTEL / Les Demoiselles de Rochfort ( BARCLAY )
チャーベ君にプレゼントされたナイス7インチ。タイトルの通り『ロシュフォールの恋人たち』のヴォーカル・カヴァー全4曲。『双児姉妹の唄』は収録されていないけど、自動車のCMに使われたジャズワルツのテーマ曲や、唄ものジャズボッサ大名曲『MARIN,AMI,AMANT OU MARI』を収録。唄も演奏もかなりの手練。チャーベ君ありがとう。使い倒します。 |
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CLIFF RICHARD / Kinda' Latin ( COLUMBIA EMI )
60'S大英帝国のグルーヴあんちゃん、クリフ・リチャードの66年作品。マーキーでも紹介したけど、BOSSAなGO-GOとGO-GOなBOSSA満載の大傑作。「BLAME IT ON THE BOSSA NOVA」「ESO BESSO」「ONE NOTE SAMBA」「FLY ME TO THE MOON」「QUANDO,QUANDO,QUAND」など、いちいちグルーヴィー。いちいちかっこいい。ドラムの音圧は、ボッサ・テーマの録音バランスを大きく逸脱(笑)。 |
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