今月の10曲
 line
[ 戻る ][ 2000/9月版 ][ 次へ ]
夏が終わって行く・・・。いつも決まってこの時期、楽しかった思い出を胸に、ちょっと切なくなってしまいます。『thru spray colored glasses』第11回は「懐しいあの頃の思い出」がテーマ。「あの頃」っていうのは人それぞれだけど、聴き終わった後、その思い出を胸に明日もがんばって行こうと思えるようなレコードを選びました。


 CLAUDIA 『VOCE, CLAUDIA VOCE』 101. CLAUDIA 『VOCE, CLAUDIA VOCE』
( ODEON )

クラウディアの涼しいヴォーカル。ブラジルには魅力的な女性歌手がたくさんいますね。クラウディアの他のレコードは、割とファンキーな内容のものが多いようだけど、このレコードは落ち着いた曲が多いです。スキャットが多用された「AMIGA, AMADA」、そしてマルコス・ヴァーリの名曲「GARRA」のカバーがとても味わい深い。エリス・レジーナが好きだったらクラウディアも気に入るに違いない。生首っぽいジャケットにも注目!
 OSMAR MILITO 『VIAGEM』 102. OSMAR MILITO 『VIAGEM』
( Continental )

ブラジルのサントラを数多く手掛けたことで名高いオスマル・ミリトの、非常に洗練されたブラジリアン・ソフトロック。ジム・ウェッブの「UP UP AND AWAY」のカバーを筆頭に、全編を通して雨降る夜を連想させるような、涼しげでそれでいて艶のある楽曲の数々。「SANGUE LATINO」はその極めつけのような美しい名曲。そして「EU BEBO SIM」のコケティッシュな女声コーラスと適度なテンションのある演奏も素晴らしい。
 OST 『VERAO VERMELHO』 103. O.S.T. 『VERAO VERMELHO』
( PHILIPS )

ブラジリアン・サントラ。この手のブラジルのサントラには色んな人が参加していてお得感ありますね。エリス・レジーナの歌うタイトル曲は自身のレコードでも歌っていて、そっちのバージョンの方が少しグルーヴィーでした。そして『VEU DE NOIVA』(この前CD化されました)で素晴らしい歌声を披露していたレジニーニャが、このサントラではアントニオ・アドルフォ作の「ELA (Tema de Patricia)」を歌っていて、これまたキュートで色っぽくてナイス。ノナト・ブザールもブラジルのサントラを多く手掛けているようですが、この人の「VITORIA, VITORIA (Tema de Raul)」は小粋なソフトロックで、炸裂する男声スキャットが非常にカッコイイです。
 STU PHILLIPS 『BEYOND THE VALLEY OF THE DOLLS』 104. STU PHILLIPS 『BEYOND THE VALLEY OF THE DOLLS』
( 20th Century-Fox )

ラス・メイヤー関連のサントラとして人気のあるレコード。昔からかなり入手困難だったのですが運良くゲット。音楽はステュ・フィリップスが担当していて、サンドパイパーが歌うタイトル曲がとても素晴らしいソフトロック。ストロベリー・アラーム・クロックも参加しているんですが、そっちはあんまり面白くなかったです。アメリカという国を感じさせるジャケットが良い感じですね。以前ブートのアナログが出たことがあるそうなので、そっちを探せば見つかるかも知れません。
 FOSTER SYLVERS 『same』 105. FOSTER SYLVERS 『same』
( PRIDE )

子供ソウル人気盤。シルヴァーズのヴォーカルを担当していたフォスター・シルヴァーズのソロ。人気曲「MISDEMEANOR」を筆頭に、メロウソウルの素晴らしい曲が目白押し。フォスター君のかわいい子供ヴォーカルはどこか切なくて、胸かきむしられます。「BIG THINGS COME IN SMALL PACKAGES」なんて特に。無邪気なジャケット、ボクもとうとう大人になってしまった・・・。
 THE AFRO-BLUES QUINTET PLUS ONE 『INTRODUCING』 106. THE AFRO-BLUES QUINTET PLUS ONE 『INTRODUCING』
( Mira )

アフロ・ブルース・クインテット・プラス・ワンのレコードは、どれも時間を選ばずに聴けてしかもその場にしっくりと合うんです。バカラックの「WALK ON BY」に薄く差し込まれる男声コーラスが心地良い。全曲、終わりには和やかな歓声が入っていて、その場のテンションを引き締める。ヴァイブやフルートの音色を聴いていると、ついついいつも物思いに耽ってしまいます。
 NANCY AMES 『LATIN PULSE』 107. NANCY AMES 『LATIN PULSE』
( EPIC )

全曲をスペイン語で歌うナンシー・エイムス。須永さんのテープに収録されて一躍有名になった「CARCARA」がやはり素晴らしいです。「1-2-3」もコミカルなラテン・ジャズをバックに軽快なひとときを提供してくれます。聴く時は音量を少し大きめに。
 THE GROUP 『THE WARM & GROOVY SOUNDS』 108. THE GROUP 『THE WARM & GROOVY SOUNDS』
( PETE )

グループというグループはいくつか存在していて少しややこしいのですが、このグループは上質なソフトロックを吹き込んでいます。ブロッサム・ディアリーもカバーした「BOTH SIDES NOW」の洗練されたカバーが素晴らしい。そしてベストトラックは「FOR ONCE IN MY LIFE」、スパイラル・ステアケースやソン・トレス(最近アナログで再発されたやつに入ってます、ブートなので音質が少し心配ですが)によるカバーも良かった。聴き比べてみるのも良いでしょう。
 THE DUDLEY MOORE TRIO 『same』 109. THE DUDLEY MOORE TRIO 『same』
( DECCA )

コントラストの強いジャケットからして既にヒップなダドリー・ムーア・トリオ。「AMALGAM」がその象徴的な1曲で、さらりとした肌触りのピアノの旋律に乗せられて忍び込む男声コーラス。なにかのコンピにも収録されているようです。
 GUSTAV BROM AND HIS ORCHESTRA 『ORCHESTR GUSTAVA BROMA』 110. GUSTAV BROM AND HIS ORCHESTRA 『ORCHESTR GUSTAVA BROMA』
( SUPRAPHON )

ガスタフ・ブロムという人はチェコ・スロバキア出身の人だそうで、他にもエッジの効いたカッコイイ曲を残しているそうです。このレコードは4年前くらいに再発されたもので、少し前にもまとめて入荷されていたので比較的すぐに手に入り易いと思います。女声スキャットが多用された「CERNY PASAZER」と「MRAK」が強烈にカッコイイ。
 line